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13,400円で宇宙からの写真を撮ったMITの学生の話

これがその写真の一枚 マサチューセッツ工科大の二人の学生Justin LeeさんとOliver Yehさんが、普通にお店で入手できる部品を組み合わせることで、これまでにない超低予算(148ドル(1万6280円))での成層 […]

これがその写真の一枚
Earthfrombalooncamera
マサチューセッツ工科大の二人の学生Justin LeeさんとOliver Yehさんが、普通にお店で入手できる部品を組み合わせることで、これまでにない超低予算(148ドル(1万6280円))での成層圏からの地球撮影に成功した、ということです。
その手順ですが、まず、気象観測用の300グラムのゴム気球(1800円(16ドル))、それにパーティーグッズの店でヘリウムを2700円(25ドル)分詰めてもらいます。
成層圏での気温は-55度にもなるので、普通のバッテリーは動かなくなります。そこで、高価な耐寒機器やヒーターを搭載する代わりに、携帯カイロを電気系に密着させ発泡スチロールでカバーします。
撮影した写真がどの高さから取られているかを記録し、撮影を終えたカメラを回収するためには、カメラの場所を追跡する必要がありますが、これも高価で重いGPSモデムではなく、GPS内蔵の携帯電話(4500円(41ドル))を使うことに。カメラと接続された携帯電話は、定期的にGPSで取った位置をテキストメッセージで送らせます。
Photobaloon
この一式を積んだ気球は今月初めに飛ばされ、高度18マイル(約28.9キロメートル)まで上昇してから地表に戻ってきたということです。
数十ドルで買えるデジカメが当たり前になったり、携帯電話のGPS内蔵が進んだことなど、いろいろなことで、かかる費用が安くなったのでしょう。この学生さんたちもコメントしてますが、一万円ちょっとで成層圏にカメラを送り込めるようになったことで、誰もが、たとえば高校のクラブ活動なんかでも、こういう実験をできるようになってきたということですね。
上のケースでは実際にはカメラが降りた個所に拾いに行かないといけないので、車とかガソリン代とか要りそうですし、そもそも回収できないところに降りるケースもありそうですけど、携帯から直接画像を送れば、さらに回収も不要になる可能性もありますね。カメラや携帯電話の再利用はできないので、そこがさらに安価になったらかもしれませんけど。
via MIT Students Take Pictures from Space on $150(1万6500円) Budget. – iReport.com

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