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ネットのサービス

SoundPrint – お店などの騒音レベルを共有する口コミサービス

SoundPrintは、静かな場所を共有するための食べログのようなレビューサービスです。

サービスはAndroid版iOS版のスマートフォンアプリの形で提供されています。

アプリは最初に「デシベルとは何か?」の説明から始まります。

アプリで今いる場所の騒音を測定し、それを登録、共有することができます。

東京でも騒音レベルが登録されている店がいくつもあるようです。お店のデータは Foursquare のものを参照しているようで、アプリ内から騒音度以外の基本的な(APIで取れる)お店の情報などを得たいときは Foursquare に飛ぶようになっています。

東京だとそれなりに登録データがあるように見えますが、実際のお店の数からすれば、やはり日本でのユーザーは全然いないといってもいいレビュー数ではあります。

こういうアプリが出るからには、静かなお店を探したい、静かなところで食事したい、という需要はあるのかもしれません。総合的なレビューサイトが騒音についての情報も投稿できるようになるようにする手もあるでしょうけれど。

お店がうるさいかどうかは、その時いた他の客に影響されるところもあるかとは思いますが、もし多くの人が使うようになれば、その時の混み具合とか特定のお客の影響とかに左右されないデータベースになれるかもしれないですね。

スマートフォンの普及で、周囲の音やノイズレベルを簡単に誰でも取得できるようになりました。その点は10年前とは道具立てが違うわけで、マイクを活用した新サービスや既存サービスへの新機能を考えてみるのはありかもしれないと思います。

via Accessible via Hacker News

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ネットの事件

地図表示ライブラリ Leaflet がウクライナ支援を呼びかけ

OpenStreetMap を使ってウェブサイトに地図を表示できる JavaScript ライブラリ Leaflet のトップページがいつもと違う掲示になっています。

通常のドキュメントやダウンロード、プラグイン情報などはこちらに退避され、トップページ全面にてウクライナ支援に関する作者/メンテナー一同の意見表示が行われています。

Leaflet の作者はウクライナ・キエフ市民のウラジミル・アガフォンキンさん(Vladimir Agafonkin) @mourner

ロシア軍の爆弾が降り注いでいるため、家族と共にキエフは脱出したところだそうです。

このページに署名している「Leaflet メインテナー一同」は、Leaflet ユーザーに対する、各国の政治家への働きかけや平和を求める活動への参加、Safelife.in.uaウクライナ赤十字への寄付の呼びかけなどを書いた上で、

「人道に関する訴えがあなたに効かないのであれば、あなたの利己主義に働きかけましょう。ウクライナ市民の将来は Leaflet の将来でもあります。」

If an appeal to humanity doesn’t work for you, I’ll appeal to your egoism: the future of Ukrainian citizens is the future of Leaflet.

言いたくてこんなことを書いてるわけではないでしょう。戦争で家を追われた作者の悲痛な気持ちが伝わってきます。

GitHub 上のソースコードのReadmeも同様に書き換わっていますGitHub はロシアからのアクセスを遮断しないことを表明しました。これも賛否あるかもしれませんが、ロシア国内のLeafletユーザーがこの主張を目にするだろうことを考えると、遮断で見えないよりも情報量はありますね。

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ネットのサービス

ヨーロッパの姓地図

Surname Map(姓の地図)は、ヨーロッパ各国での苗字を検索すると、その分布を地図に表示してくれるというwebサイトです。

地図は国別になっています。おそらくデータが入手できた国を順番に実装しているのでしょう。イギリス、スペイン、ルーマニア、ポーランド、オランダ、イタリア、アイルランド、ドイツ、フランス、デンマーク、ベルギーが今のところ提供されています。

イギリスで言うところの「スミスさん」、日本で言う「鍛冶さん」であるイタリアの「フェラーリさん」の分布がこれ。スポーツカーの名前という印象が強い名前ですが、「トヨタさん」「スズキさん」のような良くある姓なんですね。

フランスにおける「マクロン姓」の分布。北部に多少多いように見えますが、どれも1-5人と一、ニ家族単位ぐらいしかいないようです。

Hacker News でも指摘されていましたが、この手の分布地図は人口分布の地図とだいたい同じになってしまうこともありがちです。特に人数が多い姓については、どこの地域にもそれなりにいるでしょうから人口の偏りと似たような結果しか出ないこともあるでしょう。

外国人の姓を聞いてもその名前がよくある名前なのか珍名なのかはなかなかわかりづらいと思います。その国の人なら名前を聞いて国の中でもどのあたりの出身の可能性が高いかまでわかることもあるでしょう。こういう検索サービスを使うと名前だけわかる外国人の情報を少し増やせるかもしれないですね。

via Hacker News