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データ可視化

トイレは空いているか? Raspberry Pi でトイレの利用状況をネット表示

“Is the toilet free?”(トイレは空いているか?)という直球なドメインにアクセスすると、”yes”か”no”のどちらかの文字だけが画面に大写しされます。

isthetoiletfree-com

ソフトウェア企業Made by Manyが社内プロジェクトとして開発したのが、トイレの空き情報をRaspberry Piで監視する Is The Toilet Free 。トイレのドアの開閉を、Raspberry Piをベースとした機器で収集し、その結果を冒頭のwebサイトで公開したり、その他の方法で共有させています。

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Prototyping continues

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データ分析

3週間分のデータをSQLで引いてわかるようになったのは、以下のような項目です。

  • トイレが空いているか?
  • 総ビジター数
  • ビジター間の最短時間
  • ビジター間の最長時間
  • 平均ビジター間経過時間
  • 時間ごとの総ビジター数
  • 日ごとの総ビジター数

これらから類推される結果として、以下のようなことも判明しました

  • 最も好まれているトイレはどれか
  • ピークタイム
  • オフピークタイム
  • 予測待ち時間

MacOSのメニューバーにトイレの空き状況を表示するツールも、別の社員によって開発されています。

is-the-toilet-free-mac-os-menu-bar

社内の壁には、トイレの空きを緑で、満員を赤で表示するディスプレイも備え付けられました。

2014-05-02_1029

Rapsberry Piとウェブカメラを使った別の人のトイレ監視工作もあるようですが、今回のドアの開閉だけをセンスするものに比べると、トイレにカメラというのは利用者を心配させてしまうような気がします。

回路図やソースコード、トイレからのデータ取得ということでプロジェクトのプライバシーポリシー、など制作に必要な情報はGitHub等ですべて公開されているので、同じものを作ったり、自分たちように改造することもできるでしょう。

[追記 2015-06-16] 同様のものがいろいろ出てきています。何センサーで使用中と判定するかや、状態の表示方法などで異なるアイデアが出てますね。

ヘブンズ・ドア 〜私が行ったら空いてるトイレ〜

社内トイレ問題をIoTで楽しく解決! – mizunoq's blog

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技術

Smart Kegerator – ビールサーバーから誰がどれだけビールをついだかを自動的に記録する工作

アルミの樽からビールなどの飲料を注ぐ機械、英語ではKegerator と言うんですね。

Smart Kegeratorは、名前の通り「かしこい」ビールサーバーです。

kegerator-1

ビールサーバーの奥にディスプレイが。

kegerator-2

ディスプレイは、カメラで撮った注ぎ手の顔を認識し、その名前を表示しています。ビールをついだ分量も表示されます。

kegerator-3_001

サーバーの台裏に取り付けられたラズベリーPiのモジュール

kegerator-4

ビールの管には、流量センサがつけられており、これがラズベリーPiへ注がれたビールの量を通知するというわけ。

kegerator-3

ディスプレイはタッチパネルを搭載しており、各利用者のサーバー仕様履歴を確認することもできます。

このシステム、顔認識が自動的にされて、個人ごとに記録されていくのがいいですね。ビールを注ぐ時に自己申告で名前を選択、というような仕組みだったら、すぐに誰も守らなくなるのは目に見えています。

家の中にビールサーバーが有って、そのコストを飲んだ分量に合わせて負担する、というのはいったいどういう状況か? ルームシェアで同じ家の中に何人もが住んでいるということのようです。

使われている部品やソースコード(QT, C++, Python)はすべて公開されているため、技能があれば同じものを作ることも可能です。

この作者の今後の予定としては、表示部分のUI改善、注いだグラスを重量計でも測るようにして分量をより正確に測定する、部屋の気温ではなくビール自体の温度を測るようにする、赤外線ライトをつけて顔認識の精度を向上する、などを考えているそうです。

via Smart kegerator can keep track of how much beer your friends drank – The Next Web

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ネットのサービス

nixカラーセンサー – 実世界の色を取るスポイトツール

nix color sensorは、Photoshopのeyedropper(スポイトツール)を現実世界で使えるようにした、といった感じのガジェットです。

nix-superman

街中で見かけたスーパーマンのポスターのシャツの色がいいな、と思ったら、nixをあてると、

nix-color-captured

nix と連動させているスマートフォンに、その色の情報が表示されます。RGBの値も表示されていますね。

もし、この色で家を壁を塗り替えたい、と思った時は、壁を塗るという目的やペンキのブランド名を選んでいくと、

nix-paint-shop

近場の買える店を教えてくれます。

nix-paint-shop-3

デモ動画はこちら

iPhoneのカメラで色を取り込むアプリもあるそうですが、専用機であるnixは取得した色の正確さがとても高いのだそうです。色をスポイトする時にセンサーの周りが対象の地点をカバーで覆い隠すので、周囲の明るさや色に影響されることなく色が調べられるのも利点だということ。

クラウドファンディングのKickstarterで募集が掛けられており、目標35000カナダドル(335万円(3万451ドル))の半分以上は既に集まっているようです。nixを一台入手するには99カナダドル(9500円(86ドル))+送料の出資が必要。

via Nix Color Sensor Copies Colors from Physical Objects: Real Life Eyedropper Tool