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Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(4) ビジネスモデルは?

Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(1)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(2)
Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3) の続き。

Ning のビジネスモデルについても、FAQ で解説されている

Playground 自身は無料サービスを守り、収入源としては広告とプレミアムサービス(有料による機能強化)を考えているという。必然の結果として、アプリの開発者が Ning 以外の他社の広告を出すことはできない。(商用サービスを作って自分で課金する分にはかまわない)

有料ユーザは広告が出ないとか、より多くの容量を使える、というのはよくある話。Ning の上では、PHP などで書いたアプリも強制的に共有されてしまうが、たとえばこのソースを有料で「隠せる」とかいった課金も考えているらしい。

この、作ったソースが共有されてしまう、というモデルは、実は Ajax が大流行している理由と同じところをついているようにも思う。

Google Map などすごいものを作れるんだけど、それがどう動いているかはあっという間に解析されて類似のサービスが出てくる、というのは、Javascript がソースを隠せないことで起こっている現象だ。

Ning の上に展開された PHP (や Python や Ruby)のコードが強制的に公開されるとなれば、Ning の上でアプリケーションソースコードの大規模な共有が発生し、そこでは衆知が集まったことによるソースコード改善プロセスの高速化が起こらないとも限らない。

Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(5) 開発してみる へ続く

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Yahoo! が Upcoming を買収

Flickr に続いて、イベントカレンダーの Upcoming が Yahoo! に買収された。

Upcoming は、セミナーや勉強会などのイベントの情報を共有できるサービス。

類似サービスとしては、 Eventful (旧 evdb) などがある。

Flickr もそうだが、Yahoo! は、コンテンツが自然に集まる、コンテンツを大量に持っているサービスを買い集めているという気がする。一旦集めたコンテンツはさらにサイトの便利さを増し、集まった人がさらにサービスを役立つものとする、というスパイラルが起こっているサービスだし、Yahoo! の力で、サーバ側のスケーラビリティやより一般のユーザへのリーチを伸ばしてあげている感じで、効果が高いのではと思う。

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Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(3)

一晩経ったが(といっても向こうはまだ同じ日か) Ning ベータ開発者にはなれてない。ベータ開発者の権利は、First come, first served (早い者勝ち)で割り振られているようだが、負荷を見ながら少しずつ発行している模様。

昨日に続いて Ning FAQ を読んでみるとしよう。

ソーシャルアプリとは何ですか?

コードとコンテンツからなる、人々が出会い、共同し、交流できるようにするためのウェブアプリケーションです。ソーシャルアプリは、一覧、レビュー、レーティング、推薦、掲示板、写真共有、ソーシャルブックマーク、ウィッシュリスト、イベント、出会い/マッチング、地図、などの機能を取り込むことができます。

ソーシャルアプリは単純にも複雑にも作れます。あなたと友人の間でだけ使うものもできるし、あるユニークな観点から世界中をつなぐようなものも作れます。楽しませるアプリも、単純なユーティリティも。単体で動くようにも、Web Service を使って Amazon, eBay, Yahoo, Google などから情報を流し込むことも。

Ning では、ソーシャルアプリはあなたが作ることも、私達(スタッフ)が作ることもあります。それらは無料の Playground で動き、簡単なことはより簡単に、複雑なことも可能にします。

Ning という場を表すのに多用されている “Playground” という言葉がコンセプトキーのようだ。”sphere of unrestricted pleasurable activity” (制限されない愉快な活動のための領域)になることを Ning は目指しているとのこと。

いろいろなサービスが持っている部品を、部品単位で切り出して、組み合わせてウェブアプリが作れるようになっているとしたら、細かな部品の動きまでは開発できないような人でも、アイデア次第、組み合わせ次第でまったく新しいものを作り出せる可能性がありそうだ。

いままで見たところでは、「はてな」のようなネットサービスの会社がユーザーにフレームワークを開放し、その上で動くアプリをコピーしたり開発したりできるようにしたサービス、という感じかな。

で、それをアルファ公開とか無しにいきなり完成に近い状態まで作って公開したところがすごいが、これは Marc Andreessen ら出資者の財力と、「これがいける」という信念によるものなのかな。

Netscape の作者による新 Web2.0 サービス Ning(4) ビジネスモデルは?
に続く