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ネットのこの人はどんな人? – OnlineReputation と Tagalag

コンセプト的に何か似ている二つの新サービスを見つけた。OnlineReputation.comTagalag だ。

OnlineReputationComLogo.gif

OnlineReputation.com では、とあるサービスにいるとあるハンドル名の人物に対するコメントを残すことができる。

たとえば、Yahoo の sports チャットにいる tncnewmedia は、「クールだけどちょっと変なやつ」みたいな情報を、登録したり検索したりできる。

どこかのサービス上で出会ったり、やりとりしている相手がどんな人か気になる、という場合に、相手のハンドル名をこのサービスの検索に放り込んでみることで、何か登録された情報が返ってくるかもしれない。

選択可能なサービスとしては、英語圏で有名なものが網羅されている。各社インスタントメッセンジャー、掲示板、ブログサービス、マッチングサービスなどだ。

Yahoo! オークションなどの評判システムを、各サービスの枠を超えて収集しようという試みだ。評判を付加する仕組みがないところで出会ったユーザに対しても、情報を提供し、共有することで危険に備えたりできる、というあたりがこのサービスの目的だろうか。

TagalagLogo.gif

Tagalag のほうは、eメールベースで登録した人たちが、他のメンバーについて自由にタグを与えることができる。

たとえば、Ruth という人は、
dustin から見て「ブロガー」で、Aneel は彼を「オタク」だと思っている。また、Ruth は逆に Aneel に「会ったことがあり」、dustin とは「一緒に住んでいる」。

また、所在地情報の登録があれば地図(Google Maps 利用)上に人を表示させることもできる。

これらを組み合わせることで、「アトランタ近くの開発者」といった人の検索ができるようになる、という構想のようだ。(まだベータであり、開発者とその知人ぐらいしか登録はしていないっぽい)


考え方としては面白いが、ちょっと考えただけでもトラブルも多そうだ。

  • 人物評価が誤爆されたりとか
  • 名誉毀損とか言われて訴えられるとか
  • プライバシー侵害だと訴えられるとか

そもそも、特に Tagalag のほうでは、誰が誰にどんなタグをつけたか丸見えなので、正直な評価じゃなくて当たり障りの無いようなことしかつかないような気もするし。

どちらのサービスも、十分な情報が集まって初めて機能するだろうから、そのレベルまで到達できるかどうかだが、実際難しいんじゃないかなあ。

はてなブックマークのコメントを使って、相手に直接(コメントやトラックバックで)言わずに間接的に批評を行う、というのが流行っていると聞くが、これらはさらにそれを推し進めたようなサービスだな。書いたものじゃなくて人物自体を評価しちゃうわけだから。

こんなシステム上で自分のことがあれこれ悪く書かれたたら相当凹むだろうなあ。

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ダン ギルモア氏出版記念講演 at Apple Store 銀座

9連休明けの最初の投稿は、Dan Gilmore 氏の来日講演について

銀座のアップルストアの 3F にて、今聴いているところ。Wireless が使えるようなのでリアルタイムでメモを残してみる。チェックしてないのでスペルがめちゃくちゃだと思うがご容赦。

– resigned SJ Mercury Jan, 2005
– now doing two things
– FT freelance column fortnightly
– journalism
– glassroots inc. status
– bayosphere site
– some other things

– former blog
lots of trolls
required valid e-mail address

not like ohmynews(korea), which involves professional team editors
bayosphere does not touch the posts to avoid us law
civil journalists have to sign a certain agreement

Q political activities permissions are different between US and
Japan, what can be applied described in We The Media for US

Q what is needed for blog becomes journalism

not all do not have to be.

Q what do you think about the potential of blog journalism?

great
could be equal to the mainstream journalism
bloggers will be able to file things which mas media can not find or take

Q will blog media overhelm magazines industry?

do not think so
most blogs’ value are for thier 15 close family and friends
magazines are very big industry supported by advertisement

Q what is going to happen on mainstream journalism by emerging individual journalism by blogs?
hope not diminishing
promlems is that their business models are under attack from new net services
newspaper depended on classified advertising
ebay, craigslist, judysbook(seattle), monster.com are erasing classifieds from newspapaer

Q are we able to have public journalism in Japan?
– better ask Japanese audience. raise your hand if you think yes.
(audience) not many raised for “yes”
why?
– press club closeness
DG- i do not have a press badge, but still I can write

Q what is the definition of journalism?
– it’s hazy. not clear to tell in short
– critics about existing news
– news, forming people
even writing about cerebrities
– jeff jervis(sp?)
children ballet news for small local community
this is journalism
– in wide, if you record something, that is journalism

Q will blog be profitable enough to feed journalists?
– i do not think that it would cover many.
– in the long run, some will earn, some not
– vast majority will not, but some may establish their authority by blog

Q how about lemming effect by people jumping to the wrong information?
– everyone feels confortable when reading something affirm you believe
– comments are challenges
– may make you feel angry

出版社の方による、本の宣伝
朝日新聞社から、We the Media の日本語訳「ブログ」が 8 月に出版された。
今回の訪日は宣伝もあるが、本人が日本の読者と話したいという強い要望によるもの

お開き。あとは場所を変えて懇親会へ。

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ユーザ名簿とタグ(Folksonomy)機能

企業内のアプリケーションに関して、タグによる分類機能は助けとなるか? というブログ記事を見つけた。

サイボウズのグループウェアで言えば、たとえばユーザー名簿に「技能」のタグづけをできたとする。使われるだろうか?

全員が「私はこんなこと知ってますよ」「こんなことできますよ」というのを登録して、社内でわかる人を探せるようにする、というのは結構いろんな会社でやろうとするけれど、実際に大きく成功している、という話は聞かない。

原因のひとつは、そうやって質問や作業が依頼される人にとってのインセンティブ不足だと思われる。社内のいろんな人を助けても、自分の仕事をする時間が無くなるだけかもしれないし。

与えられたタスク以外の、そういった突発的な依頼への対応が、ちゃんと労働時間として評価されて、見合った報酬が得られれば、あるいはまわるのかもしれない。そして、そういうこまごました時間のやりとりを支援できるとしたら、それは IT の仕事なのだろう。

Experts Exchange みたいな Q&A システム(日本だったら はてな みたいな、と言うべきか)をイントラネットで運用する、というのもその一つの方法だと思う。誰が誰を助けた、という仕事の評価が、ポイントといった数値で見えてきて、その数値がちゃんと会社からの評価につながる(ここ重要。数値化しただけで何も起こらなければ、インセンティブが働かない)といいのかも。