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Non Ad Block – 広告だけ表示してコンテンツを隠すブラウザ拡張

ウェブサイト上の広告を表示させないようにする、いわゆるアドブロック拡張はいくつも存在しています。

広く一般ユーザーに普及してるというほどでもないでしょうが、広告収入で運営しているウェブサイト・サービスの中にはこういったツールで広告を非表示にしているユーザーに警告したり、アドブロック拡張を入れてるユーザーを逆にブロックしたりしているところもあります。

Chrome拡張機能の Non Ad Block は、アドブロックの正反対をする拡張で、ウェブサイトから広告ではないものをすべて隠し、広告だけを残します。

通常表示がこんな風なサイトも、

拡張を入れればこんな風に

邪魔な本文に引っかからずに、純粋に広告だけを楽しむことができます。

ぼやかされた本文のリンクも、読めないだけでクリックは可能です。

ソースコード(現在配布中の v1.0.0.1 には、危険なコードは入っていないと思います。ブラウザ拡張の常で将来の更新では保証できませんが)では、ページ上のCSSクラス等をホワイトリストで探して見えるようにしているだけなので、いかにも広告というクラス・タグ名を使っていないサイトではうまく動かず、ページ全面がぼやけてしまうこともあるようです。

そういう意味では、日本語由来のクラス名を使っていたりもする日本のサイトでは、広告の部分がちゃんと引っかからずにあまり面白い結果にならないことも多いのが残念。

アドブロックとこのノンアドブロックの両方を入れてみたところ、みごとに何も読めなくなりました。当たり前か。

via Stupid Hackathon

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もしも東京の街に広告が無かったら、というアート

フランスのグラフィック・デザイナー、ニコラス・ダミアンさんの作品。

東京の景色から屋外広告を取り去ったらどうなるかを写真加工で作っています。

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看板の文字を消しただけで、看板の煩さを取り除くには看板自体も除去しないといけないのではと思いますけど、何も描かれず無地になるだけでも、まったく別の街のようです。

リンク先にはもっと多くの作品があります

日本は街中の広告看板に対する規制が甘い、ヨーロッパでは街並みが美観を維持できるような規制がある、といった話はよく聞きますね。

規制が厳しく運用されている地から来た人にとっては、多数の看板が勝手に主張しあって複雑な景色を成す東京の風景は驚きなのかもしれません。

via Ufunk.net

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Googleコントリビューター – サイトのファンから毎月少額を貰い、広告を非表示にするグーグルの新実験サービス

グーグルが新たに公開した Google Contributor は、サイト利用者がサイト運営者を「直接」応援するための実験サービスということです。

毎月定額(1~3ドル(330円))を支払う申し込みをすることで、対応サイトに行った際に他の一般ユーザーとは違うことがおこります。通常ならバナー広告やテキスト広告が表示されているはずのところに、購読への感謝を示すメッセージが表示されるのです。

google-contributor-explanation
(Google Contributorのトップページより)

多くのサイトが、コンテンツの上下左右、あるいは中にまで散りばめた広告からの収益で運営している現状ですが、利用者の中には少額なら応援したい、使い続けられるなら有料でもいい、という人もいるでしょう。そのような人たちと運営者を直接結びつけることができるなら面白いのではないでしょうか。

Google Adsenseによってインターネット中に広告をばらまいてきたグーグルがこれを始めるというのは面白いですね。

小さなスクリプトを貼るだけで訪問者の少ないサイトやブログでも少額のマネタイズができるようにしたのがアドセンスですが、そのおかげでグーグルの広告コードを貼っているサイトは世界中に大量に存在するわけです。

他のポッと出の事業者が同じような購読支援サービスを始めても、そのサービスに対応した広告コードを貼り直して回らないといけないでしょうけど、既にグーグル経由で広告を表示して利益を上げているなら、この Contributor には参加するだけで対応できてしまうのかもしれません。(まだサイト運営者側は一般参加できない状態なので、コードの張り替え等が必要かどうかは不明)

実験には有名テックブログの Mashable嘘ニュースの The Onion などが参加しているということです。それらのサイトを開いてみましたが、まだ購読ボタン等は表示されていませんでした。

実際にどのように見えるのか、の例は出ていないのですが、サイトトップにあるこちらのイメージ図を見ると、

google-contributor-working-model

広告枠のところに感謝のメッセージが表示されるのであり、広告枠部分が無くなるというのでは無いのかもしれません。たくさんあるバナー広告枠が目立たないグレーボックス等になるだけなら、コンテンツの表示面積は変わりないのかもしれませんし、毎月貢献した利用者としてそれが本当に嬉しいのかどうかという問題もあるでしょう。

広告も含めてのレイアウトがされている場合には取り去ってしまうとサイトデザインが崩れてしまうでしょうし、実験サービスということなので調整されていくのではないかと思います。

また、まだ一般開放前だからかもしれませんが、この少額の購読料からグーグルがいくら抜くのかは書かれていませんね。グーグルにしてみれば広告が表示されてれば売上の3割ぐらいは手に入っているわけで、購読料からもそれなりの手数料は取るのではないかと思います。購読者以外には従来の広告を表示できるわけですから、adsense のプロモーションとして Contributor を使う(購読料に対する手数料は低かったりゼロだったりする)という可能性もなくはないですが。

サービスページからは、招待希望のメールアドレス登録ができるようになっていますので、興味のある方は登録しておいてもいいのではないでしょうか。

via Gigaom