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1万6000個のチェックボックス要素で作られたDoom

HTMLのチェックボックス「だけ」をひたすら活用できるライブラリ Checkboxland を先週紹介しましたが、さっそくすごい応用サービスが登場しました。

Doom といえば、非力なレトロPC や関数電卓から、ATM や デジカメ、プリンターの液晶などCPUのあるところならどこでも移植されてきたゲームですが、今回は Checkboxland を使って、すべてチェックボックスで作られた Doom が遊べるようになっています。

ページ上部にあるように、カーソルキーの移動と Ctrlキーの射撃で遊べるのですが、青白の二色で解像度も160×100と低いため、敵が出てくるなど込み入った表示になると正直何が起こってるのか判別は難しくなります。Doom ファンならこれでもわかるのかもしれませんが。

左上には元の Doom 画面も表示されているので、どうにもならないときはそちらを見るしかないでしょう。

ブラウザ上で動く Doom は「WebAssembly で FizzBuzz から Doom までを作る」プロジェクトで作られているものを呼び出し、これが非表示の canvas 要素に描いたゲーム画面を MediaStream 経由でCheckboxland の 動画描画機能に渡しています。

via DOOM Rendered via Checkboxes via reddit

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ゲーム

ヒール・ヒトラー – 総統のサイコセラピストとして未来の悲劇を止めるノベルゲーム

新作インディーゲーム、Heal Hitler は、1925年にアドルフ・ヒトラーの心理療法士となり、フロイト・ユング流の精神分析を使ってヒトラーが持つコンプレックスを解消し、戦争と大虐殺を防ぐゲームです。

チェコのゲーム開発者ジョン・イージス氏(Jon Aegis)が一人で開発し、声優2人を使ったこのゲーム、歴史のif を体験することになります。ゲームは時々出てくる複数の選択肢を選ぶことで進み、全体が一時間程度で終わるボリュームです。

ヒール・ヒトラー(ヒトラーを治せ)は、ハイル・ヒトラーのもじりですね。タイトルも秀逸。

診察室にやってきたこの新しい顧客は、最初怒りの感情をコントロールできないという悩みを相談します。

ヒトラーの話すドイツの状況や社会制度への考え、オーストリアに対する思いと父や母の思い出、一次大戦での従軍経験、ユダヤ人やマルクス主義者をどう見ているか、美術大学に入れなかったこと、などなど、史実からわかっていることを含め会話の形で聞かせます。歴史の勉強にもなりそう。

扱っている題材が題材なだけあり、ゲームで取り上げることも良くないという批判も出ています。reddit のスレッドにはヒトラーをもしかしたら悪へ進まなかった可能性のある一人の人間として見るということを拒絶する人のコメントも。作者の考えは、誰の中にも善と悪があり環境がどんな人をもヒトラーのようにするのではということのようです。それが正しいかはわかりませんが、サイコセラピーによって人の行動は変わりうるというのが作者がこのゲームで表現したいことなのかもしれません。

このパターンで他の歴史上の人物を扱うこともできそうですね。

via reddit via Boing Boing

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ネットのサービス

yare.io – JavaScript で艦隊を動かし戦わせるゲーム

yare.io は、Javascriptプログラムを書いて宇宙戦を戦わせるwebサービスです。

ゲームは一対一の戦い、スピリット(spirit)というユニットを操作して、自分の基地を守りつつ敵の基地を破壊することが勝利条件です。

操作して、と言いましたがマウスなどで直接操作するわけではなく、JavaScript でスピリットがどのように振舞うかをプログラミングし、フィールドに投入して戦わせます。

チュートリアルがあるので、通しでやってみました。

基地の最寄りの恒星でエネルギーを補給させ、それを基地へと持ち帰らせます。

エネルギーをある程度運びこむと、基地から新しいユニット(スピリット)が誕生するので、自分のすべてのユニットを配列で回し、使えるユニットを増やしていきます。

自給ができるようになったら、一定範囲を索敵し、攻めてきた敵のスピリッツからエネルギーを奪うことで撃破します。チュートリアルではここまで。

この後は実際の戦闘フィールドに参加します。他のユーザーを待つこともできますが、相手が見つからない時や練習用に bot のプレイヤーも用意されています。

試しに増やした艦隊の半分を敵の基地へ送るプログラムを書き投入してみたのですが、待ち受ける敵の艦隊に各個撃破されてしまい散々でした。チュートリアルから実戦に行くには、もう少し凝ったプログラムを作らないといけなさそうです。

ゲームシステムはまだまだ荒く、スピリットの種類やルール、使える関数もこれから増えていくそうです。Discord チャンネルで作者や他プレイヤーと雑談することができ、現在の制限事項や今後の予定などについて知ることができます。