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「リア充爆発した」オーストラリアのビデオ Set Yourself Free を作ったのはNPOではないかも

おととい紹介したショッキングな啓蒙ビデオ Set Yourself Free、YouTube 上での自身の説明から西オーストラリアの生涯学習NPO の手によるもの、ということでした。 [閲覧注意: ショッキングな内容を含 […]

おととい紹介したショッキングな啓蒙ビデオ Set Yourself Free、YouTube 上での自身の説明から西オーストラリアの生涯学習NPO の手によるもの、ということでした。

[閲覧注意: ショッキングな内容を含んでいます]

一昨日の時点ではYouTube上で340万回の再生でしたが、現在は800万回を越えています。動画の後半は論議を呼ぶ内容でしたが、YouTube 上の投票では好意的な投票が42,000票、嫌いだという投票が4,500票と、ブラックジョークとして受け入れている人の方が多いようです。

しかし、Slate の記事ではこの NPO の実在を疑っています。別の目的で作られた動画が、NPOの啓発動画のフリをしている可能性を指摘しています。

このNPO団体 Learn for Life には連絡先情報が載っていません。今回の動画を紹介している箇所で製作元として紹介されている ヘンリー&アーロン (Henry & Aaron) は、広告動画の制作ユニットではありますが、このユニットの二人がコメディアンでもあることから、このNPOは作り物ではないかという意見が出ているようです。

Slate がユニットの一人であるアーロンさんに問い合わせたところ、動画”Set Yourself Free”がイタズラかどうかは回答を避けたものの、「財団の実在についてはみなさんの解釈におまかせします。このインターネット時代に悪巧みを隠し通すのは難しいものです」とコメントしたということ。

Slateはしかし、広告賞も受賞した「自殺を止めよう」というテーマで、次々とカワイイキャラクターが頭の悪い死に方をするという、同じオーストラリアの地下鉄の動画キャンペーン(こちらは本当に地下鉄の啓蒙ビデオで、YouTubeで7000万回以上再生されています)を引き合いに出して、

gallows humour (絞首台ユーモア = ブラックユーモア)はオーストラリアの人たちにメッセージを伝える力があるようだ、と締めています。

Slate がしたように制作会社のバックグラウンドまで確認せず、YouTube上の自己申告をそのまま受けて「NPOの手による」と紹介してしまったことについては申し訳ありませんでした。また、800万回再生の人気の中には「NPOが作ってこれかよ」という突っ込みで広まった部分もあると思います。(嘘だと100%確定してはいませんが、)最初からコメディ動画として出ていたら、ここまでの話題にはならなかったのではと思います。

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