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Ello – 新たなFacebook対抗ソーシャルネットワーク

Ello という新しいソーシャルネットワークサービスが招待者のみのベータ運用で始動しているのだとか。

今日あたりは、ツイッターやフェイスブック上の英語圏で「誰か Ello に招待してくれないか?」というメッセージが多数飛んでいるようです。

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招待されてないので中には入れていませんが、マニフェストによれば、Ello は「広告主に支配されていないソーシャルネットワーク」を目指すもののようです。

「投稿・友達・フォローのすべてが追跡・記録され、広告主がそのデータを買い取るようなソーシャルネットワークでは、あなた自身が売買される商品なのです」というのは、Facebookなどについて良く言われるところです。

Ello は利用者が商品にならないネットワークを目指すということ。現在は広告が載っているフェイスブックやツイッターなども、最初は広告が無かったではないか(=人気が出たら広告載せるんでしょ?)という想定質問に対しては、広告が嫌いで Ello を始めたし、ユーザーページには大きく「アカウント削除」ボタンを置いてあるので、Ello の方向性が望ましくない方へ変わったと思ったらいつでも退会してほしい、と言っています。

では広告やデータ販売無しにどうやって運営するつもりなのか、ですが、有料での追加機能を販売することを検討しているようです。ユーザーに合わせたさまざまな異なる小さな機能を売ることで、大多数のユーザーが無料で使い続けられるようにしたいとのこと。

過去のFacebook対抗ソーシャルネットワーク

「フェイスブックの良くないところを解消した新しいソーシャルネットワーク」はいくつも出てきましたが、一番ニュースになったのは Diaspora でしょうか。ニューヨークの学生4人がクラウドファンディングで立ち上げた Diaspora は、利用者のプライバシーを尊重するという触れ込みで多くのニュースで取り上げられました。オープンソースベースで開発が続けられ、今はコミュニティ管理となっているようです。複数のDiaspora サーバを建てて、それを既存の Diaspora ネットワークにつなげる分散型です。

OneSocialWeb は、開発はアクティブではないが、続いてはいる模様。こちらも分散型のネットワークです。

Anybeat (旧 Altly )は匿名性を売りに立ち上げられましたが、CEO のdmitry Shapiro さんがGoogle の Google+ チームに移籍し、閉鎖。ドメインは別のスタートアップの予告サイトに転送されてしまっています。

プライバシー重視、広告無し、匿名性保証など、フェイスブックに対する不満から対抗サービスを作るというのは定期的にニュースになりますが、ここまで多くなったフェイスブック利用者にとって、既にそこに友人たちのネットワークが存在するという点を考えると、そのためだけに別の新しいネットワークに移るのはなかなか難しいでしょうね。プライバシーや匿名性などについても、それほど気にならないとか、仕方が無いと思っている利用者が実は多数派なのかもしれません。

さてこの Ello は伸びるのでしょうか。もしそれなりの人気を博すことがあったとしても、日本に入ってきた時には名前で困りそうだなあ。

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ネットのマーケティング

どの会社でも使えそうな「汎用ブランドCM動画」

ストック画像/動画サービスのDissolve公開している「汎用ブランド動画」(Generic Brand Video)は、彼らの提供するストック画像やストック動画をつなぎ合わせて作られた、どこの会社の何のブランドにでも使えそうな、よく出来た、しかし本質的には何も内容がないという興味深い3分の動画です。

渋い声で読み上げられているナレーションの原稿もこちらで公開されています

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科学… それは沢山のことを行い、私たちに対して何かをしたりしなかったりする。白衣を着てビーカーを持ったこの男を見よ。これは私たちが研究もしてますよというのを意味している。そしてこれはDNAの写真だ。

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世界にはとにかく沢山の人がいる。特にインドには。我が社が世界経済の一部であるというのはご理解いただけたか? ほら、この中国の農夫たちを見よ。

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この高速化した環境で、都市の夜景をストップモーションで映し、車が高速で回る様子は、何かを効率よくやってるような感じをかもし出すだろう。

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我々の顔が見えない、と思われると困るので、これらの魅力的な人たちの顔を見てもらうとしよう。何人かは話したり笑ったりしているし、缶に入れた何かを手から手に渡したり、何か社会貢献をしてるっぽいように見えるだろう。

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そういえば赤ん坊はまだ登場させてなかったっけ? 少数民族の老人が皺いっぱいの顔ではにかむことで、貧しいけど智恵に溢れ幸せな感じの映像は?

身も蓋もないナレーションですが、それでも、この良く出来たビデオ、気を抜いて見ていると何か大事なことを伝えてるように勘違いしてしまうかもしれません。

もちろん、プロが世界中で撮って来たストック映像の凄さも、もちろんあるでしょう。こちらには、利用されたすべての動画へのリンクがまとめられており、これを購入すれば同じ動画を作ることだって可能です。

最後に音楽を盛り上げて企業ロゴをバーンと出せば、なんだかわからないけどそのブランドに対する印象も良くなろうってものですね!

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ハロウィーンでコカコーラに仮装したペプシ

ベルギーのBuzz in a boxというエージェントが仕掛けた、ペプシのハロウィーン広告だそうです。

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すごいインパクトですね。日本じゃ絶対出てこないタイプの広告だと思います。

広告クリエイティブを紹介するブログAds of the World のFacebookでの紹介が数時間で30万人のフェイスブックユーザーに流れ、ツイッターでも流れてきています。

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許可取ってるの? マントの文字は良くみると”Cola Coca”なので、許可は取ってないでしょうね。訊いても許可出ないだろうし。

「ペプシはコカコーラみたいなスーパーヒーローになりたいってこと?」という突っ込みも見られるので、いったいどっちの広告なのかという気もしなくもないですが。

via Halloween Pepsi can dressed up as Coke goes viral | Ads of the World™