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ネットの事件

スカート丈

ロージア・ポージー(Rosea Posey)さんがTumblrで公開した下の画像が、英語圏のウェブで大きく話題を呼んでいるようです。

rosea-posey-skirt

最初見たときはただのネタ画像かなと思い、脚に書かれている英単語で知らないもの・わからないものを辞書で引いたりしていました。それぞれの意味は、上から以下のような感じになると思います。

whore 売春婦
slut あばずれ
asking for it 欲しがっている
provocative 挑発的な
cheeky セクシーな
flirty 気を引く
proper 適切な
old fashoned 古風な
prudish ガードの固い
matronly 品のある

スカートの丈の長さと、それに対して世の中の人が思うであろう感想を、脚に書いて写真に撮ったわけですね。

# 余談ですが、この手の、何かを比較しているっぽい英単語が並んでいる画像を見ると、好奇心を満たしつつ語彙を増やせるので、単語カードとかを使って本格的にやるのは面倒だけど、生きてるうちに少しずつ知ってる単語が増えるといいなぐらいの気持ちの人(僕もですが)の英語学習方法としてはおすすめです。

それで、元画像の話に戻ると、この画像にはポージーさんの独白がついてきていて、そちらも一緒に話題となっているようでした。

この写真は、わたしが昨年撮影したもので、今となれば高校生活の中で撮った中でもっとも(メッセージ性の)強いものだったと思います。

この作品を作ることは、(訳註: “Slut”の線まで脚を出すような)Slutty(あばずれ)な女性や、すべての肌を隠すことを選択した女性に対する私自身の意見・先入観・偏見を問い直すものとなりました。それまで、ヒジャブ(イスラム女性が顔を隠すときのスカーフ)をしているすべての女性は、抑圧されていて、あばずれを恥を思っている人たちだと思っていましたし、私が適切と思っているようなセクシャリティの露出をしない女性のことをすべて、見下していたのです。

今の自分は、よりオープンになったと考えたいです。

何が普通で、何が普通でないかというのも相対的なものに過ぎない、という話かなと思います。この作品と独白の組み合わせで、いろいろ考えた人、意見を言いたくなった人が多かったために、英語圏で大きく広まっていったのでしょう。

webでの盛り上がりをハフィントンポストなど大きなメディアもレポートしていたようですが、このバズにはさらにもう一段続きがありました。

Curvy Kateという、胸が大きな女性のためのブラジャーのブランドがあるようですが、そこがFacebookpeページでいろいろ公開しているカタログ的な画像で、このポージーさんの作品をそのまま真似た、しかしオリジナルが持っていたメッセージ性はまったく残っていない写真を公開したのです。

curvy-kate

オリジナルに無い単語”daring”は、この場合「大胆不敵」でしょうかね。

これに気づいた多数のwebユーザーがCurvy Kateに対する批難の声をあげ、すぐに写真は取り下げられ、謝罪のメッセージが上げられています。謝罪メッセージに4万件のいいね!がついてることからも、盛り上がりの大きさがわかりますね。

アイデアを真似ても、実際に何か罪に問うことは難しいのだろうと思いますが、企業が、高校を出たばかりの無名なアーチストの作品を、それも流行している途中に真似た、という行為に対して厳しい反応が出たのでしょう。

元のポージーさんは、ブログで、Curby Kateが画像を取り下げたことに満足した、と表明しています。それも、自分のアイデアを盗用した企業を打ち負かせたことが満足なのではなく、インターネットが自分を応援してくれたことが嬉しかった、という感想。完璧ですね。

via I Love Charts and Ufunk.net

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グーグル、ストリートビューで話題になった「死んだロバ」は死んでなかったと発表

Google地図公式ブログで、「過去24時間以上にわたってみなさんやメディアを騒がせてきた、ボツワナのストリートビューに映っていたロバの運命について」で始まるアナウンスが出されました。

ツイッターやブログGoogle Street View Worldで提起された、「(ストリートビューを撮影して回る専用車)グーグルカーがボツワナでロバをはねたのでは?」という疑惑に対する返答です。

以下のように、指摘された地点で、未舗装の道路に横たわるロバが映っています。


View Larger Map

donkey-in-google-streetview-botswana

僕は、なんかRSSリーダーに何度かロバの写真が出てるなあ、ぐらいにしか思ってなかったのですが、このロバのことを心配してた人は多かったみたいですね。

オーストラリアのニュースやアメリカのFoxニュースなどで報道されたこのロバひき逃げ疑惑ですが、Google公式ブログでは、「ちゃんと前後のストリートビューを見てください。その後も歩いていくロバが映ってますよ」と、ロバに問題がなかったことを説明しています。

1. 歩いていたロバを轢いて、後ろにロバが倒れているのか、2. 道路に寝そべって「砂浴びをしていた(by Google)」ロバが、ストリートビューカーが近づいてきたので起き上がって道の端によったのか、車がどっち向きに走っていたと見るかで印象はまったく違いますが。グーグル説だと車は左側を走ってることになりますが、ボツワナは元イギリス植民地らしいのでそれでいいのかな。

それにしても、Googleストリートビューがボツワナまでカバーしているのには驚きました。世界中を撮影しているといろんなものが映りこんで反響も多いでしょうけど、今回の件はロバに何もなくてよかったですね。

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「夜10時以降のネット禁止」を破るために両親に睡眠薬を盛った少女二人が逮捕される

親から受けた「夜間のネット禁止」のルールを回避しようとして、親に睡眠薬入りのミルクセーキを飲ませた15歳の娘とその16歳の友達が、アメリカ・カリフォルニア州ロックリン警察に逮捕されたそうです。

milkshake

この娘は、夜10時になったらネットにアクセスしては行けない、というルールを「厳格すぎる」と思い、10時以降にインターネットを使いたいというだけの動機で、両親にシェークを奢ると提案し、買って来たチョコレートバニラシェークに砕いた睡眠薬を入れて渡したということ。両親は、「何か味がおかしいし、固形物が混ざっている」と感じながらも4分の1ぐらい飲んでしまい、そのまま寝落ちしてしまったとか。

少女たちは望みどおり、親に邪魔されずにネットを楽しんだようですが、翌日未明に二日酔いにも似た症状で目を覚ました両親は、朝を待ってロックリン警察に行き、ドラッグテストのキットを5ドル(550円)で入手、自分たちに使うことで、自分たちが薬物を盛られたことを確認、そのまま警察に通報し、その結果として少女たちは来週月曜にjuvenile hall(少年院)で審理される予定です。

ちなみに、ドラッグテストのキットは、子供がドラッグをやってないかどうかチェックするために親が良く使うのだそうで、それを警察署で買えるなんて、さすがアメリカ、という気がしますね。

そんなにまでして夜中に使いたかったのがいったい何のサイトなのか、ニュースでは明らかにされていないのですが、睡眠薬の効き目には個人差もあるでしょうし、他に飲酒などしていれば命に関わることだってあるでしょう。もしこれを大人がやれば重罪は確実ということですが、未成年ということで名前は伏せられていますし、刑務所行きということは無さそうです。

母親によれば、以前にも一度、似たようなことがあったということで、既に睡眠薬を盛られているのではという疑いがあったとのこと。この母親は、親に薬を盛るのは良くないことだと娘が学んでくれるといい、というコメントをしています。以下はこの事件を伝えるニュース映像。


(掲載停止により動画リンク変更)

15,6歳ぐらいだと、大人のような知識を持っていることもあれば、どこかで常識に欠けているというアンバランスな状態の子供も多いかもしれません。それにしても、ネットを使いたくてこんなことをする、というのは驚きですね。

via Gawker and KCRA