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講義・講演

東京大学で「ウェブビジネスの歴史」についての講義をしてきました

University of Tokyophoto © 2006 Masahiro Hayata | more info (via: Wylio)
本郷の東京大学経済学部で講義をしてきました。
生稲史彦先生の「情報経営」講義の中でのゲスト講演となります。
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/information_st/index.html
講義を聞くのは20歳前後の若者ということなので、1991年に始まったウェブとほとんど同じ頃に産まれた人達ということになります。ネットを触るようになった頃には、すでにヤフーやグーグルは存在した世代、というわけです。
そういう点と、経済学部生ということから、ITやウェブの詳細な仕組み等には詳しくないけれど、将来的にはビジネスの中でエンジニアを相手に仕事をする可能性がある人達ですので、いつもの業界向けの話よりも一般的な話に寄せたお話をしてきました。
今回のゲスト講義には副題として「アテンションとマネタイズ」とつけましたが、アテンション(注目)を集めてそれをマネタイズ(換金)するというのが、ウェブ以前のそういったビジネスに比べてどのように異なる性格を持っているかとか、これまで成功してきたウェブビジネスがどうやってアテンションを集められたり、どうやってそれをビジネス化することができたか、という話を、90年代のウェブの歴史までさかのぼりました。
また、直近で起こった新しいビジネスで、アテンションを集められればこんなものでもビジネスになるのか、という事例で、2007年に登場したIcanhascheezeburgerを紹介しました。
講義資料はこちらになります。
今期中にもう一度ゲスト登壇する予定で、次回は外側のインターネットの話より、企業と情報システムの話を中心にした講義となります。どちらかといえばよりサイボウズの得意とする領域の話になりますね。
もし、こういった話をうちでもしてほしい、といった要望がありましたら、問い合わせてみていただければと思います。今回講義の準備はたいへんでしたが、準備のために調べ物をすることで自分にとってもまた新しい発見ができたので、そういう意味でも外でお話するというのは良いな、と思いました。