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ネットのサービス

Baby Buddy – オープンソースの赤ちゃん管理システム

Baby Buddy は、Python で書かれた、乳児の世話に関する事柄を記録・管理できるwebベースのツールです。

デモサイトを見る感じでは、「授乳」「睡眠」「おむつ交換」「腹ばい練習(tummy time)」について、それぞれやった時に記録を取り、その結果を参照できるようです。

たとえば、おむつ交換の追加では、世話している子供の名前(複数の乳児を管理できます)や、交換した時におむつが濡れていたかどうか、そして便の色、などを入力させられます。

授乳では、母乳かミルクか、母乳ならどちらのおっぱいか、飲んだ量、などが、時間とともに記録されます。

# 自分の時は紙のノートに記録してたのを思い出しました。

一人ですべての面倒を見ているような、いわゆるワンオペ育児ではそれほど記録の必要もないかもしれませんが、うちのように夫婦で時間をずらしてカバーするとか、ベビーシッター等を含めて複数人で面倒を見ているところだと、誰がみても直近の過去の状態がまとまって見られるというのはいいことだと思います。多数の子供を登録して、保育園のような事業者が使うというのも考えられるでしょうね。

Hacker Newsのコメントによれば、この手のアプリとしてはスマートフォンアプリの Baby Connect が有名なようです。こちらは日本円だと600円(5ドル)の有料アプリで、さすがに機能も多く、UIもこなれているようです。

そういう市販のアプリを使うのでもいいのですが、オープンソースでコードがGithub に上がっていることから、自分と家族に特有の何かを追加で記録したいとか、欲しい機能を自分で追加提案できるという点で、この Baby Buddy も面白いかもしれません。

今は人力で毎回入力するしかないですが、センサーや音声入出力などを組み合わせることで、さらに育児の手間や負担を減らすようにしていくことも可能でしょうね。

via Hacker News

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プログラミング教育

scratchblocks – Scratch プログラムをテキストファイルから生成

scratchblocksは、教育用プログラミング言語 Scratch の図形を組み合わせたプログラムを、テキストから生成してくれるというwebサービスです。

言語を日本語(Japanese)にすると、日本語での画像を作ってくれますし、英語など他言語で書いたテキストを translate メニューから日本語に翻訳し、それを画像化( png や svg 形式に)することもできます。

ソースコードも公開されていて、これを使って WordPress で表示するプラグイン(作者は日本の方)や Pandoc でドキュメント内に埋め込むライブラリなども紹介されていました。

小学校の自由研究で、提出するといってもパソコンやタブレットを提出するわけにもいかない。作ったものを紙にして出すにはどうするのがいいのかな、と調べたら見つけたものです。

[訂正 2017-09-08]

scratchblocksScratch Blocks の関係性について間違いがあったので、下の内容を撤回します。ご指摘ありがとうございました。

このツールが表示しているのはそもそも GoogleとScratch が HTML5 版の Scratch 3.0 に使うために策定し、また他の Scratch 風プロジェクトでも採用されるべく規定しようとしている Scratch Blocks で、このScratch Blocks を「非公式に」サポートするツールとして作られているようです。

消えゆく Flash Player から HTML5 ベースに移行しようという Scratch 本家に合わせて作っているものですから、描画結果のそれらしさについては間違いのないところでしょうね。

Github の scratchblocks は Scratch 用の”unofficial”なツールを作っている、とGitHub にありますが、これは Scratch Blocks をサポートしているものではないようです。

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ツール

New Tong Wen Tang – ブラウザ上で簡体字⇔繁体字変換するChrome拡張

中国語のウェブサイトを調べないといけなくなった時に、ロシア語とかアラビア語等と違って、漢字のおかげでなんとなく大意が掴めるのは日本人にとって少し楽なところだと思います。

しかし、それが中国本土の方のウェブサイトだった場合、画数の多い漢字を中心に簡体字で書かれているため、それが元々どんな漢字だったのかわからず、判読率が下がってしまうという問題があります。

また、日本人でも歴史や小説、映画等で知っているような固有名詞なども、簡体字で書かれているせいで見落として気づかなかった、ということも起こります。「刘备」と出ていてもなんだかさっぱりわかりませんが、「劉備」なら誰の事かわかる、とか。

その点、台湾や香港で使われている繁体字のページなら、日本語の漢字と同じや似ているものも多いのでずっと推測しやすいですよね。New Tong Web Tang は、簡体字と繁体字を切り替えて表示してくれる、というChromeブラウザ拡張です。

ページ上で右クリックから変換を指定すると、ページ上にある簡体字の漢字を、対応する繁体字の漢字へと変換してくれます。変換の前後で、中国語(簡体字)Wikipediaの「日本」の冒頭は、こんな風に変換されました。

設定によっては、自動的に常に一方へ変換させるようにもできます。

この拡張機能、ソースコードもGithubで公開されています。他にも同様の機能を持つChrome拡張はいくつかありましたが、ユーザー数はこれが8万人超と多いようです。

# ユーザーが多いから必ず安心、と言うわけでもないですが。とても少ない拡張よりは監視の目も多いでしょう

繁体字に変換した後の文章を見ると、それでも日本人的にはわかりにくい(日本語と字形が違う)漢字も多いので、もっと良いのは簡体字を対応する日本の漢字に変換してくれるツールなのかもしれないなと思いました。