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技術

目が見えなくてもレーシングゲームができるようにする研究

コロンビア大学博士課程のブライアン・A・スミスさんが開発しているRacing Audio Display(RAD)は、音の情報だけでビデオゲームを遊べるようにするためのユーザ・インタフェースです。

コースに対する車の角度によって変わる音と、次にどちら向きのどんなカーブが来るかという音声情報の2種類によって、コースをはみでたりせずにコーナーをうまく回ることができるということです。このシステムにょって、目が見えているプレイヤーとそれほど違わない速度を出せ、よく練習した人ならタイムを上回る場合もあるということ。

研究紹介の動画では、画面を横にして隠しても、まったく影響なくレースを続けることができています。

ヘッドフォンから聴こえている情報、をこの動画で体験できるわけではないのですが、実際にどう聴こえるのかも知りたいですね。

研究の今後では、レーシングゲーム部分にライバル車を登場させた上でゲームができるようにしたり、アドベンチャーゲーム、ロールプレイングゲーム、ファーストパーソンシューティングゲームなど他のジャンルにも同様の仕組みを組み込んだりすることだそうです。

via GamesBeat

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ガジェット

SymGym – ジムのトレーニング機をゲームコントローラーにして、遊びながら筋肉をつける

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SymGym は、トレーニングマシンの腕や足の部分を動かすことでゲーム操作ができるという、運動コントローラーです。

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「エクササイズは退屈です。ルームランナー(treadmill)やエアロバイクを使ってるあいだ壁をずっと眺めてるのに飽きた我々は、トレーニングにエンターテインメントを取り入れて楽しめるようにしたいと思いました。これこそがワークアウト(トレーニングする、と、解決する)です」

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ゲームがパックマンなのはどうなんだ、と思います。いや、面白いゲームで名作でもありますが、これを長時間遊ぶために運動するかなあ。

手の動き、足の動きがそれぞれゲームのコントロールに連動する、ということなんですけど、パックマンだと、腕と足がそれぞれ上下と左右に対応してるんでしょうか。直観的ではないので慣れるまでたいへんそう…

デモ用に選ばれただけで、もっとこの形のコントローラーに向いたゲームが用意されるんでしょうね。

この会社はアメリカのシカゴにあり、近いうちにSymGym を備えたトレーニングジムを開設する予定らしいです。料金は一回$15(1650円) を予定しているということ。

ネットワーク通信機能もつけて、友人とゲームのハイスコアを競うようにもなっているそうです。将来は、同時に対戦できるようなゲームも検討しているのだとか。

via Bit Rebels

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UIデザイン

Motix – キーボードから手を離さずにマウスカーソルを操れる、空中指モーションキャプチャ・デバイス

IBMのノートパソコンのキーボードの中央部に付いていたトラックポイントは、ホームポジションに手を置いたままでマウスカーソルを動かせるということで一部の人にとってはマウスやトラックボールよりも人気のある入力デバイスでした。

ThinkPad X60 pointing stick - Wikipedia

トラックポイントと同じようにキーボードの上に両手を置いたままでカーソルを操るデバイスとして新たに登場したMotix は、ポッチを指で動かす代わりに、キーボードから持ち上げた人差し指の位置や動きをモーションセンサによって読み取ることで、ユーザーの指示を受け取るというものです。

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スペースキーの手前には位置合わせのパッドを貼り、自分の普段の指の場所にあわせた読み取りができるようにします。

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キーボードの奥側にはモーションセンサ。Kinnect の小さいやつ、といった感じでしょうか。これで人差し指一本、あるいは二本同時の動きを読み取るそうです。

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上の動画はMotix 社自身によるデモですが、有名技術ブログ The Verge のブロガーが CES の会場で本日使ってみたという動画がこちら。

いきなり快適に使える、という感じではなく、それなりの練習が必要そうです。

今年の年末出荷予定の購入予約が、ハードウェアとソフトウェアのセットで150ドル(1万6500円)。実際に試さずに買ってしまうのは勇気が要るかなとは思いますが、売り文句どおりに動くのであれば、前述のホームポジション維持と省スペースという2点からは、期待の持てる入力方式かなと思います。

via The Verge