秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ

 

Forever Pizza – ピザアーチストの作るピザの置き物

Forever Pizza(永遠のピザ)がオンラインで一般販売されています。

本物のピザ(ペパロニピザやチーズピザ)をレジンで閉じ込めた $200(2万2715円) の逸品。家族経営のピザ屋育ちというバックグラウンドを持つニューヨーク在住のアーチスト、シュテフ・マンティスさん(Steph Mantis)さんのアート作品で、2012年に「真夜中に突然の侵入者を迎えても防御に使える」というお題に対しマンティスさんが考えたものです。

# レジンのブロックは確かに硬そうで人を殴れば痛そうです

依頼を受けて可能な時に製作されていたようですが、量産の目途がたったのか、オンラインサイトで誰でも注文できるようになったということ。

誰が200ドル(2万2715円)でこれを買うのか、と、アートに詳しくないので思ってしまいますが、今注文しても1月まで発送できない、と販売サイトにあるので、売れてるのかもしれません。

via Geekologie

 

Gmail の文章サジェスト機能、ジェンダーバイアスの強化を避け性別の人称代名詞を(当面は)避けることに

次を予測して文章を提案してくれるスマートコンポーズ機能

Gmail の実験機能の一つに、スマートコンポーズ(Smart Compose)という機能があり、Gmail の言語設定を英語にした上で設定でオンにすると使えるようになります。

この機能は、途中まで入力した文章を基に、全文を予測してグレーの文字で提案してくれるという機能です。

日ごろから日本語入力でIMEを使っている我々にしてみれば、入力時にある程度先を提案してくれる(たとえば、「おは」と書いたら「おはようございます」が候補に出る)のは英語圏の人たちよりもなじみ深い仕組みかと思います。Gmail の Smart Compose は、それを文の終わりまで拡張したようなものになります。

実験機能でオンにしないと使えないとはいえ、Gmail から送られるメッセージの11% でこの機能がオンにされているということで、英語圏のヘビーユーザーは結構使っているのかもしれません。

データ学習から提案される ‘he’ や ‘she’ のバイアス

ところが、Gmail の担当チームは、このサジェストが ‘he’ や ‘she’ といった三人称の人称代名詞を、既存データのバイアスに影響されて選んでしまうことに気づいてしまったそう。

「私は来週投資家に会うつもりだ。君も…」 と書こうとすると「…に会うかい?」と、必ず「彼」が出てきたというのです(「投資家」の場合)。

Google が持っている膨大な文章データから自動生成するとそうなる、ということで、特定の職業の性別を男女どちらかに推定しまうことに Google 自体の罪があるわけではありません。多くの人々が内包しているバイアスなのでしょう。

しかし、このようなサジェスト機能をみなが使い続けると、サジェストがまた次に生み出される文章のバイアスを強化してしまう可能性がありますね。バイアスの無い she/he の提案が今は難しいと考えたチームは、さしあたりこのような提案になる場合は提案そのものをしないという決定を下したそうです。

via Reuters via TheNextWeb

 

インスタグラム・ストーカー。2年間に渡って自撮り写真が真似て再現されていた

スコットランドの21歳の大学生クロエ・コーワンさんが、大学の同級生が彼女のインスタグラムの投稿を、なんと2年間にもわたってモノマネし続けていることに気づいて恐怖した、というニュースを Daily Record が報じています。

モノマネといっても、ツイッターのいわゆるパクツイのような、画像をそのままコピーしたとかとかではないですよ。

クロエさんがソーシャルメディアに上げた写真と、同じような恰好で同じポーズを撮った写真が、この同級生ハニー・バスラさんのアカウントに、早い時はたったの数時間後に、掲載されていたそうです。

インスタグラムのアカウント名も、クロエさんの chloecowan17xo に対し、honeybasra18xo と、フルネーム+数字+xo(キスとハグ) きっちり真似てきています。写真に添えたコメントも、オリジナルとまったく同じ内容。

クロエさんは、この人を同じ大学の学生だとは知らなかったそうです。また、クロエさんのアカウントをフォローしていないことから、真似すべき画像は別アカウントを使って観察していたのではないかということ。

クロエさんの姉リンジー・コーワンさんが、Facebook でこの(オリジナル-コピー)の写真を40組ほども掲載してソーシャルメディアのリスクを訴えたことからニュースとして広まりました。(この投稿はリポーターが家に押し掛けてきたので削除した、そうです)

https://twitter.com/thisisheatherc/status/1064650043460853762

Daily RecordMammamiaなどが、掲載されていた写真を多数載せていますが、その似せっぷりにはびっくりします。真似しきれてないロケーションや小物ももちろん多いのですが、数時間で撮影して投稿していたとすると、この情熱はいったいどこから来るのかと恐ろしくなりますね。

