カテゴリー
UIデザイン

失読症(ディスレクシア)を体験できるフォント

文章の読み書きにだけ困難を感じるというディスレクシア(失読症)であると診断されたデザイナーのダニエル・ブリトンさん(Daniel Britton)が、同級生や先生に失読症がどんなものであるかを理解してもらおうと、Helvetica フォントを基にデザインしたのがこれらのフォント(右側の赤いアルファベット)。

dyslexia-fonts-by-danielbritton

このフォントを使うと、文章がこんな風になってしまいます。

text-in-dyslexia-fonts-by-danielbritton

ブリトンさんは、「人口の1割、世界で8億人はいるといわれる失読症への理解が進み、正しい手助けができるなら、(失読症でありながら大きな業績を上げている)(ヴァージングループの)リチャード・ブランソン氏、(テスラCEOの)イーロン・マスク氏、(19歳にして海洋ゴミの除去プロジェクトを考案した)ボヤン・スラット氏のような人物をもっと増やせるのではないか」と述べています。

dyslexia-font-designing-by-danielbritton

こちらの3D版では、アルファベットから取り除いた部分と残った部分を前後2枚のパネルに配置することで、真正面から見たら普通のアルファベットとして見え、斜めから見るとずれて読みにくくなる文章を再現しています。角度をつけるほど重い症状を体感できるというわけです。

dyslexia-font-3d

アルファベットの一部を取り去るというこのフォント、失読症の人の見方を科学的に再現しているわけではないことは注意が必要ですが、自分にとって簡単に出来ていることが必ずしも万人に出来ているわけではない、ということを理解してもらうツールとしてはいいのではないでしょうか。

ブリトンさんはまた、このフォントが各メディアで紹介されて話題を呼んだことを受け、クラウドファンディングにて、このフォントを使って小中学生に失読症がどんなものかを体験してもらうディスレクシア教育用パックの製作を呼びかけています。

[2023] リンク先のURLが変更になっていたので修正

via FastCompany

カテゴリー
ネットのサービス

公共交通機関の停車地からアメリカの都市を当てるクイズゲーム Guess the City by Transit Stops

アメリカ合衆国全土の電車やバスの路線データを収集し提供している、CNT運営のAll Transitが、路線データを使って作成したのがこのクイズ Guess the City by Transit Stops (バス停/駅から都市を当てよう)

guess-the-city-by-transit-stops-san-francisco

このように、バスや電車の止まるところだけがプロットされている地図を見て、それがどこの街かを当てるクイズです。頻繁に停車するところは青色が濃くなるので、都市の中心地や主要道もなんとなくは見て取れますが。

上はレベル1の出題で、これぐらい特長があると行った事がある人や地図が好きな人にはわかると思いますが、一番上のレベル4になると、下に出てくる4択の都市からして聞いたことが無かったりしますし、路線も少なくて判別困難です。

guess-the-city-by-transit-stops-level4

guess-city-by-transit-stops-result

同じようなデータがあれば、日本版のクイズを作ってみても面白いかもしれません。

via Maps Mania

カテゴリー
ネットのマーケティング

[訂正有り] 生涯学習NPOが?仕掛けた「学校をさぼるな」動画のあまりにあまりな内容

オーストラリア西部のLearn for Life (生涯学習)財団が公開したSet Yourself Free という題のビデオが、たった一日ですごい評判(&悪評)を呼んでいるようです。僕が見た時点では再生回数が340万回。

# このNPOはフェイクだ、という話が出てきています。記事タイトルに「?」を追加しました。

[注意] かなり人を選ぶ動画です。迷ったらもう少し下まで読んでください

学校を抜け出して車に乗り込み、私服に着替えて海へ

school-escape-1

school-escape-2

school-escape-3

school-escape-4

school-escape-5

美しい歌にあわせた、とても楽しげな学校からのエスケープ。「こんな学生生活を送ってみたかった!」という映像なのですが、そういう趣旨のビデオでは全然なくて…

インパクトがすごいので、時間のある方はぜひ観てみてください。全部で2分もありません。ただ、気の弱い方や冗談(?)の通じない方は見ないほうがいいでしょう。

以下ネタバレ