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英語学習

「普通の」アメリカ人のアジア系への偏見を描いた What kind of Asian are you?

アジア系アメリカ人の悩み、を風刺を入れて面白く表現している動画です。23日に公開されたばかりですがもうすぐ300万回再生に到達しそうな勢い。 ジョギングの途中で会った(東アジア系の外見の)女性に話しかけた(白人の)男性。 […]

アジア系アメリカ人の悩み、を風刺を入れて面白く表現している動画です。23日に公開されたばかりですがもうすぐ300万回再生に到達しそうな勢い。

ジョギングの途中で会った(東アジア系の外見の)女性に話しかけた(白人の)男性。前半は白人男性からの質問で、おもしろいほど会話が噛み合いません。

男: やあ
女: ども
男: いい天気だね
女: ようやくね
男: どこから来たの? 英語がとても上手だね
女: (ちょと間が空く) サンディエゴ… そこでは英語が話されてるのよ(皮肉)
男: (軽くかぶりを振って) あ、いや… (質問の英語がわからなかったのかと思いゆっくりした英語で、身振りも入れて) あなたは、どこから、来たのですか?
女: (ちょっと考えて) ああ、産まれたのはオレンジカウンティ(ロサンゼルスの隣)だけど、実際にそこに住んでたことはないわ
男: その前は?
女: 産まれる前(にどこから来たかですって)?
男: そう。君たち(people)がどこから来たのかってこと
女: (ちょっと固まった後) えーと、曾祖母はソウルから来たわよ。
男: (得心のいった顔で) 韓国人。わかってたよ。君は日本人か韓国人に違いないと。それもどちらかというと韓国人だろうと思ってた
女: (本当に驚いている感じではなく) すごいわね
男: (両手を合わせてお辞儀) ??? [聞き取れず。アジアのどこかの挨拶?] うちのアパートにはいいテリヤキ・バーベキューの店があるんだよ。それに、僕はキムチがとても好きなんだ。
女: いいわね

こっから攻守交替です。

女: で、あなたは? どこから来たの?
男: サンフランシスコ
女: (相手の答えがさもおかしいかのように) そうじゃなくて、どこの出身?
男: アメリカ人だよ
女: あらそう。ネイティブ・アメリカンなの?
男: (強い否定)いや、「普通の」アメリカ人さ
女: (まじまじと見つめる)
男: …あ、ああ、祖父母はイギリスから来たよ [訳注: この時点で曾祖母の代からアメリカに来ている彼女の家系のほうがアメリカには長いのかも]
女: (驚いたふり) へえ、だとしたら
女: (強いロンドン下町訛りで)やあ、旦那さま! いったいどうしたことさね? (アメリカ映画に出てくるわざとらしいイギリス人風)
女: Top of the Morning! (アイルランド人の朝の挨拶。しかし実際に多用されているわけではなくアメリカ人が想像するステレオタイプなアイルランド人の挨拶)
女: お茶はどうです?お茶は? (イギリス人=紅茶)
女: Double, double, toil and trouble (シェイクスピア – マクベスの一節)
女: (アイリッシュダンスの真似)
女: Mind the gap (=ホームと電車の間のスキマにご注意ください。ロンドン地下鉄のホームで案内される)
女: 切り裂きジャックに気をつけろ!
女: Bloody hell!! (=なんてこったい。イギリス英語)
女: ピップ・ピップ・チェリオー (どちらも別れの挨拶。イギリス英語)
(ここまでテンション高い。ここで素に戻って)
女: あなたのところの人たち(people)のフィッシュ・アンド・チップスは素晴らしいと思うわ
男: …気持ち悪いやつ
女: あら、本当に? 韓国人だからでしょうね (当然ながら皮肉。笑顔で立ち去る)

アジア系アメリカ人は実際にこういう経験をすることが多いようですね。「あるある。自分もこんな経験が」みたいなコメントが大量に。また、アフリカ系やインド系、ラテンアメリカ系など他の(アメリカ合衆国での)マイノリティからもたくさんコメントがついたり、あとはお決まりの人種差別コメントも入り込み、コメント欄が非常に盛り上がっています。

女性のほうは、最初に男性がやらかした失礼をそのままなぞって相手に返してるだけなんですけど、劇中では男性は最後までそのことに気付かず、相手のことを「変なやつ」で済ましてしまっています。

