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retred – 歴史上の人物の生まれた場所と死んだ場所をプロットした地図

retredは、歴史上の著名な人物の生誕や死亡の場所を、世界地図上に表示するというwebサービスです。

ビクトリア朝時代の東京がこちら。

retred-tokyo-in-victorian-age

英語のWikipediaデータを元にしていると思われるので、ヨーロッパやアメリカに比べるとプロットされる著名人はそれほど多くありません。また自動でやっているせいか間違いも。(例えば、上の豊田佐吉氏は静岡県生まれのはず)

ページ最上部の赤と青のスライダーを動かすことで、表示させるデータを時代で絞り込むこともできます。織豊時代とかに設定しても日本に2人のデータ、それもなぜか今川義元と前田利家という謎のチョイスですが。

retred-napoleon

Wikipediaに載っている人という規準で同列に載せたと思われますが、記述が長い人(有名人・重要人物)を目立つように表示するなどしてくれれば、同時代に生きていた人を俯瞰して眺められたりして面白いのではないでしょうか。

via Google Maps Mania: Born and Died on Google Maps

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セントルイスデュア!ア! と ウェストワードホ! – 世界にはビックリマークのついた地名がある

正式名称に句点(。)のついたアイドルグループや読点(、)のついた俳優がいるように、感嘆符、いわゆるビックリマークがついた地名、というのが世界にはあるようですね。

カナダ・ケベック州のSaint-Louis-du-Ha! Ha!(フランス語)、「セントルイスデュア!ア!」は、アメリカ合衆国の北東端メーン州との国境に近いところにある人口1318人の小さな町。


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Wikipediaによれば、hahaは、フランス語の古い表現で、「予期せぬ障害」とか「突然終わっている小道」という意味だそうです。聖ルイは、地域の初期の入植者のルイ某の誰かを指しているのではということ。フランスから入植しようとしたルイなんとかさんが、「なんかこの先進めないなー。ここに町作るか」と言って建設した町だから、みたいな感じなんでしょうか。全然東海岸よりで行き止まりどころか広大なカナダが西に広がってますけどね。

また、イギリスの南西端に近いデボン州には、Westward Ho!(ウェストワードホー!)という村があります。


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こちらの名前の由来は、1855年に出版されたチャールズ・キンズリーの手による同名のベストセラー小説が元。この村の近くを舞台にして書かれた小説だということで、村の名前を小説にあわせることで観光客の誘致を狙ったのだとか。160年も前にあった村おこしですね。感嘆符(!)は、村名に含まれていて切り離せないそうで、イギリス領で地名に!が入っているのはここだけだとか。

日本でも、市町村合併などで変なカタカナ名をつけようとして話題になったりしていますが、目立ちたい、他と差別化したいという動機でやっているのなら、ひらがな化カタカナ化程度に留まらず、思い切ってビックリマーク(例: 高岡!市)やアットマーク(例: @高岡市)とかハッシュマーク(例: #高岡市)とか、記号をつけることまで検討してみるのもどうですかね?

via http://presurfer.blogspot.com/2011/01/saint-louis-du-ha-ha.html

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ウィキペディアで人気の単語で各国の歴史を表した世界地図

Laconic History of the World(簡潔な世界の歴史)は、世界の歴史を面白い切り口でまとめた地図です。

Google Maps風にタイル表示された世界地図は、それぞれの国のところが、英単語で描かれています。

laconic-history-of-the-world

その英単語は、その国の歴史を表すのに最も使われている単語ということです。英語版Wikipediaの
、”History of (国名)”のページで、ページ内で最も登場頻度の高い単語を、抜き出したらこうなったということ。

日本の場合、History of JapanのWikipediaページはこれですが、実際にページ内で”war “(戦争)を検索すると、出るわ出るわ。まあ、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツなどもみんな、”war”な歴史の国なんですが。

作者による地図の解説ページでは、いろいろと興味深い発見が述べられています。

世界各国(この地図では176カ国)のうち16%の国では、”war”が一番使われていました。戦争にあけくれた歴史は日本だけではないようです。

4分の1の国では、一番使われる単語は植民地時代の宗主国です。最も多いのは、やはりBritish(大英帝国)。

20の国では、「スルタン」、「帝国」、「王朝」(中国)、「王国」、「ハーン」(モンゴル)、「金」(北朝鮮)など、支配者階級を表す単語がトップに。

いくつかの国では、近隣の他の国の名前がトップに出てきます。例として、「ハンガリー」と表示されている国はハンガリーではなくスロバキアだったり、パキスタンは「インド」だったり、東チモールは「インドネシア」だったり。隣の国との紛争や独立運動などで、自国の歴史が相手の国の記述だらけということですね。

また、マオリ(ニュージーランド)、ベルベル(モロッコ)、オグーズ(トルクメニスタン)、シルック(スーダン)など、先住民の名前がトップに出てくる国もいくつかあるということ。

「英語の」Wikipediaを使った分析なので、英語圏のWikipediaユーザーから見た歴史、という誤差はあるかもしれません。日本語のWikipediaで同じような地図を作ると、日本人の世界史観や日本との関係に絡んだ別の特徴的な単語が浮き上がってくるかもしれませんね。

via Map: Laconic history of the world