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フェイスブックで霊界からのイイネ!が発生中?

ReadWriteWebのバーナード・メスラーさんの記事Why Are Dead People Liking Stuff On Facebook? (どうして死者がフェイスブック上でイイネを押すのか?)によると、既に亡くなっているはずの友人による、本人が好みそうにもないブランドページなどに「いいね!」を押したという通知がタイムラインに上がってくるという体験をしているユーザーがいるそうです。

先月、友人のブレンダン・オマリーさんがFacebookをなんとはなしに使っていたところ、友人のアレックス・ゴメスさんがクレジットカード会社のDiscoverにイイネをしているのを見て驚きました。アレックスさんがそういった大企業のことを嫌っていたからというのもありますが、何より彼は半年前に亡くなっていたからです。

今年3月26日か27日頃に亡くなっていたアレックスさんのイイネの日付は、11月1日でした。こちらがその証拠のスクリーンショット。

元々これは、メスラーさんが「Facebookで怪しい動作があったら画面を送ってほしい」と友人たちに呼びかけたことに対して来た返事だったのですが、これ以外にも、完全にリベラルな友人が(保守的な大統領候補の)ミット・ロムニー氏にイイネしたり、車を持ってない友人がスバルにイイネしたり、ベジタリアンがマクドナルドにイイネしたり、という情報が集まってきたということ。

そして、イイネした本人に確認してみても(亡くなった方は無理ですが)、誰も、そんなページのイイネを押した覚えはない、というのです。

フェイスブックに問い合わせた著者は、「アカウントが”memorialized”(記念されている)状態、つまり、誰かがフェイスブックに「この人はもう亡くなってますよ」と教えた場合に移行する状態、でなければ、死んだ人からのイイネは起こりえます」という回答を得たそうです。もし誰もフェイスブックに友人の死亡を伝えなければ、フェイスブックはその人がずっと生きているままだと考えるというわけです。

そうだとすれば、何ヶ月も前に押された「イイネ」が、友人のニュースフィードを流れ流れて、今のタイミングで通知されるということは、有り得なくはないということ。しかし、このアレックスさんと、もう一人同様に報告された既に亡くなった人から来た新着イイネが、とても本人が支持しそうにないブランド・会社へのイイネだったという謎の方は解けていません。

そのあたりは、フェイスブック側の回答では、「人々は間違ってイイネを押すこともありますよ、特にモバイル版など画面がせまい時などは」ということです。著者が集めてきた謎のイイネの事例のうち少なくとも一つは、本当に本人が押したものだ、と詳細な時刻まで添えて来たということ。

もともとこのメスラーさんが聞き取りを始めたのは、お金を払ってFacebookページを売り込むPromoteページの効果が予想より低いぞ、ということからだそうです。彼は、「もしそんな多くの間違いイイネが存在するとしたら、『利用者の好みを正確に集めているからフェイスブック上での広告は効果が高いのです』というそもそもの売り込みも、怪しくなってしまうのでは?」という疑問を投げかけています。

僕自身は、それほど熱心なユーザーでは無いからかもしれませんが、これまで友人が押さないようなイイネの通知を受けたり、死者のイイネを見かけたり、という経験はありません。ですので、この著者が言っている謎のイイネが、どれぐらいの頻度で起こっているのか、ちょっとわからないなあと思っています。この著者が頑張って呼びかけたから集まっただけという可能性もあるのかなと。

まあ、フェイスブックでの友人が何をイイネしているか、とか、その友人が本当にそのページをイイネしそうかどうか、というのをそれほど気をつけて見てなかったからかもしれませんが。上記のような体験をされた方はいますか?

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AmazonがAmazonで有名なブラジルでサービス開始。Kindle Storeも開始

いやタイトルが言いたかっただけなんですけどね。Amazonがブラジルに進出したようです。

The Next Webによると、Amazon社はずっとAmazon.co.brのドメインを取得するために元のオーナーと裁判で戦っていたそうで、その結果今年の8月にドメインを奪取し、サービスインが予想されていたということです。

アマゾン社の名前の由来ですが、アマゾン社のCEOジェフ・ベゾス氏が、1994年の立ち上げ時につけた名前カダブラ(Cadabra)を、翌1995年にアマゾンに改名したということです。

アルファベット順で先頭に出てくるようにAで始める、という条件以外に、世界の他の河川を圧倒するような存在であるAmazonのように、ライバルを圧倒するウェブサイトにしたい、という願いが込められたAmazon社が、ついにその由来であるアマゾン川のあるブラジルに進出した、ということでした。

via Amazon has quietly launched in Brazil. Now selling e-books and announces a $150(1万6500円) Kindle – The Next Web

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Google地図で指摘された「幻の島」の正体が判明

「グーグルアース」記載の島、行ってみたら存在しなかった、というニュースが数日前に話題になっていました。グーグルの地図に表示されていたニューカレドニア近くの「サンディ島」が、実は存在しないことがわかった、というものです。

米インターネット検索大手グーグル(Google)の地図サービスや衛星画像サービス「グーグルアース(Google Earth)」上でオーストラリア北東沖の南太平洋上にあるとされるサンディ島(Sandy Island)が、実は存在しないことが分かった。オーストラリア地質学チーム「サザン・サーベイヤー(Southern Surveyor)」の調査過程で明らかになった。

AFPの記事では、「存在しない島が地図に記載された経緯も不明だが、シートン氏たちは謎を突き止めるため追跡調査を行うことにしているという。」と書かれていましたが、ニュージーランドのオークランド博物館が、この謎の島が海図に、そしてそこからGoogle社の地図に載った経緯について発表しています。

同博物館所属のショーン・ヒギンズ氏が同館所蔵の多数の古い海図を1700年代までさかのぼって調査したところ、1908年の海図(上の写真)に、このサンディ島があったということです。

この島を1876年に「発見」したのは、ベロシティというう名前の船。その後、サンディ島はある地図には存在し、他の地図には存在しないという状態で、現代までその存在が引き継がれてきたようです。

Google Maps Maniaブログによれば、このVelocityという船、1827年にイギリスで建造されてからしばらくは英米間の輸送船として使われましたが、その後ポルトガル船に拿捕され、オーストラリアへ移され、そこで船長がサンディ島の発見を報告した1876あたりには、捕鯨船および(南太平洋諸島からの)奴隷運搬船として使われるようになったそうです。

オーストラリアのオンライン図書館に記録があり、なんと1870年時点の船の写真まであります。幕末の偉人の写真があるのだから、時代的にはあっても不思議ではないですが、よく整理されてアクセスできるようになっているなと。

最初のニュースの時、「地図会社が競合会社のコピーを発見するためのダミーの島ではないか」という意見も出ていましたが、どうでもいい位置のどうでもいい無人島などだと、意外と訂正されることもなく世界中にたくさん存在しない島があるのかもしれませんね。国境付近にあったり周辺や地下に資源があったりすると、もっと小さな岩礁でも大騒ぎになって戦争まで起こりうるというのに。

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