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データ可視化

slitscanner.js – 動画をスリットスキャンして一枚の画像に収めるライブラリ/ブックマークレット

「スリットスキャン」とは、こちらで解説されていますが、時間軸のある動画などを、フレームを動画上の場所ごとにずらすことで作られる特殊な映像効果、のようです。

アナログの時代はカメラの前に置いたスリットを動かすことで、デジタルになってからは動画編集ソフトで、こういった効果をつけているそうです。

プロが人の手で編集を加えれば、独特の不思議な映像はもちろんできるのですが、VimeoやYouTubeなどの動画サービスで再生している動画を、ブラウザ上でそのままスリットスキャンしてしまおう、というのがSha Hwangさんによるslitscanner.js。HTML5のビデオプレイヤーで再生できる動画をスリットスキャンで一枚の画像にまとめてくれるライブラリ(とライブラリを使ったブックマークレット)です。

上記ライブラリページのブックマークレットをブックマークしておいて、Vimeoで適当な動画を開き、右下の”Switch to HTML5 Player”で(Flashプレイヤーではなく)HTML5プレイヤーを使うようにしてから、ブックマークレットを実行すると、動画の再生にあわせてスリットスキャンした画像が作られていきます。

上の動画から作ってみたスリットスキャン画像がこれ。

slitscanned-56902953

フレームを取り込む間隔はスライダーで調整できますので、多少は編集的なこともできるかと。

もう一つためしてみました。

slitscan-57463725

動きの早い動画だと細切れになりすぎて、よくわからない画像ができてしまいますね。Vimeoだけじゃなく、HTML5プレイヤーを使っていればYouTubeなどでも使えるのですが、YouTubeの場合は広告がFlash Playerで再生されるので面倒なことがあるとか。

うまくはまれば、長時間動画の雰囲気や盛り上がっているポイントを見つけるのに役立つかもしれません。

ブラウザで再生されている動画を、手元で加工することで面白くしたり発見したり、ということも、いろいろ出てくるのかもしれないですね。

via Slitscanning online videos

関連

マウスで操作出来るスリットスキャン – Flashで作られた、スリットスキャンを体験できるアプリ。横方向の動きがある動画と使うことで、ずらす感覚が簡単にわかるようになっています。

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fun

クリボー視点で見た「マリオ戦争」

そして悲劇は繰り返される…

上のはFPS風3Dアニメーションですが、さすが世界中に売れたゲームだけあって、同じクリボー視点でいろいろなパロディがあるんですね

クリボー目線のマリオゲーム【Super Mario Goomba Mode】

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ネットのマーケティング

YouTube上の「奴隷制ゲーム」予告映像の起こした反応

たった48秒の動画なのですが、Javelin Reds Gaming社の”Slavery The Game”(奴隷制)というゲームの予告編が話題になっています。

「17世紀、ヨーロッパが世界を制覇していた時代に戻り、莫大な富を築け。奴隷を購入し、しつけ、搾取し、最も有力な奴隷商人となるのだ」

今再生回数は40万回ぐらいです。上記の文句も刺激的ですが、イメージ映像の方もギョっとするつくりです。

しかし、既にこの動画上にはテキストで「この動画は、過去の奴隷制の歴史と、今も残る奴隷の問題に注目してもらうためのバイラルキャンペーンであり、ゲームは実在しません」という注意書きが掲載されるようになっています。このゲーム、実際に製作中だったり発売されるわけではなくて、この予告映像だけが作られたということですね。

広く見られることを狙って作ったのだから、種明かしが若干早かったのでは、と、自分も種明かしされてから騒動に気づいた口なので思ってしまいますが、この動画のコメント欄や返信ビデオの多さ、そこで相当多くの人がこのゲーム予告を本物と信じて怒っているようなので、しょうがないかもしれません。

このキャンペーン自体はオランダのテレビ局が作ったもので、ゲームに関する番組のようです。最初の公開が9月1日、キャンペーンのリリースが9月7日となっています。キャンペーンの動機等について中の人が語っている動画も公開されました(オランダ語音声、英語字幕)。奴隷制へのオランダの関与等についても話していますね。

「実際にこれ以上多くの人に問題について考えてもらう方法なんてないでしょう」みたいな擁護のコメントもありますが…

自分の場合も、これがそういうキャンペーンだと知らずにいきなり話題の動画として見ていたらどう反応していただろう、と考えたりもします。