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ロンドンで建設予定の地上10階にあるプールは、「渡り廊下」じゃなくて「渡りプール」

ロンドンの中心部、テムズ川沿いのナインエルム地区の再開発計画 Embassy Gardens で建設予定の2棟建ての高級アパートが「世界初」の空中連結プールによって繋げられることがわかりました。

[更新 2022-11-25] Embassy Gardens の旧リンクはリンク切れ(http://www.ballymoregroup.com/en-GB/developments/nine-elms-battersea)のためSky Poolのリンクへ変更しました。

Sky-Pool2-(med-res)

長さ27メートル x 幅5.7メートル x 高さ3メートル(プールの深さは1.2メートル)のこのプールは、20cmの透明なガラスで周囲を囲まれるということで、泳ぎながら横方向や下方向がすべて見通せます。

Sky-Pool1-(med-res)

この再開発地の中には次のアメリカ大使館ビルも作られるということで、バッキンガム宮殿やビッグベンからも2,3kmしか離れていません。大観覧車ロンドン・アイなどもプールから見えるかもしれないということ。

london-sky-pool-map

二つのアパートの屋上にはバーやスパ、温室なども設けられ、プールを通って行き来できるということです。アパートの予定価格は602000ポンド(1億1700万円(106万3530ドル))から、2017年の完成予定ということ。

[追記 2022-11] Sky Pool は2021年の6月に完成し、公開されたようですね。BBCが報じています。

完成したプールの様子をYouTube等で観ることができます。

ちょっと変なイメージ動画ですがまあ面白い。建築計画のサイトが中国語にも対応していましたし、この動画の男性側主人公は東洋系。この高価そうなアパートのターゲットに中華富裕層とかが見込まれているのかもしれませんね。

via Homes and Property

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ネットの事件

バッキンガム宮殿から全裸男性が脱出しようとした動画、の怪しさ

イギリスのバッキンガム宮殿から全裸で逃げ出そうとした男性、という動画が少し広まり始めています。

バッキンガム宮殿前の騎兵交替を見ていた観光客が偶然気づいた、という風な作りの動画、宮殿の壁に細長くしたシーツを垂らし、裸の中年男性がバルコニーからスルスルと降りていくのですが、途中で落っこちていくというもの。

https://www.youtube.com/watch?v=NQTBepU7D0U

観光客の女性二人がスウェーデン語で話してるのは、「ねぇ! あの人裸よ! うわぁ… なんて馬鹿なのかしら。あなた撮ってる? 」という内容らしいです。

バルコニーのあたりはエドワード王子の寝室だそうで、宮殿の警備体制の問題や落ちた男性の無事、逃げようとした動機など疑問はつきないところですが、こんな動画が撮られているのに大手メディア等には何も関連ニュースが出てこないし、有名観光地なのに他の目撃情報がツイッター等にも無いことから、最初からこの動画を怪しむコメントもそれなりにあったようです。

あっという間に検証する人が現れて、全裸男性が逃げようとした部分の壁が本当のバッキンガム宮殿の壁とは色も微妙に異なり、柱のデザインや窓の桟の数なども本物とは異なることなどが指摘されています。

検証者Jon Rosling氏による本物と動画のバッキンガム宮殿比較
検証者Jon Rosling氏による本物と動画のバッキンガム宮殿比較

検証したのがグーグルストリートビューやFlickrの写真で、一歩も動かずに行われているのもネット時代っぽいです。

となると、バッキンガム宮殿前の動画に、どこか別のところで撮影した似たビルの映像を合成したものではないか、というのが一番ありそうなところ。

登場するスウェーデン人女性の素性を知る人などもコメントで登場し、投稿者のアカウントなどからも、動画の作成者まで特定されつつあるよう。

YouTube での再生回数はもう少しで100万回再生ぐらいというところ。

有名ユーチューバーの活躍で知られるように、動画提供者は動画の再生回数に応じて Google から広告料の分け前受け取ることができるのですが、以前は10回再生で1円(0.01ドル)ぐらい貰えたのが、最近はさらに少なくなっているのだとか。

YouTube にこんなお騒がせな動画を載せる動機があるとすればその辺りかなとも思うわけですが、そうだとすれば現状では数万円になるかどうかというところでしょう。

今はここまで本物っぽい偽動画が作れるのか、と感心してしまいますが、こんな動画が次々出てきたら何を信じてよいのかわからなくなりますし、今回のような早期の検証がいつも行われるとも限りません。

運営にとっても線引きは難しいのかもしれませんが、注目を集めるだけが目的の偽物には報酬が渡らないようにするなど対処してほしいですね。

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ネットのマーケティング

第一次世界大戦英独のサッカー休戦を描いた動画広告

イギリスのスーパーマーケットチェーン・セインズベリの今年のクリスマス広告がバズっているようです。

第一次世界大戦の膠着した塹壕線、対峙するイギリス・ドイツ両軍の中から自然に発生した「清しこの夜」は、ほんのひと時の平和を生み出します。

christmas-break

このクリスマス休戦、100年前、1914年のクリスマスに実際にあった出来事なのですね。

同じ史実をベースにした、アディダスの2006年のCMもありました。

既に800万回以上が再生されており、動画自体の出来については賞賛の声が多いものの、戦争をネタにチョコレートバーを宣伝しているなどとして怒っている人もいるようです。

via Sainsbury