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ネットのマーケティング

reddit が仕掛けた「例のボタン」

英語圏の巨大掲示板 reddit がエイプリルフールに始めたお遊びが、2週間経った今でもユーザーを巻き込み続けて、今では70万人を越える参加者となっています。

/r/thebutton というサブレディット(reddit でのカテゴリー・板)に設置されたボタン、ページを開くと60.00秒からカウントダウンが始まります。

the-button-reddit_001

redditユーザー一人につき1回しか押せないというこのボタン、世界の誰かがクリックすると60秒にリセットされてしまいます。ゲームのルールは、「自分が押した時点での残り時間が、自分の得点となる」、これだけです。

/r/thebutton 内のディスカッションでコメントを書き込むと、自分のスコアに応じてハンドル名の横に色のついた丸が表示されます。

the-button-grade

たったこれだけの事なんですが、42-51秒でのクリックで貰える青いマーク、32-41秒の緑マーク、そして31秒を切ったら貰える黄色マーク、を巡って大勢の掲示板ユーザーがボタンを押すタイミングを計っているようです。

カウンターを見ていると50秒とか、進んでも40秒とかでリセットされてしまうようで、黄色マークを取るためにはかなり長時間張り付いたり、人が少なめの時間帯に張り付いたりする必要がありそうです。

最近ボタンを押したユーザーの時間と獲得した色を記録するサイト(ソースコード)、なんていうのも作られていて、黄色を取るのも結構たいへんなのがわかります。

これまでに確認されているのは黄色までのようですが、おそらく20秒台、10秒台に成功すればオレンジや赤が貰えるのではないか、ということ。

4/1以前にredditにアカウントを作ったユーザーしか、このボタンは押せないということなので、redditを使ったことがなければ今からの参加はできないのですが、ちょっと前には2ちゃんねるの一部掲示板からredditへの移民騒動もありましたし、日本語ユーザーでもアカウントを持ってる人は増えているかと思います。

2週間もの間、数秒から数十秒で必ず次のユーザーがボタンを押してしまい途切れることがない、というのは reddit のような超巨大サービスだからこそできる仕掛けですね。ボタンを押したら時間が記録されるという「だけ」のお遊びなのですが、これだけ人がいると簡単な仕組みでもゲームとして成立し、競ったり語ったりが盛り上がってしまう、ということですね。

カウンターが0秒まで行ってしまったら何が起こるかも、まったく公表されていないのですが、いずれはやってくるユーザーも尽きて、あるいは飽きて、0に届く時が来るでしょう。ひょっとしたら起こるイベントはこれからredditの中の人が作ったりするのかもしれませんが。

via Vox

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ネットのサービス

FlashChat – 同じ無線LANにつなげている人とつながる匿名メッセンジャー

近い距離にいるユーザー同士をつなげる匿名メッセンジャーというのは既にいくつかありますが、FlasshChat は同じWiFiスポットにつなげているユーザーという制限で接続相手を見つけてくれるスマートフォンアプリです(今のところAndroid版のみ)。

flashchat-cafe

同じカフェのWiFiにつなげている人同士でグループチャット、あるいは一対一のメッセージングが行えます。

ログイン不要、好きなニックネームで使えるため、匿名コミュニケーションが可能。

flashchat-leaving

そのWiFiから切断して去ると、自分のメッセージもすぐに消えるということで、非常に揮発性の高いコミュニケーションの場になりそうですね。

flashchat-places

想定している利用場所として上げられているのが、学校、オフィス、店舗、空港、球場など。

よほど多くのユーザーがいないと、適当に出かけた先で他のユーザーと出会うことなんて起こらないように思うので、これ自体はあまり伸びないんじゃないでしょうか。

既に知っている知人と、どこかで集まってチャットするという使い方もありますが、その時にはわざわざ別のチャットアプリをインストールせずに今あるものを使うでしょうし。サービスとしては「同じWiFiで」という切り口で何か別のアイデアが出ることもあるかもしれません。

既に多くのユーザーを持っているところ、たとえば匿名コミュニティやすぐに消えるコミュニケーションなどを補完的に持ちたがっているFacebookなんかが似たようなことをやると、うまくいく可能性もあるのかなとは思いますね。

via FlashChat: Easy, Fast, Local Anonymous Chat – TheNextWeb

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ネットのサービス

LeftoverSwap – 食べ残しを人にあげるためのサービス

LeftoverSwap (食べ残し交換)は、名前のとおり、ご飯の食べ残しを希望者にあげる、というwebサービスです。

leftoverswap-top

スマートフォンのカメラで食べ残しを撮影し、それを食べたい他の利用者は手をあげ、引き取ったり食べに行ったりします。

サービスのターゲットは、あげる側は、残った食べ物を捨てることを嫌う人、でも同じ残り物をこのあと何日も食べるのは嫌だ、という人。

食べる側は、お腹が減ったけどお金がない人や、無駄なゴミを減らしたい人、地域の他の人と交流したい人など。

サイトによれば、

  • 作った食事の40%はゴミ箱に
  • 25%の人は隣近所の人の名前も知らない
  • 70%の人は太り気味(アメリカです)
  • 16%の人は健康的な生活に必要な食事に困っている
  • 99%の人はビーフ焼きそばのお代わりは要らない

といった問題のすべてが、このサービスによって解決するそうです。

中の人のTEDでのスピーチ。

BBCのレポート。

http://www.youtube.com/watch?v=3kJwD_fEBF4

サービスが始まっているかのように紹介されていますが、iPhoneアプリは開発中でまだ出ていないようです。そのあとAndroid版も作る予定だとか。

via Are You Gonna Eat That?: An App For Sharing Leftovers | Geekologie