僕自身も、昔サンフランシスコに転職した直後に、どこかのイベントで会ったアジア系の人にこれをやらかした経験があります。アメリカ人に「あなたはどこの国から来たんですか?」と訊いてしまった。サンフランシスコなんて3人に1人はアジア系住民なのに。

日本でも、たとえば、白人が何故かいきなり英語で話しかけられたり、根拠なくアメリカ人と思いこまれたり、というのがたびたびあるようですね。アメリカ人の英語ネイティブな白人は確かに多いのでしょうけど、それに当てはまらない人だってたくさん居るわけで。

動画は面白さで評判を呼んでいるようです。「普通の」アメリカ人はもちろん、誰でもが自分の内にある偏見について考え直す機会を持てるいい作品ではないでしょうか。

via What kind of Asian are you? : videos

[更新 2014-05-16] こちらの新作も面白い

「「普通の」アメリカ人のアジア系への偏見を描いた What kind of Asian are you?」への23件の返信

もっと上品に返せないのかよ。。気持ち悪い。

アジア系の差別する奴にたいして皮肉る演技みて、気持ち悪いとか、お前はどんだけ頭が悪いんだ。お前が気持ち悪い。

最高に面白い!
こういう体験をするのもアメリカだとつくづく思う。

西アフリカのガーナで、ちょっと似たような経験をしました。ぼくは日本生まれ、日本育ちでアジア系の外見をした日本人。成人後に中国、アメリカ、イギリスに計10年以上住んだことがあります。以下は、金髪で青い眼の若い白人女性 (A)と、僕(T)が銀行で両替のために待っていたときに英語で交わされた会話。

T「どこから来たの?」
A「合衆国」
T「ぼくもだ」(アフリカに来るまえは、ニューヨークとテキサスに計5年間住んでいた)
A「もともとじゃないでしょ(Not originally, huh?)」
T「じゃ、君はネイティブ・アメリカンだって言うの?」
(ちょっと座がしらけた雰囲気になった)

どなたかもコメントしていらっしゃいましたが、現在の通説によれば、ぼくらの祖先は樹から下りるまえは東アフリカの森林に住んでいました。ぼくらはみんなアフリカ人です。

何処からきたのと聞かれるのは私は構わないのですが、Are you Korean?と聞かれるのがおおかた毎回なのはきになります。Where are you from? 時に聞かれたいと思いますよ。

豪も似たような状況ですけど、こういう事態を避けるためwhat is your origin?と聞かれることが多いかも。
でもやっぱり似たような「思い込み」はありますよ。別に差別とは思いませんけどね。
質問者の意図を考えたら、どうってことないことだけど、でも曽祖父から米国人の人が毎回そう言われたらウンザリもするでしょうね。

新大陸に様々な国から、渡ってきた人がアメリカ人になってしまうわけで、純血なアメリカ人なんて、居ないでしょ。。

沢山の血液が混じってるのがアメリカ人。

日本人の悪口散々いったあっ、君ベトナム人だよね?いやマンダリンチャイニーズだ!いや、フィリピンだよね?そうそうコリアンだよ!え、、、まさか?日本人?!と言われることしばしば。

これ、あくまで劇ですからね。
2人とも役者。
まあ風刺のために極端な表現をしているとはいえ
こういうこんがらがった状況がある説明にはなっています。

日本にいる白人や黒人に見える人にもまず最初は日本語で話しかけるべきかもしれませんね。

両手合わせてお辞儀のやつは、カムサハムニダって意味らしいですよ
韓国語で ありがとう

カムサムニダは知ってるんですが、動画のセリフはカン・シャスィーナとかそういう風に聴こえませんかね。

この男性がカムサムニダを間違って覚えている、という設定なのかしら。

「目には目を歯には歯を」
「Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot.」
こういうのって私は嫌いだな。

アメリカ人って中国人と韓国人と日本人の区別がつかないってだけだろ
白人のAさんとBさんとか黒人のAさんとBさんみたいに区別できるのかよありえねえだろ
いいか自分の見えてる世界だけが全てじゃねえからな
本当の国際人になりたいなら時々相手の立場になって発言しなさいこれこそが真のエリートだ


そう言うお前は、典型的な日本人だな。
いいか アジア系アフリカ系西洋系の前に同じ人間であり、その国に生まれ育てばその国が祖国なのが民主主義なんだよ。血統主義なんてトチ狂った価値観は共産主義国家でも継承してないぞ
カースト制を肯定してるインド人や、血統主義を継承してる人間は民主主義国家からは出て行ってほしいね

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