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ネットのサービス

Felt – 地図を作製・共有するためのWebサービス

from Felt Media Kit
Feltブランドロゴ

Felt は、ブラウザ上でオリジナルの地図を作成することができるサービスです。

線を引いたり、マーカーを置いたり、画像や動画を地図上に貼り付けたりという編集機能がブラウザで提供されています。

作成した地図はURLで共有したり、自分のサイトに埋め込んで表示したりできます。

上は以前から考えていた地図ネタ。地下鉄に乗らなくても地下鉄の通路を歩いて長距離行けるところがあるのでは? と思って作った「ぼくの考えた傘の要らない最長地下道ルート」。

隣の駅まで地下道でつながっている駅が結構あるので、地下鉄に乗らずに何駅分も歩けそうだな、と思ってたのを地図に描いてみました。

Feltで地図を作成している様子

なお、Felt社が全部作ってるわけではなく、地図はMapboxOpenStreetMapを利用して作られているようです。

Feltが提供するレイヤーという形で、道路・鉄道・航路・自転車道、州境や自治体・選挙区・学区・郵便区・タイムゾーン、洪水・森林・山火事、学校・公園・発電所・国立公園、など様々なデータをプロットした地図が提供されており、これらを簡単に重ね合わせて使うことができるようです。

レイヤー選択画面 from Felt Media Kit

「地震」と「火山」のレイヤーを使って日本で地震が起こりやすいことを説明する地図、を作った人もいるようです。

現在は個人での利用が無料、将来的にはチーム向けの有料プランを準備しているということ。

via Hacker News

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情報共有ツール

indieblog.page – Dokuwiki作者による、個人ブログアグリゲーションサイト

indieblog.page は、個人ブログのページを集約したアグリゲーション、サイトそしてサーバツールです。

インディーウェブ運動は、独自ドメイン、セルフホスト、非集中管理の個人ブログ等を、著者がコンテンツの所有権を自ら保持したまま連携させることで集権型の SNS に対抗しようとする運動です。

運動自体は2012頃に一番盛り上がっていたようで、その後ツイッターの代替を個人サーバの集合体で実現しようとした Mastodon の登場が2016 年、今もインディーウェブの運動は続いているようです。

アンドレアス・ゴアさん(Andreas Gohr)は、Wikiツールの一つとして有名な DokuWiki を2004年から開発している有名人ですが、このゴアさんが新たに公開したのが indieblog.page

indieblog page's top
indieblog.page のトップページ

サイトはシンプルな作りで、中央の青い”Open Random Blog Post”ボタンをクリックすると、登録されている様々な個人ブログ記事にランダムで飛びます。それだけ。

自分もインディーブロガーだと思う人は誰でも、あるいは他のインディーブログを推薦したいときも、RSSフィードが提供されている個人ブログの登録を提案してよいことになっています。

indieblog に戻ってボタンを押しても、次はまた別のブログ記事にジャンプします。今も個人ブログを続けている人たちの間で、新たな個人ブログの発見を手助けするwebサービスと言えますね。

ソースコードも公開されていて、indieblog.page と同じようなサイトを自分でホストすることもできます。Dokuwiki はファイルベースだけでデータを記録していて、当初はそれが管理も楽で広まったのだと思いますが、この新ツールは SQLite を使っています。

ゴアさんのオリジナルは「個人ブログならなんでも」でしたが、特定のジャンルで募ってジャンル内のブログを集約するようなサイトも立てられますね。

via Hacker News

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データ可視化

StatusBase – gitで記録するウェブサイト状態モニターツール

StatusBase (status-base/statusbase-nuxt) は、ウェブサイトの運用状況を記録して表示するためのツールです。

StatusBase GitHubリポジトリ

AWSとかTwitter APIとか、サービスの提供状態を時系列でまとめて出しているページが、サービス本体とは別のところに(=本体が落ちても巻き込まれないように)公開されていますよね。ああいうページをセルフホストで作るためのものです。

Vue + Nuxt.js で作られ、オープンソースで公開されている StatusBase は、モニターした対象サイトの up/down を git のコミットで記録していきます。GitHub Actions で定期実行させ、Nuxt で紹介されている多種のホスティングサービスに結果を送るように設定すれば、それだけで一定時間おきに指定したサイトの状態をコミットして、直近の履歴を表示してくれました。

適当なwebサイトの死活状況をStatusBase on Vercelで作ってみたもの

サイトのダウンに関してレポートを載せたい場合は、これも markdown のドキュメントを置くだけ。

サイトがダウンした時はeメールで通知もしてくれるのですが、これも GitHub issues を使って実現しています。

作者の @zernonia さんによれば、監視部分のスクリプトの GitHub Actions による定期実行は時刻の正確性に欠けるということです。個人のホビーサイトではそれほど気にならないとは思いますし、無料枠でここまで簡単に動かせてしまうのが申し訳ないぐらいですね。

via twitter