カテゴリー
データ可視化

Wordleの初手最悪になる英単語

最もありそうなアルファベットを見つけに行く Wordle の最善手があれば、次につながらない可能性が非常に高い最悪の開始ムーブもあるわけで、それを計算した人がいました

“ZQXCK” とかは5文字ではあるけど英単語ではないので、単語として辞書にある中から、まず使われていない可能性の高いアルファベットを含む単語を探す必要があるわけです。

このTaylerさんの計算結果では、ワーストが “OXBOW”。こんな単語知りませんでしたが、牛を動かないように押さえておくための道具だそうです。

Oxbow - wikipedia
By Wolfgang Sauber – Own work, CC BY-SA 3.0

他の解き進まない単語としては、”INFIX”(しっかりと取り付ける)、”IMMIX”(混ぜる)、”ZIMBI” など。zimbi ってなんだ? と調べたら、紀元前16世紀前後に貨幣として使われていたタカラガイの殻のことだそうです。

カテゴリー
データ可視化

Direct Train Connections – ヨーロッパの「直通」列車を調べられる地図

🇪🇺 Zug-Direktverbindungen(Direct Train Connections) は、ヨーロッパにある駅を指定すると、その駅から直通電車で行ける駅を全部地図上に表示してくれるwebサービスです。

direct train from Munich

ミュンヘン駅を基点に表示してみた地図。ドイツ国内の各所への直通列車があるようです。オーストリアやイタリア北部へも多数。ハンガリーやクロアチア、オランダなどへ行く列車もあるようです。

終着駅は所要時間に応じた色でプロットされていて、10時間以上かかる列車も。

こちらはミラノ中央駅からのプロット。イタリア国内とは言えシチリア島のシラクサまで20時間弱の列車が表示されたので、「橋なんてあったっけ?」と思って検索したら、メッシーナ海峡では切り離した車両をフェリーに積んで先へ進む列車があるんですね。

陸で国境がつながっているヨーロッパらしい結果かと思いましたが、いろいろと見てみると国境を越える列車はそこまで多くなく、国によっては首都からのほとんどの列車が国内止まりなところもありました。国境近くの駅から国境をまたぐ列車も当然あろうとは思いますが。

スペインの首都マドリッドからは、すべて国内行き。

ベラルーシの首都ミンスクからの地図。ほとんどの隣国には直通列車の終点はありませんが、ロシア国内向けには北極圏のムンマルスク行きや黒海沿岸のアドレル行きなど超長距離列車が。どちらも40時間越えの乗車時間です。

ヨーロッパの駅は一つの都市に方面ごとに別の駅があることが多く、駅単位で表示させても「その都市から直通で行ける駅のすべて」が一度に表示されないこともあるのは注意が必要です。

国境線や鉄道路線図だけではわからない都市と都市との結びつきや、隣国との関係性なども遊んでいると浮き上がってくるような気がして、面白いサービスだなと思いました。

ソースコードはGitHubで公開されています。データはドイツ鉄道のAPI経由で取得しているそうですが、ヨーロッパ中のすべての鉄道データを、特に小さな鉄道会社のデータまでは網羅してるとは言い切れないそうです。

via Maps Mania

カテゴリー
データ可視化

Commute Time Map – 一定時間内にたどり着ける範囲を示せる地図サービス

「ピカデリーサーカスから電車で20分」と「ブリクストンから車で10分」の2つを指定した地図。すべての条件が成り立つ領域だけを表示させたりすることもできます。

いわゆる「等時間地図(isochrone map)」と呼ばれるタイプの地図で、地図上の地点間の所要時間を大量に集めないと描けないものです。

徒歩で指定した時は、時間内で行ける範囲は円形に近い形となります。

「東京駅から電車で30分」、絶対にこれは違いますね。電車利用は線路沿い、自動車は高速道路沿いにそって大きく伸びそうなものですが、時間を伸ばしても思ったほど距離が伸びてないような気もします。

「ロンドン中心部から電車で30分」だともう少しそれっぽい範囲が出てくるので、このサービスが使っているIsoline APIが日本の電車に未対応なのでしょう。残念。

ある一か所から一定時間内でどこまでいけるかだけでなく、複数地点からの到達を条件にできることで、どんな使い方が考えられるでしょうか?

別々の会社で働く3人の友人が、徒歩・徒歩・自転車でランチを食べに集まるとして、全員が同じぐらいの時間がたどり着けるのはどこか、みたいなのを可視化することができるかもしれません。

また、同棲カップルがお互いの職場からの時間ができるだけ短くなるところをみつける、みたいなのに使えるかもしれませんね。通勤時間が同じになる場所をみつけて、そこで賃貸物件を探す、とか。

電車での速い移動がもっと正確にでるようになれば、日常的に使える便利サービスになるような気がします。