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ネットのサービス

TERRAPATTERN – 航空写真地図の類似画像検索サービス

アルファ版として公開された TERRAPATTERN は、航空写真地図を使った類似画像検索サービスです。

GoogleマップやOpenstreetMapなどでおなじみの、航空写真をスクロールして閲覧できるUIの上で、適当なブロックを指定してみます。

たとえば、とあるテニスコートのところをクリックすると、同じ都市の中から、似たような場所を列挙してくれるというわけです。

terrapattern-tenniscourt-in-sf

こちらはとあるマリーナを選んだ時の結果

terrapattern-marina

なお、現在は、タイル状の航空写真をその形で機械学習に掛けているということで、人間が認識する「目立った構築物」がすべて見つかるわけではなく、タイルの中の形や色のパターンが似ているものが出てくる仕組みということです。

TERRAPATTERN は今のところ、ピッツバーグ、サンフランシスコ、ニューヨーク、デトロイトの4つの都市だけに対応していますが、ソースコードはMITライセンスでGithub上に公開されているということなので、自分の見たいデータを入れて動かしてみることもできるでしょう。

via FlowingData

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データ可視化

絵文字合衆国アメリカ – 各州ごとに人気のある絵文字は何か?

iPhone向けテキスト入力支援アプリの SwiftKey が、自社アプリを使って入力された絵文字のデータをアメリカの州ごとに分析し、インタラクティブな地図 United States of Emoji にまとめました。

[更新 2022-11] リンク先の地図は消えているのでリンクを外しました。Swiftkey は Microsoft に買収されたようで、Microsoft のサイトとして表示されます。 旧URL (http://swiftkey.com/en/united-states-emoji/)

united-states-of-emoji
(Swiftkey)

SwiftKeyのページでは、地図上の各州を選び、その州での絵文字の使われ方の特徴を知ることができます。

たとえば、ハワイでどの州よりも使われている絵文字は以下の5個。

hawaii-emoji

波や虹の絵文字がアメリカのどこよりもハワイで使われている、と言われると、なるほど、という気もしますね。

ニューヨークの自由の女神やアリゾナのサボテン、ワシントンのコーヒーカップなどは、なるほどその州でよく使われそうだ、とわかりますが、よくわからないものも多いですね。絵文字といえばいつも話題に出てくるウンコマークは、バーモント州で一番良く使われているのだとか。何でだ。

「どの州よりもこの州で使われている絵文字」だけでなく、

emoji-in-new-york

* この州でより多く使われている絵文字
* この州でより使われていない絵文字
* この州でより使われている絵文字のジャンル
* この州でより使われていない絵文字のジャンル

なども見ることができます。

SwiftKey のユーザーが入力した絵文字、という前提はありますが、それなりに各州の特徴のようなものが出ていて面白い地図ですね。

via The Next Web

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データ可視化

ヨーロッパの主要都市から「何時間でどこまで行けるか」を示した Isochrone Maps of Europe

ある地点から同じ所要時間で到達できる地点を線で結んだ地図のことを等時線図(アイソクローン地図)と呼びます。

ウィーン大学博士課程のピーター・カルペジェブ( Peter Kerpedjiev )さん作ったのは、ヨーロッパの主要都市から、鉄道に乗って何時間でどこまで行けるかを示す等時線図。

train-isochrone-map-from-paris-by-emptypipes

2時間ごとに色分けされていて、22時間以内では辿り着けないところが白です。パリから電車に乗ると、22時間でスコットランド(本土)の北端、ポルトガル中央部、ポーランド東端、イタリア(本土)南端からシチリア島、ぐらいまで行けることがわかります。

isochrone_madrid

スペインの首都マドリードからだとこう。イベリア半島を出るだけで6時間掛かるため、一日では東欧やローマにも行けません。

isochrone-berlin

こちらはドイツのベルリンから。

作者ブログでは、主要25都市からの等時線図を見ることができます。なお、鉄道を降りてからは5分間で1キロメートル歩けるとして徒歩移動も含まれています。1キロメートル/5分は時速12キロメートルになるので、元気に歩く、どころの速度ではなくどちらかというとランニングではないかと思います。

鉄道の整備や接続が不便でも高速バスが速いというところもあるでしょうし、LCCで飛行機に乗れば鉄道より早く安く飛ぶことができる都市も多いでしょう。「鉄道だけ」という縛りはあまり実用的ではないかもしれませんが、ヨーロッパの鉄道の整備状況やその速度などを感覚的に掴める点では面白い地図かと思います。

これらの所要時間のデータは、スイスの公共交通機関APIを使って集めたものを基にしているそうです。時刻表データがオープンに公開されていてAPIでアクセスできるのはいいですね。

日本では、今年の4月にヤフージャパンが発表した、東京駅からの到達所要時間ビジュアライゼーションマップがあり、話題になっていました。「ある一箇所から」の等時線図を作るのと「任意の場所から」の等時線図を作るのはまったく手間が違う話ですが、いずれはそういう地図を日常的に使えるようになると嬉しいですね。

via The Guardian