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ネットのサービス

Niice – 「クールなデザイン」専用の新検索エンジン

Niiceは、デザイン画像の検索に特化した、新しい「インスピレーション検索サービス」です。

niice-red-car

上は、「赤」と「車」で(英語で)検索した時の結果。”blue square“、”flat button“、”yellow ribbon“など、単語を入れるとその要素を含んだデザインをいろいろと表示してくれます。

niice-wide-typography

サイト自身の説明によると、

インターネット上には膨大なインスピレーションが存在しますが、グーグルには「趣味の良い」だけを集めるフィルタがありません。そのため、ブログやギャラリーサイトを行ったり来たりしないと、それらを発見することは困難です。

The internet is full of inspiration, but since Google doesn’t have a ‘Good Taste’ filter, finding it means jumping back and forth between blogs and gallery sites.

だそうです。

niice-toggle

サービスは現在ベータ版で、BehanceDribbbleDesignspirationの3つのデザイン画像集積サイトだけを対象としていますが、参加サイトを増やそうとしているところだとか。

デザインの事例を集めているサイトたちが、「自分たちのサイトに載っているデザインは全部クールだよ」と言っているだけではあるのですが、今の三つの参加サイトやそこに集まったデザインが好みな人にとっては、参考になるサイトかもしれません。

via Niice: A Design Search Engine Powered By Behance, Dribbble & Designspiration

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ネットの事件

グーグル検索で特定の数式”-4^(1/4)”を与えるとアダルトサイトが表示されるバグが発見される

英語の質問サイトQuoraにて、「グーグルで”-4^(1/4)”で検索するとなぜかポルノサイトが出てくるんだけど?」という質問が話題になっています。実際に手元で検索してみても、アダルトサイトばかりが検索結果に表示されます。

-4^(1_4)

「セーフサーチ: 強」の時はさすがに何も出ないようなので、何がなんでもアダルトな結果を見たくない人にまで見せてしまうという事故にはならずに済んだ模様。

この質問を見て試してみた人たちの「俺も俺も」の証言が集まってきた結果、この数式に限らず、桁数の数字が3つ並んでマイナス記号を含む一定のキーワードで、この結果が引き起こされることが絞り込まれてきました。

この質問は先月にされたようですが、一昨日になってQuoraにGoogle検索チームのエンジニアが登場し、これがグーグル検索のバグであることを認めました。そして彼は、実際にどういう条件でアダルトサイトの検索になってしまうのかを説明しています。

アダルトサイトを出してしまう数式は、必ずしも

“-4^(1/4)”

という形である必要はなく、グーグル検索の内部では、この数式は

-4 “1 4”

と同等の扱いなんだそうです。この検索は、

  • -4 : 4を含まない
  • “1 4” : 1と4が連続している

の両方を満たすもの、という意味で、両者は矛盾しているので、検索結果は本来なら0件になるはずです。

しかし、この矛盾した検索指示にマッチしてしまうウェブサイトが、どうもグーグルのデータベースの中に存在し、それらが表示されてしまう。それこそが今回のバグの原因だ、ということだそうです。

なぜかわかりませんが、グーグルの内部で、今回表示されてしまうようなアダルト系のページが、これらの存在しないキーワードに結び付けられてしまっているようですね。

たとえば、こんなキーワードでも、症状は発生しました。

-1 “1 b”

Quoraの回答者たちが示した組み合わせとしては、以下のようなものも効くようです。

“1 2” -1
“1 2” -2
“9 8” -9
“h 3” -h
“15 12” -12
“apple 1” -apple
“apple 1” -1

Quoraの他のある回答者は、アダルトサイトは検索上位に出るための工夫(SEO)をものすごく頑張っているので、ありとあらゆるキーワードで引っかかるようになっているのだ、と予想していましたが、機械的にいろんなパターンを生成してグーグルを騙そうとした結果が、効いたという可能性もあるのかもしれません。

このバグは現在修正するよう頑張っている、ということなので、試せるのはあと少しの間かもしれません。

今修正に追われている中の技術者には気の毒ですが、これだけ広く使われている、現在世の中にある中でも最も複雑で大規模であろうwebサービスにおいてこんなバグが有り、しかもバグの出方が笑ってしまうような結果、というのはすごいですね。

これまでにもこのバグを見つけてた人は何百人といたのかもしれませんが、疑問に思ってしかるべきところで質問してみるというのは重要ですね。

via Google search bug returns porn results for 'contradictory queries' | The Verge

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ネットのサービス

Gmailの容量が心配な人に、大きなメールや添付ファイルだけを探す隠し検索機能size:

みなさんGmail使ってますか?

無料で使えて大容量(今は10GBぐらい?)を誇るGmailの登場で、Gmail以前なら古いメールや重要じゃないメールは削除したり圧縮したりしていたものが、なんでも受け取ってアーカイブするようになってしまいました。

それでも、長く使っていると、過去の蓄積でかなり容量が圧迫されてきます。今僕のGmailアカウントは8割が使用済の状況です。

重要じゃないニュースレター等を検索・削除して容量を空けてもいいですが、もっと直接的に、大きな添付ファイルや大きなメールを探して消せればいいですよね。これまでは、APIを使った外部サービス等を使って、大きな添付ファイルを探しましょう、というのが推奨手順でした。

ブログTechSmogが発見した、Gmailのマニュアルに載ってない検索指定子”size:”は、まさにこの「大きなメールを探す」というのを、外部サービスやブラウザ拡張を使わずに実現できる道具です。

size:10485760

とバイト数を指定すると、上の例では10GBMB(=10485760 bytes)以上のメールが絞り込まれます。

まあ、正確に10MBで探す必要もないので、ご自分のメールボックス中の大きなメール・添付ファイルがどれぐらい見つかるかに応じて、sitesize:1000000 とか size:500000 とかで絞り込んでみればいいのではと思います。

[update] コメント欄で教えていただきましたが、”size:10M”という単位指定もできるようですね。”size:512K”, “size:765kb”, “size:64MB”, “size:573m” など、大文字小文字、後ろのBの有無に関わらず、単位が有効なようです。

世代の古いバックアップファイル等、不要で大きなファイルが見つかったら、それらを消してみると容量にかなり余裕が出るかもしれませんね。

[update 2012-11-15] 公式ブログでも発表されました。これでこのオプションが簡単に無くなることもなさそうですね。size:のほかにlarger:でも同じ効果があるそうです。また、他にも、older_than:1y (1年以上古い)といった時期での検索もできるようになったということで、昔のメールをまとめて削除したりがしやすそうです。二つを組み合わせれば、古くて添付ファイルの大きなメールを探す、といったことも可能に。

via Finding Large Attachments and Emails in Google Mail / Gmail : TechSmog