秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ

 

ニューヨーク市のネズミ地図

ニューヨーク市保健局のRat Mapは、ネズミの発生有無をプロットした地図サービスです。

ニューヨーク市ネズミ地図のトップ

ピンク色の箇所は直近の検査でネズミが出た建物です。クリックすると詳細が出ます。

ネズミが出た建物の詳細、検査日や対応などがわかる

建物名や住所、一定期間内の検査回数、いつ検査が入ったか、その時にネズミが出たか。さらに詳細をクリックすると、過去10年間以上の訪問記録に、「出た」「罠を掛けた」「合格」の検査結果も出ます。

これって個人の戸建てでも出るのかな、だったらなんか嫌だなと思ったのですが、マンハッタン島とかの中心部はどのビルやアパートも検査されているけれど、郊外に行くと半年以内の検査無し、という薄灰色の建物も多いですね。さすがに個人宅のネズミ有無をネット公開する仕組みとかではないか。

日本でもハザードマップとかは公開されていて調べられますが、ネズミの発生はここまでわかりやすい形では公開してないですよね。日本とニューヨークのネズミの量が同じか違うか知りませんが、公開することで大騒ぎになりそう。

 

Unblah – ビデオ会議で話し過ぎてますよ、と注意してくれるアプリ

プロダクトマネージャーでソフトウェア開発者である話好きのアレクシスさん(Alexis)が、オンライン会議でひたすら話し倒してしまうというご自身のために開発したのが Unblah というMacOS のアプリケーション。

Unblahアプリで自分の会話が続いている時の表示

Zoomなどで会議している時にこのアプリを起動しておくと、自分が話を続けている間に円グラフのようなタイマーがあなたの話続けている時間を可視化してくれます。

このタイマーは話し続けるほどに赤味を増していきます。一周した時にはもう真っ赤。それを見ることで、「ちょっと話し過ぎたかな」「相手にボールを渡さないと」と気づくことができる、というわけです。

アプリはスタンドアロンで小さく(bloat-free)、マイク入力だけを監視しているそうです。もちろん内容をインターネットに送ったりはせず、どちらが話しているかというアプリの動作に必要な解析を行った数ミリ秒の後にはデータは廃棄しているということ。

「自分のために作った」アプリは無料で使え、別途有料プランがあるとかでもないそう。ユーザー登録等も不要、オンライン会議アプリへの対応も、マイク入力を見ているだけなのでどんな会議アプリでも動くし、なんならMacの近くでオフラインで会議してる時でも使えるのかもしれません。

「一方的に話し過ぎて会議をおかしくしてしまう」ほどの話好きというのもすごいですが、そこまででなくても「話し過ぎる」「話さなさすぎる」という傾向のある人はいるでしょう。このアプリは単機能で完結にまとまっていますが、オンライン会議アプリが補助的な機能としてこういうデータ分析をして教えてくれるのも良さそうですね。

アレクシスさんの開発目的のように、自分の会話状態を自分でチェックする、ぐらいが一番よくて、これを社員の監視とか会議への貢献度の測定とかに使うとかの方向に行かせると怖くなりそうでもありますが。

via Hacker News

 

人気の英単語ゲーム Wordle がボードゲーム化

SNS経由で大ヒットした無料ブラウザゲーム Wordle が、Wordle を買収したニューヨークタイムズとゲーム会社ハスブロのコンビによってボードゲーム化されることがわかりました。

ボードゲーム化したWordleのサイト

動画を見る限り、オリジナルのオンラインゲームを忠実に再現してるように見えますね。アルファベットの当たりの緑、惜しい(場所が違う)の黄色もコマを置いて表現するよう。

ホワイトボードのような素材の回答版に、サインマーカで書いたり消したりするのですね。一人が親となって5文字の英単語を隠して書き、それを他のプレイヤーが当てていくルールのようです。

価格は$19.99(2090円) 、今から予約すると10月に発送されるようです。

 

Autoregex.xyz – 英語で書いた文章から正規表現を作る変換サービス

AutoRegexは、英語から正規表現への変換をしてくれるというwebサービスです。

トップには「平易な英文からGPT-3を使って正規表現を生成します」とあります。

autoregex.xyz のトップ

メールアドレスで登録して試してみました。

“phone number”と入れて出てきたのはこんな正規表現。

\d{3}-\d{3}-\d{4}

北米の番号としてはありうる正規表現かな。文字と桁だけチェックできて、形式も限定されていますが。(参考: まじめな正規表現の例)

