カテゴリー
ネットのサービス

CEO Eric Schmidt の語る Google の掟 10 か条

via Google の CEO、エリック・シュミットらによる Newsweek への寄稿記事

ナレッジワーカー(知識労働者)の生産性を上げるためにグーグルが守っている 10 個のルールを CEO の エリック・シュミットが自ら紹介している。

# 中身まで訳すと Newsweek の人に怒られるだろうから項目名だけ。たぶん Newsweek 日本版にもそのうち翻訳が載るんじゃないか

  1. グループによる採用
  2. 社員がほしい設備・施設は何でも与える
  3. 社員を隣り合わせに詰め込む
  4. メンバの協同作業をやりやすく
  5. 自社製品/サービスを自分達がまず試す
  6. 創造性を称揚する
  7. 合意への執念
  8. 邪悪なことはしない
  9. データによって判断する
  10. 効率よくコミュニケートする

また、シュミットは Google が直面してる問題として 4 つを挙げ、これらの解決にがんばっているという。

  • 過剰な技術偏重主義
  • 「自分で作ったほうがうまくいく」症候群
  • 成長に伴う様々な社員すべてにとって魅力的であり続けること
  • 世界企業となった上でのコミュニケーション問題
カテゴリー
ネットのサービス

Web2.0 の遺伝子

via TechCrunch

用語 Ajax を定義したことで知られる Adaptive Path に所属するシニアコンサルタントの Brandon Schauer によるブログエントリ Experience Attributes: Crucial DNA of Web 2.0 では、今現在 Web2.0 の要素、特徴として言われていて、
Web2.0 以前から存在した Web2.0 的な構成要素を7つの属性としてあげている。(この7つは、Tim O’Reilley があげている図中の7つの要素とは一致していない。)

それらWeb2.0 的な7つの属性が元々いつ、どこから発生しているのかを、美しい図(pdf)とともにまとめている。

この図の中で彼は、Web2.0 の属性を Foundation (基礎的)なものと Experience (体験的)なものに二分し、Foundation Attributes (ユーザによる補助的なデータ参加、ロングテール、ネットワーク効果)は1990年代から Amazon や eBay などによって提供されており、そこに後から Experience Attributes (分散化、 ユーザによる全面的なデータ作成、 リミックス-ability、 全体をまとめあげて新しい価値を作り出すシステム)といった要素が次々と加わって、現在に至っている、としている。

この図を見ながら思ったが、10年前と今を並べた時系列のどこにも、「ここから Web2.0 だ」という線が引けるわけではないことにあらためて気づかされる。Web2.0 と誰かが言い出したから Web2.0 が出来たわけではなくて、Web2.0 はあくまでこれらの流れを振り返って(そしてこれまでの流れをさらに未来へ延長することを考えて)定義されたムーブメントでしかない。

図の作者は、コンサルタントなわけだし、「あなたの会社は図のどこにいます? 欠けてる要素はなんですか?」みたいに締めている。

カテゴリー
ネットのサービス

「あとで読む」専用ブックマークサービス looklater

looklater は、あとでチェックしよう、と思うようなサイト/ページをブックマークすることに特化したネットサービス。

looklater_smalllogo.gif

Bookmarklet をブラウザに登録しておけば、見ているページや、そこからリンクされている他のページを、looklater に登録することができる。登録された URL は、日付ごとなどに整理されて、あとで見返したり、もう見たと思えば削除することができる(登録済ページのサンプル)。ブックマークレットの利用についてはデモがあるのでそちらを見てもらうのが早い。

このサービス自身は、個人があとで見返すというところに注力しているようで、共有機能などは無い。del.icio.us などと競合するつもりも無いようで、looklater サービスからは、del.icio.us への登録や、各種検索エンジンに飛ばすなどいろいろリンクが用意されている。

僕の場合は、どうしても今読めないものや読む気にならないものは、ブラウザで開いたまま何日も放置したり、ブラウザのブックマークに入れたりしている。なんとなく「あとで読む」というマークをつけても2度と読まない気がしてしまうからだ。ま、これは性格がいいかげんだからかもしれない。ブラウザのホームページを「あとで読む」タグの一覧ページにしてしまえばいいのかも。

「あとで読む」というタグがオンラインブックマークサービスで特別な意味を示しているのは確かで、人によってはブックマーク先のページを表すわけでもないこの手のタグが増えることを嫌がる人もいる。looklater の試みは面白いと思うが、できれば、del.icio.us などが直接「あとで読む」をより使いやすく運用できるための(そして、folksonomy による分類が崩れないようにするためにも)機能を追加してほしいように思うのだが。

追記: 仕事が終わったあと、cybozu.nite 2.0 に行ってきた。EC ナビ 社長で cybozu.net 社長でもある宇佐美さんと初めてお会いすることができたが、そのときさっそくこの looklater 紹介エントリについて「読みましたよ」と言われびっくり。ついさっき書いたばかりなのに。

そのときも補足したが、最近はやりの SBS に対し「ソーシャルでない」ところに特徴があるわけではなくて、ベースが SBS でもいいのだけれど、「あとで読む」とか対象のページの分類とは別系統の、ブックマーク利用者の行動に関わる特性は、別扱いすることで便利になる可能性があるのでは、というのが僕の意見。EC ナビラボさんも ECナビ人気ニュースという SBS をお持ちなので、そんな機能はどうですか、とお願いしてみたりした。