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技術

お題どおりの表情を作ると止まるアラームアプリ Mimicker Alarm

双子かどうかを判定するサービスTwins or Notなど、顔写真の認証技術を使った実験サービスをいろいろ出しているマイクロソフトが、止め方に特徴のある新たなアラームアプリ Mimicker Alarm をリリースしました。

Mimic(モノマネする)の名前が示すとおり、このAndroid用アラームアプリでは、アラーム音を止めるために、カメラに向けてアプリに指示された表情を作る必要があります。

「驚いた顔をして」「ハッピーな顔をして」などという指示を見て、30秒以内にアプリが判定する驚いた顔を撮らないと、アラームが後でまた鳴るようになっています。

mimicker-alarm-surprized-face

https://www.youtube.com/watch?v=VWJyCYkMc3Y

マイクロソフトの Oxfordプロジェクトの一つ、表情を判定する Emotion API のデモとしての役割を持つこのアプリ、太っ腹なことにソースコードがGitHubで公開されています。

表情の変化を使って何かをするアイデアがあれば、このコードをベースに自分のアプリを作ることもできるというわけですね。

via The Verge

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PHP

ワードプレスのインポートツールで警告が消えない問題

WordPress のサーバ再構築をする必要があり、標準のXMLエクスポート形式であるWXRファイルを読み込ませたところ、最新のWordPressを使っているのにも関わらず以下のような警告が出てきます。

( ! ) Strict standards: Declaration of WP_Import::bump_request_timeout() should be compatible with WP_Importer::bump_request_timeout($val) in C:\Users\akky\OneDrive\services\akimotojp\blog\wp-content\plugins\wordpress-importer\wordpress-importer.php on line 38

wordpress-importer-caution

バグ報告もされているのですが、これがなんと2年も前のもの。ずっと直ってないというわけです。

直し方がわかってないわけではなく、現時点のバージョンなら、wp-content/plugins/wordpress-importer/wordpress-importer.php 1110行目の

function bump_request_timeout() {

function bump_request_timeout($unused) {

などとするだけです。

わかってるなら配布してるオリジナルを直してよ、と思うところですが、バグチケットの中でリード開発者により「まれにしか使わないインポートの警告を消すためだけに、500万人の管理者にアップデートさせるのは『アップデート疲れ』(update fatigue)もあるのでやりたくない」という結論が出されていました。

そして、他の重要な修正も入るなら喜んでプラグインの更新を掛けるよ、と、未解決のインポート周りのチケットリストを紹介することで返答を結んでいます。

そんなに気になるなら他の重要なバグ直せば一緒に直るよ、なんていう返しもあるのかあ、と変なところで感心しました。

インポート機能を全員が使うわけではない、というのは確かにその通り。インポート作業をするぐらいの利用者なら警告の意味も読めるし、これが実害のない警告に過ぎないこともちょっと検索すればわかるかもしれません。

しかしそれでも、推奨された最新バージョンを使って、標準で動かして警告が出てしまうのは、それこそ500万ユーザーを誇るならカッコ悪いように思うですが。警告を見た人の多くはそれが何かを調べ、対処するなり無視するなり判断するという時間を取られていますし。

WordPress Importerプラグインの一番新しいバージョンも5ヶ月前に出ており、このチケットが切られた2年前より後に修正を含めるタイミングはあったみたいだし。

# 他にStrict Standardsを外すという解決法もなくはないですが、PHP 7 も見えているこの時期にそんなことをするのは当然オススメできません。

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情報共有ツール

ネイティブ広告/記事広告を検知して強調表示するブラウザ拡張AdDetector

「ネイティブ広告」というキーワードがネット広告関連の新しい流行語になりつつあるようです。

ネイティブ広告とは

ネイティブ広告は、本来の記事がある部分が記事の形式を取った広告となっている、というものです。従来のバナー広告など、記事本体部分とは別の場所に表示されたあきらかに広告とわかる広告と違い、記事として読まれることを狙った広告、ですね。

もともと「記事広告」という名前で新聞や週刊誌などでもずっと存在していたものと同じようにも思えるのですが、「ネイティブ広告は一方的な視点でなく公平に掛かれた記事で、内容の面白さや有用さを武器にソーシャルメディア等でバズらせるという点で(面白くない宣伝を記事のフリをして読ませるだけの)記事広告とは別のものだ」などという風にいう人たちもいるようです。たしかに「これがネイティブ広告だ!」みたいな成功事例ではそのような素晴らしいコンテンツもあるようですが。

ただし、コンテンツ的に素晴らしくても、広告であることを隠すことは良くないこととされていて、ネイティブ広告でもページのどこかには、それが広告だという何らかのしるしが入っていることが多いです。特にアメリカではこのあたり厳しいので。

ニューヨークタイムズのネイティブ広告は、ネイティブ広告の最近の大成功例として紹介されます。また、新興バイラルメディアの雄BuzzFeed などもネイティブ広告を使っています。

広告であることを隠そうとするメディア

しかし、本来記事を書く部分を広告として売っているメディア側は、どうも広告だということを大々的に示すのは好きではないようで、このようなネイティブ広告・記事広告でも、目立たない箇所に小さくスポンサー名を入れたり、カテゴリー名などほとんどの人が読まないところに「PR」と入れたり、最低限の表示だけして、読者に広告だとわからせないようにしているところが多いようです。お金を出している広告主もそういう隠す意向があるのかもしれません。

読者から見たら、スポンサーからお金を貰って書いているなら、そうだと知りたいところですよね。「記事で褒めているから買ったけど、あとで記事は広告だったと知った」、なんていう体験をするのは、多くの人にとって面白くはないのでは。

ブラウザ拡張で広告なら強調表示

そこで登場したAdDetectorは、ChromeブラウザおよびFirefoxブラウザ用の拡張機能で、大手メディアのネイティブ広告の告知部分をプログラムで検知して、ページの最上部に大きく「これはスポンサー○○の広告ですよ」と表示してくれるというツールです。

ad-detector-screenshot-annotated

この拡張が入っていれば、漫然といろいろな記事を読んでいる間に、実は広告な記事が開かれても、すぐに気付くことができるというわけです。

AdDetector はオープンソースとしてGitHub上で公開されており、今は対応されていないメディアについての検知スクリプトを書いて取り込みのリクエストをすることも可能です。Forbesやハフィントンポストなどの超大手メディアも対応しているようで、すでに世の中にネイティブ広告や記事広告がかなり多く存在していることがわかります。

日本のネットメディアは、新聞や雑誌ほど「広告だということを示さなければならない」というルールがきっちりと決まっていないため、すみっこに小さく「PR」や「広告」と書いてあるだけでも、まだましな方という話もあります。このようなツールが普及したら、広告であることがわからないように記事広告を載せるメディアも増えたりして逆効果かもしれないので、上から決まるのでも業界の自主規制でもいいから、広告は広告と書く、というルールがきちんと決まるといいですね。