“Japanese phone number” だとこれが帰りました。

^\d{2}-\d{4}-\d{4}$

うん。だめですねこれ。携帯電話の番号とか地方の局番とかはマッチしなさそう。あと先ほどはなかった行頭行末の条件が増えています。

中身がどう動いているかわかりませんが、正規表現とその解説文(英文)をたくさん食わせて学習させてるということだと、その中の日本の電話番号に関する情報が間違ってるのかもしれません。

正規表現でよく揉める難しいやつ、”email address”を入れると、

[a-zA-Z0-9_.+-]+@[a-zA-Z0-9-]+\.[a-zA-Z0-9-.]+

はい。これはもともと簡単そうに見えて非常に難しい問題なのですが、かなり緩い正規表現になっています。簡易なチェックに使うのも問題ありそう。

トップページの例は英文で説明的に書いたものを正規表現化するものが多いので、こういうのも試しました。”word starts either a or b, then any alphabet follows, and ends with three digits”

^(a|b)[a-zA-Z]{3}[0-9]{3}$

言ってない条件が入ってますが、大きくは違ってないかと。

変換ボタンをもう一度押すと、出てくる正規表現は変わっていくようです。何回も試す事でより正解に近い正規表現が得られることもあるかもしれませんが、現時点では出てきた正規表現を理解して意図通りになってることを確認・必要に応じて修正するとか、大量にテストケースを書いてテストするとか(まあ、これは自分で作った正規表現でもすることですが)しないといけなさそうに思います。

現時点では利用には十分注意した方がいいと思いますが、いつか賢くなっていくなら助かる人もいそうなサービスです。

via reddit

 

Linen – SlackやDiscordの会話をウェブ検索可能な公開状態へ変換するサービス

Linenは、Slack や Discord で行われた議論をwebサイトの形で再構築し、Googleなどの検索エンジンで見つかる形にしてくれるという新サービスです。

Linenのトップページ

SlackやDiscordのチャットを使って議論をしている場合に、昔やった議論の検索性が問題となることがあります。もともと、チャットで流れていく文章はストックとフローで言えばフローの性格が強いものですが、それでも「なんかこの問題について議論したことがあったな」というところからサービス内で検索をかけても、なかなか目的の議論が見つからないということもあるでしょう。

また、ツールやサービスのサポートの場所としてこれらのチャットサービスを使っている場合でも、次々とユーザーがやってきて同じ質問を何度も繰り返すという場合もあるでしょう。これも過去の検索が使いやすければ減らせそうです。

Slackの場合、無料プランで使っていればさらに無料枠の上限がありますので、上限を超えた古い議論は(有料プランに変えなければ)検索どころか参照することもできません。

Linen を使うと、SlackやDiscord の公開チャンネルの書き込みを、webフォーラムのような形式でサイト化してくれます。無料で使えますが、独自ドメインにホストしたい場合などは有料というフリーミアムになっています。

サイト上では20個ぐらいの既に Linen を使っているコミュニティが実例として出ています。たとえばプログラミング言語 Kotlin のSlackチャットが、こちらで Linen 化されて公開されています

# と思いましたが、この Kotlin チャットログ、公式サイトのサブドメインにはなっていますが、Google検索に見えるようには設定されていないですね。評価中とかでしょうか。

検索エンジンに見える形にしてしまうことから、元のチャットが広く公開されているか、チャット参加者が書き込みのウェブ公開に同意している場合しか使えないでしょう。オープンソース・プロジェクトのチャンネルなどであればここは問題ないと思います。元の Slack/Discord へ行けばその議論は見えてしまうのですから。

また、個々のユーザーのプロフィール等を匿名化する機能もあるようなので、「そこまで後になって読まれると思っていなかった」「検索にずっと残るのは嫌だ」というコミュニティであれば、発言者が誰かはわからなくして議論のみを残すこともできるということ。

利用者にしてみれば(無料版なら)使ってみても損はなさそうですが、ログを取られる方のサービス、特にSlackについては有料プランへ変更する動機を減じてしまうところはありますね。サービスがブロックされたりするリスクはあるかもしれません。

Hacker News