有名人であれば、ソーシャルで発表した写真を真似して再現するようなファンは珍しくありません。真剣に再現しているファンから、冗談レベルなものまで。しかし、有名人でもない他人に対してやるのは、いったいどういう動機なのか、謎です。

このモノマネアカウント、話が大きくなった後に削除されてしまったということで、今のところ本人に取材したりしているメディアはまだ無いようです。

 

Cookiesの利用許可を訊かれなくするブラウザ拡張 I don’t care about cookies

I don’t care about cookies(クッキーなんて気にしないよ)は、ヨーロッパのウェブサイト(や、ヨーロッパからもアクセスされるアメリカ他のウェブサイトでも)で最初に訪問した際によく出てくる、「cookies を使ってもいいかな? Yes / No 」というポップアップ等のダイアログを消してしまうブラウザ拡張機能です。

クロアチアのダニエル・クラドニクさん(Daniel Kladnik)が開発し、公開したこのブラウザ拡張、ChromeFirefox、。AdBlock Plus/uBlock など、多くのブラウザ環境に対応しています。

動作例

通常状態でアクセスすると、こんな風に画面の半分を「Cookie 使うよ」という警告で埋めてしまうようなサイトに対して、

拡張をオンにしてアクセスすると、こんな風になります

意味があって同意を求めているのだから、自動的に無視なんてすべきではない、という意見もあるかとは思いますが、ほとんどのサイトでこのような警告には考えずに承認して先へ進んでいる人も多いのではないでしょうか。どうせ承認するのなら、最初から飛ばしてしまうこの拡張、仕事の効率化と言えなくもありません。

サイトごとに一度承認すればいいだけ、ではあるのですが、PCを新しくしたり、ブラウザを乗り換えたり、何かの不調で cookies を含んだ履歴を削除したり、いろんな理由で承認した記録がなくなってしまうこともあるでしょう。

この拡張が自動的に承認している、わけではなく、承認を尋ねるダイアログを見えなくしているため、本来の手順を迂回してアクセスしてるという見方もできますが、このような cookies 使用の同意を取ることにどれほど意味があるのか、疑問に思っている人も多そうです。

ソースコード

閲覧したウェブサイトの情報をアクセスする拡張機能なので、インストール時にはいろいろ権限を要求されます。念のためインストール前に Chrome 版のソースコードを眺めてみましたが、(今のバージョンでは)特に怪しいところは無さそうです。

サイト毎にcookie警告の表示方式は多岐に渡っていて、どうやって警告を抑制してるのかなと思ったのですが、ソースコードを見るとたいへんな力業だとわかりました。サイトごとに、警告に関する CSS セレクタ名などを持っていて、マッチするものを表示させなくしています。また、ページ遷移などがあるものについては、個別に対応コードを用意しています。つまり、拡張がすでに知っているサイトの cookies 警告を止めているわけです。

参考

EUはクッキーの読み書きでユーザの承諾を義務化–ヨーロッパのインターネット業界は墓場になるね | TechCrunch Japan

欧州「クッキー法」、対応が必要なクッキータイプ:あなたのサイトは大丈夫? | DIGIDAY[日本版]

 

ジグゾーパズル・モンタージュ/モザイク – 複数のパズルを組み合わせたシュール画

バンクーバー在住のプログラマ ティム・クラインさん(Tim Klein) が長年作ってきたアート作品が、複数のジグゾーパズルのピースを組み合わせて作ったモンタージュ

「ジグゾーパズルの会社は、パズルをカットする型を使いまわす傾向がある」そうで、まったく別の絵柄のパズルでも、同じ会社の同時期のものは同じ形に切られていてもおかしくないですね。

そのような互換性のあるピースのパズルを2つやそれ以上組み合わせることで、ありえない風景や動植物を作ることを「パズル・モンタージュ」とクラインさんは呼んでいます。

クラインさんの作品はこちら。価格がついていて買えるものも多数あります。

クラインさん、このアート製作を始めたのは1988年に雑誌で見た作品にインスパイアされてということで、クラインさんによれば、その先行者、メル・アンドリンガ教授(Mel Andringa)は50年以上の制作歴を持つのだとか。

こちらの教授は、自分の作品を「モンタージュ」ではなく「コラージュ」や「モザイク」と呼んでいるそうです。アンドリンガ教授の作品はこちらに。

呼び方はともかく、クラインさんによればこのジグゾーパズル組み合わせアートの実践者は世界でもこのお二人だけではないかということ。

うまくマッチするジグゾーパズルを探すところから、元の一つのパズルを作ることだって大変なので組み合わせての制作はかなり難しい作業でしょうね。

via Boing Boing