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フェイスブックで「女性の友達の写真」は出るのに「男性の友達の写真」は出ない

友達の検索ではなく一般の検索の方ですが、検索ボックスで「女性の友だちの写真」(Photos of my female friends)と入力するとつながっている女性の友人のアップロードした写真が出てくるのに、

「男性の友だちの写真」(Photos of my male friends)と打っても男性の友人の写真は出てきません。

代わりに、何らかの検索した結果の写真が表示されました。

ベルギーの Facebook ウォッチャー、Inti De Ceukelaire さんがツイッターで紹介したこの謎現象

TheNextWeb も書いてますが、Facebook が今の形になる以前の大昔(2004年)、まだ名前が Facemash だったころ、ハーバード大の女子学生の顔に点数をつけるサービスだった、という過去を思い出させるバグです。さすがに今わざとやったわけではないでしょうけど。

… たぶん。

via TheNextWeb

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Gmail の文章サジェスト機能、ジェンダーバイアスの強化を避け性別の人称代名詞を(当面は)避けることに

次を予測して文章を提案してくれるスマートコンポーズ機能

Gmail の実験機能の一つに、スマートコンポーズ(Smart Compose)という機能があり、Gmail の言語設定を英語にした上で設定でオンにすると使えるようになります。

この機能は、途中まで入力した文章を基に、全文を予測してグレーの文字で提案してくれるという機能です。

日ごろから日本語入力でIMEを使っている我々にしてみれば、入力時にある程度先を提案してくれる(たとえば、「おは」と書いたら「おはようございます」が候補に出る)のは英語圏の人たちよりもなじみ深い仕組みかと思います。Gmail の Smart Compose は、それを文の終わりまで拡張したようなものになります。

実験機能でオンにしないと使えないとはいえ、Gmail から送られるメッセージの11% でこの機能がオンにされているということで、英語圏のヘビーユーザーは結構使っているのかもしれません。

データ学習から提案される ‘he’ や ‘she’ のバイアス

ところが、Gmail の担当チームは、このサジェストが ‘he’ や ‘she’ といった三人称の人称代名詞を、既存データのバイアスに影響されて選んでしまうことに気づいてしまったそう。

「私は来週投資家に会うつもりだ。君も…」 と書こうとすると「…に会うかい?」と、必ず「彼」が出てきたというのです(「投資家」の場合)。

Google が持っている膨大な文章データから自動生成するとそうなる、ということで、特定の職業の性別を男女どちらかに推定しまうことに Google 自体の罪があるわけではありません。多くの人々が内包しているバイアスなのでしょう。

しかし、このようなサジェスト機能をみなが使い続けると、サジェストがまた次に生み出される文章のバイアスを強化してしまう可能性がありますね。バイアスの無い she/he の提案が今は難しいと考えたチームは、さしあたりこのような提案になる場合は提案そのものをしないという決定を下したそうです。

via Reuters via TheNextWeb

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ファイナンシャル・タイムズ、「識者のコメント」の女性比率が低いと警告するボットを開発

イギリスの経済紙 Financial Times が、記事に登場するコメント者の男女比率を改善すべく、コメント者が男性ばかりだと警告する仕組みを導入したと、ハーバード大のジャーナリズム研究機関ニーマン・ラボ英ガーディアン紙が伝えています。

代名詞(she や he でしょう)やコメント者の氏名のファーストネームから性別を推定して、記事に出てくる登場人物が男性ばかりの場合に、編集者に警告を出すそう。

現状はというと、記事に登場する人物やコメントを求めた識者の21%だけが女性。現読者層は男性が優位な Financial Times ですが、読者投稿欄でも女性のコメントを積極的に求めるなど、女性読者を増やし男性の意見に偏らないことを目指しているらしいです。

こういったプログラムの助けなしでも気をつけていた編集者はいるのかもしれませんが、実際の結果として女性の話をあまり取り上げていなかったとすれば、その不均衡を警告してくれるはいいことかもしれませんね。