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技術者と英語

語源別に英文を色分け、可視化で見えてくる英語の成り立ち

Etymology(語源)辞書というのがあって、ある単語がいつごろ、どうやって出来たか、どこから英語に取り込まれたかといった情報を調べられるそうです。
ブログIdeas Illustratedでは、単語の語源ごとに違う色で表示することで、英語の文章がどのような語源からの単語で成り立っているかを見せてくれています。以下は大いなる遺産からの一節。
Dickensetymologyvisualized
古英語、古フランス語、中英語、古ノルド語、アングロフランス語、ラテン語、アメリカ英語(Baseballとか)など、出自によって色分けされています。
マーク・トゥエイン(アメリカ)とチャールズ・ディケンズ(イギリス)の小説を比べて語源の割合と見るとか、法律文書や医学文書(やはりラテン語由来の単語が増える)、スポーツニュースなどでも分析をしています。小説一編や特定の作家に限らず大規模に統計を取ると、似たような単語から特定の国や業界の人がどんな単語選びをするかとかもわかるかもしれませんね。
世界に誇るキメラ言語である日本語でも、こういうのできそうですね。漢字やカタカナである程度どこから来たか表記で区別されていますが、それでもどのカタカナが何語由来か、とか漢字でも日本で作ったやつとか、個々にトリビアとして知っているものはあっても、こうやって可視化すると面白いかもしれません。
via Visualization of the Week: The origins of English – O'Reilly Radar

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英語は狂った言語である

英語は狂った言語である
Crazylanguageposter

Eggplant(なすび)にEgg(たまご)は入ってないし、Hamburger(ハンバーガー)にはHam(ハム)は入ってない。Pineapple(パイナップル)にパイン(松)もアップル(りんご)も入ってない。
English Muffins(イングリッシュマフィン)はイギリス製じゃないし、quicksand(流砂)はクイックじゃなくてSlowly(遅い)。Boxing Rings(ボクシングのリング=輪)はSquare(四角)だしGuinea Pig(モルモット)はGuinea(ギニア)生まれでもPig(豚)でもない。
Writer(ライター)はWrite(書く)のに、どうしてFinger(指)はFingしないし、Grocer(食料雑貨店)はGroceしないし、Hammer(ハンマー)はHamしないのか? Amends(償い)をしてもAmend(改心)しないのはおかしくないか? もしTeachers Taught(教師が教える)なら、どうしてPreachers(牧師)はPraughtしないのか? Vegetarian(ベジタリアン)がVegetables(野菜)を食べるのなら、Humanitarian(人道主義者)は何を食べる?(=human=人?)
他の言語でも、人はPlay(演劇)でRecite(暗唱)し、Recital(リサイタル)でPlay(演奏)するのか? Truck(トラック)でShip(船。しかしここでは発送)し、Ship(船)ではCargo(積荷, car=車 + go=行く)を送る。Nose(鼻)はRun(走る)し(runny noseで鼻水が出る)、Feet(足)はSmell(臭う)(smelly feetで臭い足)。Driveway(私道)でPark(駐車)し、Parkway(見晴らしの良い広い道路)でDrive(ドライブ)する。Slim(ほっそりした) ChanceとFat(太った) Chanceが同じ意味(どちらも「可能性がほとんど無い」の意味)なのに、Wise man(賢人)とWise guy(口だけの奴)は反対の意味だ。
家がburn up(燃え上がる)してburn down(全焼)し、申込書の空欄にfill in(書き込み)してfilling it out(記入)し、Alarm(アラーム)をon(セット)するとoff(鳴る)などの言語の狂気が、あなたを驚かせるに違いない。そして最後に、パパがPopなら、なんでママはMop(モップ)じゃないんだ?

日本語でも「考えてみればおかしい」単語やフレーズというのはあると思いますし、ことさら英語だけが狂ってるとは思いませんが、こういうまとめは語彙を増やすのにも、いかにも間違えそうなところを知るためにもいいのではないかなと。知らない言い回しもいろいろありましたし。
このポスターは、Crazy Englishという本から著者のRichard Ledererさんが抜粋して紹介している記事をベースに作られたもののようです。
Amazon.com

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英文の経歴紹介で今アツい英単語は何か? LinkedInの調査から

ビジネス系ソーシャルネットワーキングサービスのトップ企業LinkedIn社が、利用者の職歴や経歴の文中で今年最も使われたバズワードを発表しています。
アメリカでのトップ10がこれ。

  1. Creative (クリエイティブ)
  2. Organizational (組織的な、構成力のある)(
  3. Effective(効果的な)
  4. Extensive Experience (幅広い経験)
  5. Track Record (実績・業績)
  6. Motivated (モチベーションの高い)
  7. Innovative (革新的な)
  8. Problem Solving (問題解決能力)
  9. Communication Skills (コミュニケーション力)
  10. Dynamic (ダイナミック)

アメリカ人の求職者が、どんな能力や経験をアピールするのが良いと考えているかが見て取れますね。
こちらは、国ごとの人気単語です。世界的にも「自分はクリエイティブです」と宣言する人は多いようで。
Buzzwordonlinkedin2011
LinkedInは最近日本語にも対応していますが、日本について言及がないのは、日本でのLinkedInの参加者が少ないからでしょうかね。
# 日本の利用者で集計したら謎の単語がトップになった、ということはないと思いますが。
記事のコメント欄で、さっそくこれらの良くある単語を使った経歴文が作られています。

I am a highly creative, motivated effective executive with extensive problem solving experience looking for organizational opportunities to apply my dynamic communication skills that will extend my innovative track record.
私は幅広い問題解決経験を持つ、非常にクリエイティブで、モチベーションの高い効果的な幹部で、自分のダイナミックなコミュニケーション力を活用してその革新的な実績をさらに拡大するための組織的なチャンスを求めています。

これはまあ冗談だとしても、英語の職務経歴書などはこういった表現をどんどん使ってもやりすぎじゃないぐらい、自己アピールの強い世界なんでしょうね。