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ネットの事件

スーパーボウルのセキュリティ司令室が、WiFiのパスワードをテレビに大写し

アメリカでは、今まさに年一回のスーパーボウルのゲーム中ですが、このアメリカで最も人気のあるゲームの数時間前に、テレビ局がネットセキュリティ絡みのポカをやったようです。

スーパーボウル・セキュリティ司令センター(Super Bowl security command center)を紹介するCBSネットワークが全米に流したのがこれ

superbowl-security-center-wifi-on-tv

左下に大きく、無線LANのパスワードが映ってます…

しかも、そのパスワードは普通の英単語(welcome!here = ようこそここへ)をいわゆる leetspeak で単純変換しただけの非常に単純なもの。welcomeとあるので、管理者ではなくゲスト用のパスワードではないか、という擁護もredditでは出ていますが、それにしてもねえ。

右下のテロップは「司令センターの秘密を本邦初公開」と言ってますが、公開しすぎじゃないでしょうか。

[追記]

ちょっと信じがたい話なので、元の記事にも当記事にも「フェイクでは?」という反応もあります。

やはり元の動画が無いと、ということでもう少し調べたところ、CBS自身がこの映像をサイトで公開しています。1:20 に上記の画像と同じシーンが登場するのですが、

その前のシーンの遠景では問題の部分が白っぽい背景に何か模様があるのに対して、

cbs-wifi-password-on-air-1

同じシーンでは、パスワードが表示されていた、と言われている箇所が、灰色で塗りつぶされています。

cbs-wifi-password-on-air-2

動画で見ると、スクリーンに灰色の四角が表示されているというよりも、動画を加工して灰色に塗りつぶしたように見えるので、やはり元々は最初の写真のようにまずい情報が映り込んでいたのを、ウェブでの公開に当たって隠したということかな、とも思うのですが。

まあ、CBSが全国放送で元々灰色で一部を隠した動画を公開し、そこに誰かがパスワードの画面を嵌め込んだ、という逆の可能性も無いとはいえないのかな。これ以上はCBSを録画してた人の検証が出てくるかどうか。

via reddit, ZDNet

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ネットのサービス

テレパスワード – あなたのパスワードの陳腐度を当てるサービス

マイクロソフト研究所の公開したTelepathwords (Telepath + Password)は、あなたが入力した弱いパスワードを警告して当てる実験サービスです。

telepathwords

テキストボックスに、パスワード候補としたい文字列を打ち込んでいくたびに、このサービスが、「次にこの字を使おうとしてるでしょう?」と、3つの候補を表示してきます。

このサービスでは、辞書にある文字列や、よくパスワードに使われる文字列をデータベースとして持っており、それと照合することで、次にユーザーが入れそうな文字を予測するということです。o(オー)を0(ゼロ)に置き換える、ような単純なものも、ちゃんと予測してきます。

予測できてしまうような文字を入れた場合、入力した文字の上に赤いバッテンが表示されます。弱くないパスワードとされるには、×のつかない文字を5つ以上含ませる必要があります。ポケモンのモンスター名のほとんどを知っているなど(英語の名前は違うものも多いでしょうが)、いろんな辞書を持っているようです。

海外のサービスなので、たぶん英語の辞書を中心にチェックしているのだと思います。今は、日本語をローマ字で入れたら、推測されることはかなり減ります。

telepathwords-tokyo

サービスでは、マウスの動きや、文字を打つ間の時間なども測定しており、今後の研究に生かすとしています。

今でも、パスワードを設定するフォームにおいて、あまりにも簡単なパスワード(“1234″とか”password”など)は受け付けなかったり、辞書にある単語だけ入れたら「パスワードが弱い」と警告したり、というフォームは多いですが、そういうところでユーザーが入れようとしたパスワードを先読みして教えるというのは、単純すぎるパスワードを使おうとする利用者への警告の役割を果たすかもしれないですね。

via Telepathwords: How Bad are Your Passwords?