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Text Teaser – 長い英文を短くまとめてくれるサービス

長い英文を読むのは、特にネイティブではない我々にとってはたいへんな作業です。ウェブサービスText Teaserは、そんな長い英語の文章を、箇条書きで(みたところ5項目以内で)まとめてくれるというサービスです。

使い方は、英文のあるwebページのURLを渡すか、タイトル・本文のテキストをフォームに貼り付けるかで、要約させたい文章を与えます。

英文のサンプルとしては、ジャパンタイムズで連載している自分のコラムを喰わせてみました。(自分の書いたものなので、要約が合ってるか確認しやすそうということで)

ちなみに、元記事は、アルバイトがチェーン店の職場で遊んだ写真をソーシャルネットワークに投稿したことによる炎上が続いている、という、日本語のwebでは相当話題となった一連の事件を解説したものです。

textteaser-1

混み具合によっても時間は変わるでしょうが、10秒そこらでこのような要約を表示してくれました。生成された要約は、以下のようにサイトに埋め込むこともできます。

要約、といっても、文章の中身はほとんどいじられていません。元の文中にある文章がそのまま切り出されている場合が多いです。多数の文章の中から、重要なことを言っている文を抜き出す、という形の要約なのでしょう。

元の記事の結びに関しては、要約に出てきていません。他にもいくつか要約してみましたが、何かを主張する一文は、必ずしも要約には出てこないようです。

それでは使えないか、というとそうでもなく、単にランダムに5つの文を抜きだしているようでもないですね。それなりに、文章の大意がつかめそうなところを抜き出してくれているようなので、多数の英文を斜め読みするような時には、助けになるかもしれないなと感じました。

大きなニュースであれば、数時間から数日のうちには国内のメディアがプロの人力翻訳で伝えてくれますので、日本でこのような英文要約のニーズがあるとすれば、誰も翻訳していないうちにいち早く新しいニュースを流し読みしたいとか、ニュースではなく、個人間のメールのやりとりとか論文読みとかで英語の長文を急いで読む必要がある人とかでしょうかね。

APIもMashape経由で提供されていて、月間1000回までなら無料で使えます。

via ProgrammableWeb and TechCrunch

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オックスフォード・オンライン辞書に追加されたIT関係の英単語

オックスフォード・オンライン辞書(ODO)に今回新たに追加された英語の新語の中から、コンピューター/ネット関連の単語を抽出してみました。

selfie

「自分自身を撮影した写真、通常はスマートフォンやwebカメラで撮り、ソーシャルメディアwebサイトに公開したものを指す。」

片手を長く伸ばしての撮影もありますし、海外ではバスルームの鏡を使っての自分撮りも多いですね。

phablet

「典型的なスマートフォンとタブレットの中間ぐらいの大きさの画面を持つスマートフォン」

(smart)phoneとtabletの中間でファブレット。日本語ではほとんど聞かない言い方です。

buzzworthy

「報道や口コミで広く興味や注目を集めそうな」

emoji

「小さなデジタル画像やアイコンで、電子的なコミュニケーションにおいてアイデアや感情を表すもの」

日本語が語源の新語です。この定義だとLINEのスタンプとかもemojiになるかも。

unlike

「webページやソーシャルメディア上の投稿などに対するLike(いいね)や承認を撤回する」

前置詞や形容詞としての「似てない」というunlikeは昔からありましたが、動詞として初めて辞書に載りました。

bitcoin

「中央銀行を一切持たずに取引を実行できるデジタル通貨」

もうビットコインが辞書に入るんですね。

BYOD

「組織が被雇用者に自身のコンピューター、スマートフォン、その他のデバイスを仕事のために使わせること」

“Bring your own device”ですね。これは日本語でも最近よく聞きます。

hackerspace

「コンピューターや技術に興味のある人たちが集まり、アイデアや道具、知識を共有してプロジェクトを進める場所」

東京にもいくつかありますし、旅行先のハッカースペースを訪ねるのを趣味としてる人もいますね。

Internet of things

「日常的なものがネットワーク接続され、そこからデータが送受信されるようなインターネットの現状」

説明を読んでもいまひとつピンと来ませんが、例文などを見た感じでは「ネット」と訳しても伝わるのかなと。

MOOC

「ネット上で、非常に多くの人々を対象に無料で提供される学習コース」

“Massive Open Online Course”の頭文字で、元々はオンラインゲームを指すMMOGやMMORPGからの連想で作られた単語だそうです。

geek chic

「コンピューターやテクノロジーのマニア風味の衣服や格好やカルチャーが、スタイリッシュでファッショナブルだと目されること」

「シックな」という形容は日本語でも使われますが、ギーク・シックは日本語に入ってくるでしょうか。

srsly

「”seriously”(本当に)の短縮版」

ネットで使われる表記だと思います。

TL;DR

「オンラインでの長文の書き込みに対してそっけない返答を返す際に使う。または、長文の書き込みの短いまとめを披露する」

“Too long; didn’t read” (長すぎる;読んでない)の頭文字を取ったもので、一年前に気になって、個人ブログの方でWikitionaryの定義を調べて説明を書きました

digital detox

「スマートフォンやコンピューターなどの電子デバイスを使わないことで、ストレスを減らしたり現実世界での社会的な交流に力を入れたりする期間のこと」

デジタル・デトックス。デトックスは日本語でもだいぶ通用する外来語になってきたように思いますが、この用語も入ってくるでしょうか? 僕はネット断ちするほうが明らかにストレスが溜まりそうなのでやりませんけど。

click and collect

「客が商品の購入や注文を商店のウェブサイト上で行い、物は近場の支店で受け取ること」

この仕組みを表す英語があったんですね。オンラインで買ったものをコンビニで受け取るとか、注文したピザを配達センターに取りに行くとかも含まれるのかもしれません。

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[雑学] 人は四角四面になる

personascuadradas

人は生まれつき四角なわけではなくて、教育によって四角になる、というイラスト。

英語の正方形・四角という単語 square には、スラングで「普通の人」「真面目な人」「つまらない人」という意味があります。このイラストが描かれたスペイン語でも同じ意味があるようです。また、日本語でも「四角四面の人」と言いますね。

“Be there, or be square” は、何か楽しい集まりに人を誘うときに使う決まり文句で、「来なさいよ、さもないとつまらない人(square)になるわよ」という意味になります。

be-there-be-square_logo

Wikipediaによると、” L7 “というのも square を表す略語なんだそうです。Lと7で両手で正方形を作るジェスチャーから来てるんだと。

L7_xv-wichitas-finest-for-my-dawgs

via El espíritu de los cínicos: Personas Cuadradas