カテゴリー
WordPress

ブログをWordPressに移行しました

切り替わったのは9月中旬だったので、実際には「移行してました」ですが。

以前のブログはLekumo(旧MovableType旧TypePadビジネス)のブログサービスを会社が契約して書いていたのですが、社員ブログは自社サーバに移行することになりました、ついてはWordPress環境を用意するので引っ越してください、と言われたのが8月のこと。

昔はサイボウズは業務ツールで、ブログはブログの専門サービスに、ということだったのですが、最近はクラウドベースのサービスを多数展開しており、会社として管理するサーバも多数、サーバ運用者も多数となっていることから、ブログも自社サーバでいいじゃない、ということになったのだろうと思います。

個人のブログとか、英語ブログAsiajinとかでWordPressは使っていたので、WordPressによるブログの設定や管理はそれなりにできると思っているのですが、これまでのMovableTypeTypePadビジネスベースのブログで書いた記事やいただいたコメントをどうするか、古いURLで張られたリンクからのアクセスや、はてなブックマークなど他サービスからの流入をどうするか、など、新規に始めるのではない苦労や面倒さがあったので、そのあたりについても少しずつ手を入れていき、またその手順を公開できれば、同じようにWordPressへの移行を考えている人で似た状況の人には参考になるのではないかなと思っています。

カテゴリー
アメリカ

絵文字だけで書いたブログ Narrratives In Emoji

ツイッターのほうで、iPhone上での積極的なサポートに伴って日本のケータイから出てきたEmoji(絵文字)を使う人が増えてきている、というニューヨークタイムズの記事を紹介しましたが、その記事中で面白いブログが紹介されていました。
Narratives In Emoji (絵文字でナレーション)というタイトルのこのブログ、iPhoneやAndroidが対応したおかげで日本以外でも広く使えるようになったEmojiを組み合わせて、映画のあらすじや時事のニュースなどを紹介しています。(なお、ブログ記事は、絵文字対応していない環境でも読めるように、全部画像化されてしまっています。)
たとえばこれ、
Emojiindependenceday
映画「インディペンデンス・デイ」だそうです。なるほど!
ではこれは?
Emojititanic
ニューヨークタイムズも、本当にアメリカ人がみんな絵文字を使うようになるかどうかはまだわからないし、絵文字の中には日本人じゃないと理解しにくいものもあり、アメリカ人には必要そうなもので無い絵文字も多い、と書いていますが、もし同じ絵文字を世界で多用するようになったら、言語がわからなくても感情が伝わるという事も将来増えるかもしれないですね。

カテゴリー
ネットのサービス

Inquisitr.comの売却資料に見る、英語ブログの値段

calculator and moneyphoto © 2010 Images Money | more info (via: Wylio)
ブログヘラルドというブログの創業者で、TechCrunchのライターをやめて2008年に独立したDuncan Rileyさんが作ったThe Inquisitr(インクイジター。inquisitorのスペルをもじったもの)というブログがあります。
Theinquisitrtop
このThe Inquisitr、TechCrunchの取り上げるようなテック系・ガジェット系も書けば、米国スポーツや有名人ゴシップなども取り上げるなどカバー範囲を広げていき、このあたりのブログとしては中堅といっても良いぐらいの人気を博しています。僕の購読リストの中では、毎日必ず読むブログには入ってませんが、いつも読むリストを巡回しても面白いネタが見つからなかった時にはチェックするブログという扱いです。

今回、このDuncan Rileyさんが、家庭の事情でこのThe Inquisitrを売却したい、と言っています。このブログの売却希望価格とかページビュー、売り上げやライターのコストなどの、普段出てこない生々しい数字が公開されていて参考になるのでご紹介します。
まず、サイト自体について。ブログの投稿数が17,723件。3年間でこの件数だと、一日18記事ですか。結構な量ですね。

ページビューは月間700万pv。月間訪問者は150万人。Facebookぺーじのファンが3000人、ツイッターのfollowersが5500人。CMSとしてはWordPressを利用。たった3年でこれだけのブログを作るなんてすごいです。

それにたいして、Rileyさんが希望している売却価格は$300,000(3300万円) (2400万円(21万8160ドル))
運営費は、サーバーの維持費が月$800(8万8000円)(6万5千円)。ちなみにサーバーはRackspaceとAmazon Web Serviceの組み合わせです。毎日18記事を本人が書いているわけではなく、ライターチームを雇って書かせています。これが、変動が大きいものの月にならすと$5000(55万円)(40万円(3636ドル))。自分で記事を書くことは最近はめったになくなっているそう。

それに対して収入はというと、荒利が月に$15,449(169万9390円)(125万円(1万1362ドル))。全部が広告収入で、それらの内訳も公開されています。

収入源 金額(ドル。12ヶ月の合計)
Technorati Media 132756.69
グーグルアドセンス 3056.17
アマゾンアフィリエイト 714.35
Buy Sell Ads 6367.5
Kontera 9321.21
Meebo 3084.67
Text Link Ads 19814.28
Valueclick Media 2234.14
Outbrain 8044.42

で、年間収入が18.5万ドル(2035万円)。12で割ると$15,449(169万9390円)ということになるようです。

この情報、英語ブログや英語サービスを広告モデルで運営するときに(アジアジンもそうですが)、どこから広告を引っ張ってこれて、どれぐらいの収入になるのかがわかっていいですね。

実際のサイトでどこにどのサービスからの広告をどのように貼っていたか、でぜんぜん違ってくるとは思いますし、それはInquisitrというサイトが今も運営中なので確かめることはできるのですが、このブログでは、Technoratiメディアからの収入がかなり大きな割合を占めているのですね。テクノラティなんて、日本ではもうほとんど聞かなくなったブランドですが、アメリカではブログ広告をネットワークしていたんですね。

さて、これだけのメディア、そのまま運営し続けられると年5%の収益ということになりますが、海外に発信したくてお金がある会社なら、このへんポンと買っちゃったほうが、PR会社とかに支払うより安かったりするかもしれないですね。