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Google Playが「今週の無料アプリ」を開始。第一弾は知育アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings

時限性でAndroidの無料アプリを入手できる、というとAmazonのアップストアが有名ですが、Androidを作ったGoogleの Google Play も似たようなプログラムを開始したようです。

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今現在、Google Playの「ファミリー」アプリカテゴリーを表示すると、「今週の無料アプリ」というバナーが大きく出てきます。これをクリックすると、Daniel Tiger Grr-ific Feelings という350円(3ドル)のアプリが0円(0ドル)でダウンロードできるようになっています。(PC版のGoogle PlayでもAndroid上のGoogle Playでも同様)

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販売しているのは PSB Kids という、アメリカ合衆国の公共放送(PBS)の子供向けブランド。

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https://www.youtube.com/watch?v=DoTFlRtz1vE

さて最初の無料アプリ Daniel Tiger Grr-ific Feelings ですが、いくつものミニゲームを解いていくことで子供が考えて遊ぶというものでした。たとえば、路面バスを指で動かして指定されたマークを取りにいき、一つ達成するとクイズを解く、を繰り返すコーナーや、内蔵の歌を一緒に歌う、といったコーナーなどがありました。

全部英語で日本向けではないですが、日本からも問題なくインストールできました。とりあえず今日帰ったら子供にも遊ばせてみようかと思います。

Android Policeによれば、Google Playでは一度無料にしたアプリを有料に戻すことはできなかったそうで、この無料ディスカウントのオファーはこれまでなかった仕組みだとのこと。以前に10数個のアプリが一日限定謝恩セールで売られたこともありましたが、その時は10円(0.09ドル)だったと思います。

このDaniel Tiger Grr-ific Feelingsも、普通にアプリのページを開くと350円(3ドル)と有料のままで、特定のバナーから辿り着いた時だけ0円(0ドル)でインストールできるように見えます。

Google公式の発表が無いので、「今週の」無料アプリが来週からも続くのかはまだわかりませんが、単なる一回きりのプロモーションで「今週の」とは書かないような気もします。

もしこのようなキャンペーンが続くとすれば、無料で配った分は当然 Google がアプリ販売者に補填するのでしょうから、Google がAndroidアプリ界隈を活性化させるために本気を出してきたという可能性もあります。

via Android Police

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Fairphone – 社会にやさしいスマートフォン

フェア(公平な、正しい)電話という名前の新しいスマートフォン Fairphone は、Conflict-Free (衝突・葛藤から自由な)なケータイと名乗っています。

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このFairphone、スペックだけを見ると4.3インチ液晶、クワッドコアCPU、両面カメラの、特に変わったところのない普通のAndroidスマートフォンですが、こだわりはスペックではなく、社会との関わりにあるようです。

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  • (紛争地域ではない)コンゴ民主共和国産のスズ・タンタラムを使用
  • 工場従業員の昇給や作業環境改善を意識した中国の工場で生産
  • 売り上げの一部を発展途上国の電子製品ゴミ回収に寄付
  • 将来は古くなったFairphoneの中古買取を計画
  • SIMの二枚挿しが可能 – プロバイダー選択の自由度や、発展途上国での長期利用に貢献
  • バッテリーは自分で取り外して交換可能 – 長期利用やリサイクルにもつながる
  • ルート権限開放 – 好きなOSを入れられる
  • 制作・コストの透明化 – 部品代や部品メーカーの内訳を出来る限り公開

ざっと見た感じ、既存のスマートフォンに対するアンチテーゼとしての存在を目指しているようです。

バッテリー交換をできなくして儲けを増やそうとしたり、発展途上国の劣悪な工場で子供まで働かせて作らせたり、独自の改造OSで他キャリアで使えなくしたり、といった既存の携帯電話の色々な問題点に不満がある人たち向けに、じゃあどんな電話だったらいいのか、というのを考えて組み立てていった製品なんでしょうね。

5000台の注文が入ったら生産を開始する、というクラウドファンディング形式で、既に2000台以上の注文が来ているようですね。社会貢献のところを差し引いても、SIM2枚挿しや最初からroot化されているところは面白いかなと。

価格は325ユーロ(43,000円(391ドル))、6月上旬までの注文で初回の注文を締め切り、この秋に届くそうです。残念ながら初回のはヨーロッパのみで販売ということ。

via Fairphone – Conflict-free Smartphone | FreshnessMag.com

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スマートフォンのドックを3Dプリンターで自作し、データもウェブで共有

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グーグルのNexus 4には、置くだけで充電できるワイヤレスドックWireless Charging Orbの発売が予定されているそうなのですが、昨年の発表から未だに発売されていないそうです。

Wireless Charging Orbの発売を待ちくたびれたよ、というMicah Ganskeさんは、3Dプリンターでドックを自作してしまいました。その3DモデルをThingiverseで公開しているので、Nexus 4と3Dプリンターを持っている他の人も、ダウンロードすれば同じドックが手に入るというわけ。

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今のところ、ダウンロード数は20件。

待たれているオフィシャルのドックと違い、当然ワイヤレス充電機能はついていません。また、ドックにNexus 4を置いた際にUSBケーブルがスムーズに刺さるように、位置を調整して固定したり、ドックの安定感を増すために印刷したドックの下部に重りになるものを埋め込んだりすることも必要ではあります。

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ドックにNFCタグを貼ることで、置いたらアプリを起動するとかシンクさせるといったことも可能に。

スマートフォンを買い換えるごとに、(標準でついてないなら)ドックも買い換えないといけませんが、ドック自体は中に電子機器を満載しているわけでもなく、安定して置きやすい形であればいいわけです。今はまだ、3Dプリンターに投入する素材の方が高くつきそうですが、将来3Dプリンターが普及したら、小さくて輸送も簡単な接続部分だけを売り、かさばる残りは3Dプリンターのデータを配布(あるいは販売)する、みたいなことを公式が行ったりする時代もくるかもしれません。

実際、今回公開されているデータは、Nexus 4を裸で置く場合と、Nexus 4にケースをつけたものを置く場合の2種類のデータが提供されています。また、作って使う人が素材を選ぶわけなので、色や素材は利用者が自由に選べます。3Dプリンター向けのデータを公開することで、個々の購入者の違うニーズに細かく答え、大量販売で少量のバリエーションを提供している現在よりも、嬉しい未来が来るかもしれませんね。

via Free Nexus 4 Charging Orb (if you have a 3D printer) | The Verge Forums

[更新 2013-02-12] 元々望まれていたNexus 4のドック、発売開始されました。Nexus 4本体がまだ売られてないのでこちらも日本のGoogle Playからは買えませんが。