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IKEAハック – イケア家具のパーツ+3Dプリンターで工作

この木製の子供用自転車、市販品のようにも見えますが、自作なんです。

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部品の一つ一つがキレイに加工されているように見えますが、その秘密はというと、木のパーツは全部ここから来ているんですね。

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DIYのアイデアや手順をみんなで共有する投稿サイトInstructable で公開された、このDIY Draisienne(フランス語で「二輪車」)は、イケアの、日本でなら一脚999円(9ドル)で売っている椅子2脚を主要なパーツとして設計した二輪車で、イケア椅子の部品と、作者がオンラインで配っているデータを3Dプリンターで印刷したパーツ(作例ではオレンジ色の部分)とを組み合わせて作ることができます。

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組み立てのマニュアルも、言語に頼らず世界で使えるIKEA風

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この面白い二輪車を設計したのは、スイスの学生Andreas Bhendさんと、フランス・パリで3Dプリンターのスタートアップ企業に勤めるSamuel N. Bernierさん。それまでネットでしか面識の無かった二人ですが、アンドレアスさんがパリに行き、2日半で設計から製作までを完了したそうです。製作のセッションの様子はこちらの動画で公開されています。

アイデアの意義

3Dプリンターで工作するにしても、すべての部品を打ち出す必要は無いわけです。今はコストもかかりますし。大きな部品については、既にあるものを使い、それらを組み立てる際の小さな部品を3Dプリンターで配るのは利にかなっているでしょう。

その時に問題になるのは、規格化されたその「大きな部品」というやつを、どうやって入手するかということになりますが、そこでIKEAに目をつけたのは素晴らしいですね。

  • もともとIKEAの家具は、部品だけを売って顧客に組み立てさせるものが多いので、部品の形で買うことができますし、
  • 世界の多くの国に進出しているので、手に入れられる地域が多いですし、
  • どこの国のIKEAでも、ローカライズをあまりせずに、同じ規格の同じ製品を売っていますし、
  • 部品は重くて頑丈な合板が多い

と、3Dプリンター工作を支援するためにIKEAが存在するんじゃないか、とは言いすぎですけれど、大きくて重い規格化された部品の供給元として、これ以上ない相手なのではないでしょうか。

将来

3Dプリンターがもっと一般に普及した暁には、小さなパーツ、接続まわりのパーツは3Dプリンターにまかせてしまい、大きな要素だけを店舗で販売するような家具屋が登場しても不思議ではないですね。小さなパーツを同梱したり、欠品のサポートをしたりという手間が無くなりますし、顧客の方も、組み立てに失敗して部品を壊したり無くしたりしても、手元の3Dプリンターで補充・交換できてしまいます。

さらには、大きな部品を規格としてもっと点数を絞り込み、それらだけは近場で買えるようになっており、その部品を様々な違う家具を作るのに使う、と、最初からこのモデルで販売する家具チェーン、みたいなものも登場したりするのかもしれません。

via Life Hack of the Day: Turn an IKEA Stool into a Kid's Bike – Cheezburger

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スマートフォンのドックを3Dプリンターで自作し、データもウェブで共有

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グーグルのNexus 4には、置くだけで充電できるワイヤレスドックWireless Charging Orbの発売が予定されているそうなのですが、昨年の発表から未だに発売されていないそうです。

Wireless Charging Orbの発売を待ちくたびれたよ、というMicah Ganskeさんは、3Dプリンターでドックを自作してしまいました。その3DモデルをThingiverseで公開しているので、Nexus 4と3Dプリンターを持っている他の人も、ダウンロードすれば同じドックが手に入るというわけ。

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今のところ、ダウンロード数は20件。

待たれているオフィシャルのドックと違い、当然ワイヤレス充電機能はついていません。また、ドックにNexus 4を置いた際にUSBケーブルがスムーズに刺さるように、位置を調整して固定したり、ドックの安定感を増すために印刷したドックの下部に重りになるものを埋め込んだりすることも必要ではあります。

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ドックにNFCタグを貼ることで、置いたらアプリを起動するとかシンクさせるといったことも可能に。

スマートフォンを買い換えるごとに、(標準でついてないなら)ドックも買い換えないといけませんが、ドック自体は中に電子機器を満載しているわけでもなく、安定して置きやすい形であればいいわけです。今はまだ、3Dプリンターに投入する素材の方が高くつきそうですが、将来3Dプリンターが普及したら、小さくて輸送も簡単な接続部分だけを売り、かさばる残りは3Dプリンターのデータを配布(あるいは販売)する、みたいなことを公式が行ったりする時代もくるかもしれません。

実際、今回公開されているデータは、Nexus 4を裸で置く場合と、Nexus 4にケースをつけたものを置く場合の2種類のデータが提供されています。また、作って使う人が素材を選ぶわけなので、色や素材は利用者が自由に選べます。3Dプリンター向けのデータを公開することで、個々の購入者の違うニーズに細かく答え、大量販売で少量のバリエーションを提供している現在よりも、嬉しい未来が来るかもしれませんね。

via Free Nexus 4 Charging Orb (if you have a 3D printer) | The Verge Forums

[更新 2013-02-12] 元々望まれていたNexus 4のドック、発売開始されました。Nexus 4本体がまだ売られてないのでこちらも日本のGoogle Playからは買えませんが。

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ハイテクな隠し玄関

この画像にこの家の玄関が写っています。さてどこでしょう?

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日本人的にはからくり忍者屋敷を連想するかもしれませんね。答えはこちらの動画で。

鍵は無線式ですが、無線だけだと電池切れとかで簡単に入れなくなってしまうでしょうから、ちゃんと数字パネルでパスワードを打って開くこともできます。このパネルの隠され方がまたカッコイイ(56秒目あたりから)。

YouTubeのコメントの「え、じゃあ君は家の玄関を隠し玄関にして、それをインターネットに公開したのかい?」が笑えます。

この壁以外のところがどうなっているか、動画からはわかりませんが、家の目立つところにはダミーの玄関をつけたほうが、より効果的な気がしますね。もし泥棒が狙っても、玄関がどこにもなければ入り口を探すでしょうけど、ダミーがあればダミーを開けようと頑張るでしょうから。

via Crafty!: Secret House Entrance Hidden As Wall Paneling | Geekologie