カテゴリー
ネットの事件

twitterで7000人にフォローされる方法。あるいはtwitterスパム注意報

twitterを使ってる方も多いのではと思うのだけれど、みなさんはユーザーjmcoonをフォローしてたりしないだろうか? twitterではfollowスパムの活動がひどくなってきているようだ。

twitterでは、他のユーザをfollowすることで、その発言(tweet, つぶやき)を自分のページで読むことができる(API経由でツールで読むときも同様)。

多くの人にfollowされている人は、twitterでつぶやいただけで多くの人に意見やリンクを紹介できる、ということで、その影響力を表すためにfollowerの数をランキング化するtwitterholicのようなサイトも存在する。

twitterholic-screenshot.png

本当の有名人(Digg創業者のケビン・ローズさんとか、大統領候補のオバマ氏)は、4万人を越える購読者(followers)が実際についている。しかし、人気があるからfollowers数が多い、を逆用して、followersの数を増やすことで自分の人気を大きく見せようというスパム・ユーザは以前から登場していた。

まず登場したのは、followされると必ず(相手を確認せず)followし返すようなユーザが一定の割合いることを利用して、とにかくたくさんfollowする、というものだ。

相手も確かめずにfollowし返す人なんてそんなにいるのか? と思うかもしれないが、約20%、つまり5人に一人は知らない相手でもfollowされるとfollowのお返しをするという実験結果がある。

このルーマニアの学生Stefan Tanaseさんによって行なわれたという「実験」も、実験の名を借りたスパムという気もしないでもないが。彼は、こむらおせん(Osen Komura。小村お千?)という着物姿の女性のアイコンのtwitterユーザを放って、4万人を越えるユーザをフォローさせている。このOsenにフォローしている人数が8000人超であることから、上記の「5人に一人はfollowをオウム返しする」という結論となる。

twitter-osen-screenshot.png

# ちなみに、Osenはtwitterholicのランキングからは外されている。

この手法で、プログラムにユーザのfollow先を辿らせるなどして、大量の知らないユーザをフォローするスクリプトが多数登場した。

そうなると、20%のユーザの中にも、相手がそういうフォロー返し目的のスパマーじゃないか確認する人も出てくる。followしてきた人のページを見に行って、followingの数が数万、数十万だったときには、「無差別にfollowしているんだな」とわかってfollowをし返さないユーザも増えてくる。

それに、ブログでは、followingとfollowersの比率が重要なのでは、という意見も出てくる。たくさんfollowしていればたくさんfollowersもできるのは当たり前で、followしてないのに人からは多数followされているような人が有名人なのでは、と言う主張も出てきた。

そこでスパマーjrmoonの登場である。

twitter-jmcoon.png

この14歳の少年は、友達3人といっしょにスクリプトを用意し、数万人を自動followさせることで7000人のフォロワーを獲得した。そのことをうまく隠蔽して自分を重要人物に見せるために、followは小出しに行なってfollowingの数が増えないようにし、さらに相手からfollow返しを受けるとすぐに自分のfollowは切ることで、常に「ごく少数しかfollowしていないのに何千人からもfollowされている、ネットの超有名人によくあるパターンのfollowing/followers数」を見せたようなのだ。

ユーザフィードバックを受け付けるサービスgetsatisfaction.comでも、このJmcoon問題は長く議論されている

Jarret Moon少年はtwitterから一旦はブロックされたようなのだけれど、そのあとアカウントは再開されて、前ほどではないけどやはりランダムなfollowとfollow停止を繰り返しているようだ。どこからがスパムかとか、スクリプトでやってるに違いないと思っても全部手でやったと主張されたらどうするのかとか、twitter運営側の対応も難しいのかも。

7000人超のfollowersを集めたjcmoonは、前述のtwitterholicでも63位(今日付け)にランクされている。今日の数字では被フォローが7016人に対してフォローが26人!だ。

この問題は(1万人に1人でも買われれば儲かる)スパムメールと同じだ。自動的にfollowを返す人が居なくならない限り、twitter followを大量発行するスパマーは増えていくことがあっても減ることはないだろう。そして今20%もの人が「follow返し」をするのだとすると、これが0%になる日は来ないように思う。

購読しない限りメッセージは来ないからスパムとは無縁、というのがマイクロブログの既存メッセージングシステム(e-mail等)に対する利点だったはずなのだけれど、ネットワーク構築時の通知メールを無くすのも難しいだろうし、どう対処してよいのだか。

p.s. おおそうだ。影響力を上げるために(笑)、僕のtwitterのアカウントを紹介しておこう。

[参考]

http://www.doshdosh.com/how-to-get-more-twitter-followers/

http://valleywag.com/5019585/how-to-make-an-easy-1000-++-sell-your-twitter-background

http://valleywag.com/5019652/yahoo-spamming-twitter-to-promote-live-video-service

[Update 2008.07.28] TechCrunchで、twitterの脆弱性を利用して勝手に他人にfollowさせるユーザが登場した、というレポートが出た。followされた数を上げるためにスパマーがテクニックを競っているような状況になってきた。

カテゴリー
ネットの事件

twitterの被フォロー数が減少中。スパマー追放によるものか

6月13日頃から、twitterのfollowersが現象したという報告がtwitterで散見されたらしい。

Twitter検索(日本語), Summize(英語)

summize-lost-followers-screenshot.png

followersの数が減っていることに気づいたユーザが多いようで、中には「何かremoveされるようなマズイ発言をしたのでは」と心配してる人もいる。しかし、明らかな友人が多数減ったり、ということではなくて良くわからない、知らない人が減っているっぽい、ということのようで、どうもtwitterを使ってスパムメッセージを送ってるようなスパマーが排除されているのでは、という話。

VentureBeatがtwitterの共同創業者Biz Stoneに問い合わせたところ、「本当かい? 調べてみるよ」というなんだか適当な返事しかもらえなかったそうだが、twitterの性能問題などを解消するために雇われたPivotal Labsという会社がtwitterのための仕事に着手したから、という予想もあるそうだ。

カテゴリー
ネットの事件

Googleストリートビューに写った別の撮影カー

Google Street Viewは、四方を撮影するカメラを積んだ車を道という道に走らせてまわることで道路とその周辺を撮影し、Google Mapsに路上の様子を表示するという、力技的なサービスだ。

このビューが見られる都市が少しずつ増えていることから、撮影隊がアメリカのいろいろな都市を回っているのは確か。

これまでも、この撮影専用車の写真や目撃情報はネットに出ていたけれど、今回のはGoogle Street View自身にこの撮影カーが映っているのが発見されたというもの。よく見つけるもんだ。

google-street-view-car.png

映ってるということは、同じ地域で二台以上走らせて同時に撮影したりもするということだね。

[追記 2008.05.21] コメント欄でご指摘の通り、建物の窓に反射して撮影車が映ったものでした。

via Digg