カテゴリー
ネットのマーケティング

誰が見るんだ?広告

via MIT Advertising Lab

アメリカに Target というディスカウントストアチェーンがあって、赤い二重丸のロゴを使ったいろんな広告をやっている。

参考: サンフランシスコ ユニオンスクエアにある TARGET の広告

で、アメリカだから店舗も平屋とかで、だだっぴろい。そんでもって Google Map で衛星写真が身近になった。となると、ということでこんな結果に。屋根いっぱいに描いたんだろうな。

さすがは広告の国、広告の置き場を見つけることにかけては一級品だ。(ひょっとしたら大きな空港の近くなのかもしれないけど。それにしたってねえ)

あたらしいネットサービスによって生まれた新しい視点に、新しいビジネスチャンスが落ちているものなのだな、と感じた。

カテゴリー
ネットのマーケティング

証拠を見せる – スパム対策のこんな方法

SPAM STOCK TRACKER という、面白い試みをしているサイトを紹介する。

istogramma_architetto_fr_01.png

スパムメールのなかに、特定の企業の株を購入することを薦めるスパム、たとえば、「今、○○株式会社の株が買いどき!」みたいなスパムメールがあると思う。受け取ったことがある人も多いだろう。

この joshua cyr さん、ほんとうにスパマーが言うとおりに株価は上がるのだろうか、ということをサイトで追跡することにした。これがこの SPAM STOCK TRACKER だ。

ここで彼が追跡した結果によれば、スパムで「この株が上がります」と言ってきた銘柄のほとんどが、実際には下がっているということがわかる。

右上に表示される合計を見れば、もしスパムの言うとおりに買ってたら資産は半減していたとわかる。

下の個別銘柄の表を見れば、ほとんどの株がスパムを受け取ったときよりも値下がりしてることがわかる。

普通なら、「必ず上がる株を知ってる人が、それを赤の他人に教える理由がない」と思うので、こんなスパムいくら送ってきても無駄だろうと思うのだが、世の中にはスパムで宣伝された製品を買う人もいるそうなので、スパムで「株が上がるよ」と言われて信じちゃう人もいないとは言い切れない。

万一あなたの近くにそんな騙されやすい人がいたら、こういうサイトを見せるのが一番伝わりやすいだろう。

日本語の場合だと、Yahoo! ファイナンスの掲示板や 2ちゃんなるなどが、こういった株式関係のスパム的な書き込みが蔓延しているところだろうか(株にあまり詳しくないので、他にもっと大きな掲示板があるかもしれないが)。こういったところに対しても同じ実験をしてみると、面白いだろう。おそらく Joshua さんの実験と同じような結果になると思う。

株価の場合、もともと数値化されているものだから、ネットや Blogsphere での評判との比較を取ることはたやすい。株価以外でも、評判(reputation)システムにおける、「やらせ」的な推薦などを別の数値や調査結果などとつきあわせることで、インチキを暴くような仕組みを考えられるかもしれない。

そうやって、スパムで薦められた株/商品/サービスなどが、普通の株/商品/サービスなどよりも悪いということが定量化されていくと、スパムも減っていかないかなあ、などと期待するのだった。

[2006.12.1 追記] リアルタイムで、受け取ったスパムとそこで推薦された銘柄の関係を表示する別のサービス、Stock Spam Effectiveness Monitorが登場した。

カテゴリー
ネットのマーケティング

RTC勉強会第7回 Web2.0 参加

RTC勉強会 『Web2.0』 -ビジネスへのインパクト に参加してきた。

「ちょーちょーちょーいい感じ」の保田氏近江商人JINBLOGの上原氏が主催する勉強会。今回で第7回ということだが参加ははじめて。

技術者向けではない、と念押しされていたが、むしろ技術者以外の人は Web 2.0 喧騒をどう見てるのか興味があって参加した。会場は100人近くの人で埋まり、S:G比 (スーツ:ギーク比。今作った)は 8:2 といったところ。

Feed/Web2.0 について話したのはどこかで見たことのあるこの人。用があるとかで講演後そのまま去られたのが残念。

会場からの質問が、技術系の会合と色合いが違って面白かった。

また、最後の締めにおこなったグループによるディスカッションでも、いろいろと気づき、特にブログネタ方向で、を得ることができた。今回一番記憶に残った話は、RSS が溢れ出るネットになったときに、どうやって自分の RSS を購読させるか、という話で、現実世界での利益をインセンティブとして与えることでそれを実現する、というあたりがスーツ的発想でよかったと思う。それ以外にもアイデアの種的なものをいくつか貰ってくることができた。

名刺交換が苦手なので、会の後の大名刺交換会にはあまり参加できず。しかし前から注目していた芸能証券(発想が面白くて好きだ。芸能に興味ないので自分では遊んでないけど)の人やガ島通信の中の人と話ができたのはよかった。