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技術

JUnit4 の変更点

IBM developerWorks で、An early look at JUnit 4 で、JUnit の Java 5 対応版 JUnit 4 がどんな風になるかが紹介されていた。

  • テストメソッドはアノテーションにより判別されるため、テストクラスの継承や test* というメソッド名の制約は無くなる
  • setUp や tearDown もアノテーション。テストセット全体にかかる初期化や終了にもアノテーションが用意される
  • 例外のテストがアノテーションで指定できる
  • テストのコメントアウトができる(テストを飛ばしたことはちゃんと記録される)
  • テストのタイムアウトを指定できる
  • 配列を比べる assertion の追加

これらの変更を踏まえてテストクラスを書いてみると、これまでの JUnit テストケースに比べて格段に楽になってると思う。メソッドの名前付けについては必要とされなくてもこれまでのコンベンションを続けてもいいような気はするが。

現時点で開発中の JUnit 4 は CVS からチェックアウトして試すことができる。

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ネットのサービス

del.icio.us の populicio.us 遮断と Web2.0 リミックスの限界

del.icio.us でブックマークされた中から人気のある URL を抽出して見せてくれていた populicio.us がサービス終了した

Right now Del.icio.us doesn’t show all the bookmarked links in the homepage so there is no way I can generate real statistics.

ブックマークの統計データを作るために必要だったデータが部分的にしか取れないように、del.icio.us 側でアクセス遮断が始まったためらしい。

proxy かますとかも無くはないだろうけど、del.icio.us 側が遮断の意思を示した以上、いたちごっこになるとしてすっぱりサービス継続は断念したのだろうと思う。

Web 2.0 API リスト フォーエバー で紹介したマトリックスには両社とも存在しないが、タグ付きブックマーク情報のサイロである del.icio.us が、アグリゲータになろうとした populicio.us を快く思わず、アグリゲータの機能も自分で提供しようとした、という構図だ。

del.icio.us のメリットは、populicio.us を見ていたユーザが del.icio.us 自身の提供する人気ランキングを直接見に来てくれること。

デメリットは、populicio.us を通じて del.icio.us に親しんでいたユーザが他所のサービスに移る危険性や、今後 del.icio.us データをリミックスしてくれる(del.icio.us をサイロとした生態系を広げてくれる)新サービス登場の芽を摘んだことか。僕としては del.icio.us 自体の普及はまだまだだと思っているので、こちらの影響は良くはないように思うのだが。

横断検索サービスなどもそうだが、他サイトのデータに依存したサービス提供者は、対等な口を聞けるだけのユーザベースを確保する速度が重要なんだろう。(または、無視されるぐらい細々としたサービスとか)

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ネットのサービス

Web 2.0 API リスト フォーエバー

Web 2.0 API リスト リターンズで紹介した、Web2.0 に役立つウェブサービスリストだが、分野と機能ごとにわかれたマトリックス版が出てきた。

サイトの機能面な分類は以下のような感じ。

サイロ
オリジナルデータを保持しているがオープンにしていないサイト

ウェブサービス
機能やデータをオープンにしているサイト

サイロ集積者
複数のサイロからのデータを集積しているサイト

ウェブサービス集積者
複数のウェブサービスを集積しているサイト

サイトのカテゴリー、ジャンル分類については簡単に理解できると思う。

この表を使ってできることといえば、

  • 一覧から、次に狙うべきカテゴリーと機能を検討する
  • 日本版を作ってみる

といったところかな。日本版は面白そうだ。

# タイトルに深い意味はない。次に表(マトリックス)が出てくると知っていれば、2つ目は「リターンズ」じゃなくて「リローデッド」にしておくんだった。