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ターン制シューティングゲーム Mighty Tactical Shooter

シューティングゲームは好きだけど反射神経に自信がなくて、という人や、年を取って反射神経が追い付かなくなってきたという往年のシューターのための新プロジェクトが、Mighty Tactical Shooter。なんと、ターン制で遊べる、グラディウスのような横スクロール型のシューティングゲームです。

ゲーム画面内では、静止した状態で、敵の進行方向や敵が撃ってくる弾の軌道の予測なども表示される中、自機の次の移動方向や弾の発射方向を入力します。

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時間を掛けて次のムーブを決めたら、ターンを進めて結果を見ます。結果やられていなければ、また新しい状況で次のターンのムーブを設計します。

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自機の移動を決め、発射する武器を決め、武器の軌道を決め、と、ターンごとにすることはかなり多いです。

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重力を変化させて敵の弾の軌道を変え、さらには敵の同士討ちまで誘えるような、ターン制の特徴を生かした武器などもあります。

Kickstarterで1万ポンドの支援を呼び掛けており、4割がた集まっています。完成したゲームを入手する最低寄付金額は10ポンド、早期申込みで8ポンド。

Unityベースで作られたプレ・アルファ・レベルのデモ版がすでに提供されていて、Windows/Macintosh/Linux で2面のサンプルを遊ぶことが可能です。

ちょっとだけプレイしてみたのですが、ものすごく面倒です。一面プレイするのにそうとう時間が掛かりそうだということはわかりました

via Technabob

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ネットの事件

匿名ハッカー集団アノニマスで寄付金に絡んだ内紛が発生

匿名のネット活動家集団アノニマスの中で、100万人以上のツイッターフォロワーを持つ@YourAnonNewsの所有権を巡っての闘争が発生しているようです。

(photo credit: liryon)
(photo credit: liryon)

このグループは、(今やっているようなTwitter/Tumblrを使ってではなく)アノニマスが集めたニュースを紹介する専用サイトを制作・運営するためのプロジェクトを立ち上げ、昨年クラウドファンディング・サービスのIndiGogo上での寄付を呼びかけ、$54,668(601万3480円) を集めてプロジェクトを成立させていました。

今回、このグループ内の一部によって、寄付金集めを主導していたらしい人物@JackalAnon が寄付金の結構な割合を使い込んだこと、アクセスできないように締め出されたツイッターのアカウント@YourAnonNews を奪い返そうとしているらしいこと、がTumblr上で告発されました。ツイッター社に対しては、@YourAnonNews を@JackalAnon に渡さないように、という依頼も公開しています。

現@YourAnonNews 側の主張によれば、$54,000(594万円) 以上集まったはずの寄付金のうち、集金に掛かった手数料・寄付者へのTシャツやマグカップなどのノベルティ、開発用として購入したMacとDellのPC、サーバ代、通信費などを差し引いても残っているはずの$30,000(330万円) が行方不明な状態で、サイトの開発を依頼されたプログラマーはいまだに一セントの報酬も受け取っていない状態だということ。

現@YourAnonNews 側は昨年の11月時点で@YourAnonNews から @JackalAnon を締め出すことに成功したと主張していますが、何かしらアカウントが奪い返されそうな情報が有ったか何かで、先週末のツイッター社およびネットへの呼びかけが公開されたようです。

アノニマスにはリーダーも指揮系統も存在しない、あるいは一般に考えるような組織ですらない、ということになっていますが、今回の件はこれが裏目に出ているように思います。メンバーが何百人いるかわかりませんし、100万人超のフォロワーはかなり多いですがこれだけがアノニマスの公式アカウントというわけでもありません。

この件に絡んでいるのはアノニマスのごくごく一部だけなのかもしれませんが、その知名度を使って5万ドル(550万円)以上の寄付を集め、サイトを作る約束をしたのは事実です。抑圧的な国家や悪意のある企業などに対しては滅法強い闘いをすることもあるアノニマスですが、自分たちがお金を集めたり、組織のような活動をしようとすると、お互いが誰かもわからないという性質から、詐欺師(今のグループの言っていることが正しければですが)などに手玉に取られてしまうと対処に困るというのが明らかになった事件かとも思います。

via Anonymous' Plan for News Site Allegedly Derailed By Rogue Member, Missing Money Threatens to Implode Anonymous' Largest Twitter Account | Motherboard

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ネットのサービス

Contributoria – クラウドファンディング・ジャーナリズムの試み

イギリスの新聞社ガーディアンのメディア研究所が新たに開設した Contributoria.com は、Kickstarterに代表される、広く訪問者から出資を募ってプロジェクトを遂行するクラウドファンディングの仕組みを、ジャーナリズムと組み合わせた、オンラインマガジンです。

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KickstarterやIndiGoGoなどと同様に、プロジェクトが並び、プロジェクトに賛同した人の人数や、何人集まればプロジェクトが成立するか、が表示されています。

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違うのは、プロジェクトというのが将来の号で書かれるニュース記事だという点です。参加ジャーナリストが「こんな記事を書こうと思っているんだけど」というのをプロジェクトとして発表し、サイトの有料購読者が「自分はこれを読みたい」と思ったプロジェクトを応援するわけです。

有料読者は、自分の読みたいプロジェクトに投票を振り分けることで、次回以降の雑誌が扱う内容が自分の好みの方向に変化していくことになります。

また、書き手についてもサイトは開かれており、フリーのジャーナリストが登録して、記事のアイデアを公開し、読者を募ることができます。メディアからの依頼ベースではなく、自分が書きたいものを提案し、それを本当に読みたいという人がいるかどうかが測れるのはよいのではないでしょうか。

面白そうな記事のアイデアを発表してしまって、どこか他所で他の人が同じテーマで調べて先に発表したりしないのかな、という懸念もありますが。

もしこのプラットフォームが回り、有料会員が増えれば、無名だが良い記事を書けるジャーナリストが発掘されるようになったりするかもしれません。

今月2014年1月の創刊号は、サイトの公開前からの関係者が提案した記事、投票した結果で作られたものが公開されています。創刊の辞を除く記事は以下のようなものになっています。

  • エドワード・スノーデンに注目すべき理由
  • 女性向けエロチカの隆盛
  • イギリスに残る、ショッピングセンターなどになった穀物取引所の建築や将来
  • フィッシュ&チップスで移民者がイギリス人になるのか

Contributoriaのアイデアはグーグルなどが開催したコンテストで優勝したものだそうです。

via release via The Next Web