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東京人が一番眠りが短い – 腕輪センサーのJawboneが公開した各国の生活時間データがおもしろい

腕輪方のセンサーと、そのデータを使ったライフ・トラッキングのwebサービスを提供している Jawbone 社が、ユーザーから集まったデータを集計して世界各国の生活パターンの違いをまとめています

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上のチャートは一日のそれぞれの時間で、寝ている人の割合を都市ごとにプロットしたものです。

オレンジ色の線が東京のユーザーのものなのですが、他の都市の人たちと比べて、あきらかに寝ている時間帯が内側に寄っている=睡眠時間が短い、のがわかります。

平均して5時間46分、は、最も長いオーストラリア・メルボルンの6時間58分よりも1時間以上短いことになります。

5時間46分の睡眠は、いくらなんでも短すぎるようにも思えますが、これらの睡眠時間は、実際にベッドに入ってから出るまでの時間ではなく、Jawbone のリストバンドが検知した、ベッドの中で本当に寝入ってから目が覚めるまでの時間だということ。ベッドに入ってからもなかなか寝られない、という人は短めに出てしまうのですね。

明け方の4時半、東京では寝ている人の割合が一番高く、93%になります。7%の人はその時間に起きているということですが、ドバイはもっとすごくて、常に全体の10%以上の人は起きているそうです。

昼寝(シエスタ)のイメージがあるスペインで、マドリードの3%の人しか実際には昼寝していないのに、北京では6%の人が昼食のあとに昼寝しているとかも興味深いですね。

リンク先のブログでは、チャートで表示する都市をインタラクティブに選択できるので、興味のある方は自分でいろいろ触って比較すると楽しいかと思います。

「Jawbone のようなセンサーデバイスを使って自分の睡眠や活動を管理しようとする人」だけのデータなので、多少は偏っているかもしれないのですが、それでもお国柄の違いのようなものが見えてきて面白い可視化ではないかと思います。

via Flowing Data

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データ可視化

アメリカ・メディアマップ – Twitterで共有される人気メディアとその地域性がわかるインタラクティブマップ

URL短縮サービスの大手 Bit.ly が公開したリアルタイム・メディア・マップ(Real-Time Media Map)は、アメリカ人がどんな新聞・雑誌・テレビ・オンラインメディアを読み、ツイッターなどで紹介しているかを一瞥できる、インタラクティブな可視化地図です。

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オンラインニュース・ブログメディアの各州での一番人気を出したのが上の地図。地域により、一番読まれているメディアはバラバラですね。

現在最も読者が多いであろうハフィントンポストは、南部や中西部で強いですが、大都市圏ではあまり一番ではない様子。

起業やインターネットに強いTechCrunchは、シリコンバレーのあるカリフォルニアや、マイクロソフト、アマゾンなどが本社を持つワシントン州で強い。ライバルのMashableは、シカゴのあるイリノイやフロリダを押さえています。

首都周辺のバージニアやメリーランドでは政治系のニュースメディアPoliticoが一番。

エンターテインメント系のニュースの比率が多い印象のあるBuzfeedやTMZ、嘘のニュースで人気のThe Onion などは、田舎の州で強いようです。起業とかビジネスとかに興味のある人が割合的に少ないためなのでしょうね。

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こちらはテレビ/ラジオ系サイトへの言及をまとめたもの。

南部で保守系のFoxが強いですね。ニューヨークやカリフォルニアではラジオ局NPRのニュースが多く言及されているようです。多くの田舎州で、イギリスのテレビ/ラジオ局であるBBCが一番話題にされているのは意外です。あと、ワシントン州でアルジャジーラが一位なのは何でしょうか。

元データが「Twitterユーザーでbit.lyでURLを短縮しているユーザーがつぶやくURL」に限定されているとはいえ、人気サービスですからそのツイート数は膨大なはずです。

「アメリカでは」といっても、地域によって人々に影響を与えるメディアは大きく違うのだなあというのがわかりますね。

via Maps Of The Most Popular News Outlets In Each State

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データ

[アメリカ] 男女性別不明なユニセックス・ネーム

データ処理に関するブログ FlowingData で紹介されていたのは、聞いただけでは女性か男性かわからない、どちらの性別でもつけられることがあるファーストネームの統計結果です。

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1930年以降のデータで男性にも女性にもつけられてきた名前が、もっともどっちつかずだった順番に第1位のジェシー(Jessie)から並べられています。青いのが男性の、赤いのが女性の子供にその命名がされた割合を示しています。白い丸は、その名前の男女比が最も均衡していた、一番半々に近かった年を表しているそうです。

日本でいうと、「かおる」とか「ひろみ」、「あきら」、「しのぶ」といった名前にあたるでしょうか。英語の中性的な名前がどれか、なんて考えたこともなかったので、リストを順番に見るだけでも面白いです。

上から、ジェシー、マリオン、ジャッキー、アルバ、オリー、ジョディー、クレオ、ケリー、フランキー、グァダループ、キャリー、トミー、エンジェル、ホリス、サミー、ジェイミー、クリス、ロビー、トレーシー、メリル、ノエル、レネ、ジョニー、アリエル、ジャン、デボン、クルズ、ミシェル、ゲール、ロビン、ドリアン、ケーシー、ダナ、キム、シャノン。

このような両性的な名前の人は、すべて合わせてもアメリカ人全体からみれば1%にも満たないということですが、聞いたことがあるような名前も含まれていますね。

日常的にアメリカ人と多く接したりしてなければ、日本人が持つこれらの名前に対する性別の印象は、歌手や映画俳優などの外国の有名人に影響されるのではないでしょうか。僕だったら、「ジャッキー」は男、「ジョディー」は女、「マリオン」は女、「フランキー」は男、と思い込んでしまいそうですが、それぞれ、かなりの割合で、その名前で反対の性の人が存在することがわかります。他に、エンジェルは男性の方が多いとか、女性のサミーが半数近くになってきているとかも、僕の感覚とは違っています。

アメリカ人たち自身の子供の命名についても有名人の影響というのは同じようにあり、その名前を持った有名人の活躍で、これらのユニセックスな名前が、ある時突然一方の性別に偏っていくことがグラフからもわかるようです。グラフ中にも特記されていますが、陸上選手のマリオン・ジョーンズのオリンピック金メダル獲得は女の子のマリオンを増やしたし、初の黒人メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの登場は、男の子のジャッキーを増やしています。

24位のアリエル(Ariel)は、ディズニーの人魚姫から僕も女性の名前だと思い込んでいましたが、映画の公開までは男性の方がむしろ多く、映画から後に大きく女性の方に振れたのですね。40歳以上のアリエルさんは男性で、40歳以下のアリエルさんは女性が多い、ということのようです。