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漫画でわかる! iTunes利用規約

こんにちは、源氏物語とフランス革命は漫画で覚えた@akkyです。

なかなか頭に入ってこない文章も、漫画になっていると読める、ということはありますね。「漫画でわかる~」「漫画版~の歴史」みたいな学習漫画がたくさん存在するのも、漫画の読ませる力のおかげかなと一漫画ファンとして思います。

そんな漫画を活用し、世の中でも退屈で読みにくく実際ほとんどの人が読み飛ばすだろうという文章をコミカライズすることに挑戦しているのが漫画家のRシコリャックさん。(もちろん非公認。のはずです。確かめてないけどAppleが公然と許可するとは思えないので)

Tumblr ブログ上で描き続けているウェブ漫画の大作が、「完全図解iTunes利用規約」(The Unabridged Graphic Adaptation : iTunes Terms and Conditions)です。

(credit: R. Sikoryak)
(credit: R. Sikoryak)

いつも黒いタートルネックにジーンズ姿のメガネの主人公(誰とは言いませんが)が、長くて繰り返しも多い利用規約にあわせ活躍する様子が、一ページずつ作成され、公開されています。最新順に表示されるので、スクロールして一番下からどうぞ。もし利用規約の順序が気になってストーリーが頭に入らないということでしたら。

興味を保ち続けられるようにするためか、さらにこのウェブ漫画、一ページごとに作風が変わります。それもどこかで見たような。

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「特定の商品が、決済後ダウンロード以前に提供不能になった場合、お客様への救済は返金のみとなります。技術的な問題により、お客様への商品のご提供が妨げられ、または合理的理由なく遅延した場合、お客様への救済は、当該商品の交換、または当該商品に対して支払われた代金の返金のうち、iTunesアップルの決定するいずれかに限られ、他にはないものとします。(日本語版規約)」

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「Appleは、本iTunesサービスに関するお客様への通知を、お客様の本アカウントの電子メールアドレス宛の電子メールの送信、お客様の本アカウントの郵送先住所へのレターの郵送、または本iTunesサービスへの掲示の方法により行うことができるものとします。通知は、直ちに有効となるものとします。」

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Apple社のサイトにあるオリジナルを見て付き合わせたところ、今公開されている最新の48ページ目は、まだ全体の規約の半分程度、App and Bookサービスについて辺りのようです。完結したら100ページ近くになるんでしょうか。

さて、この漫画の力でiTunesの利用規約は楽に読めるようになったんでしょうか? 僕はこれでもやっぱり辛いです…

[追記 2022-09] 続きは描かれたのか確認しました。2017年に漫画をカラー化し出版したとありスゴイと思ったのですが、そのリンク先の出版ページ(電子書籍?)のサイトではタイトルが消えてしまっていますね。

作者のサイトでカラー化された原稿を何枚か見ることはできるのですが、完成版は100ページあるそうなので。

via GQ

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スタンプの進化系か!? 会話内容を漫画にしてしまうメッセージアプリ ComiXchat が登場

今日公開されたスマートフォンアプリ ComiXchat (コミックス x チャット)は、LINE や WhatsApp のようなメッセンジャーアプリですが、従来のチャットアプリがいつも同じ吹き出しでコメント内容を表示しているのに対し、コメント内容から漫画のコマを生成して表示するという、漫画 + チャット を組み合わせたサービスです。

comixchat-1
comixchat-2

日本語で長文(というほど長くもないけど)を入れたら切れてしまった

Android, iOS に Windows Phone までリリースしているようです。

comixchat-top

アプリを起動してメールアドレスを与えると、登録用のリンクを含んだメールを送ってきます。デバイスのアドレス帳などから他のComiXchatユーザーが見つかれば、そのまま表示されてチャットを開始できますし、メールアドレスで検索したり招待したりもできます。このあたりはメッセンジャーアプリ一般どれでも良くある作りですね。

comixchat

メッセージを書いた瞬間は、長方形の吹き出しにそのメッセージが表示されますが、10秒ぐらい待つとコミックストリップの形に変換されて表示されます。相手の話した前のコマの中に返事として出てくることもあれば、新しいコマになることもあります。

自分のキャラクター(アバター)は、設定で変更することもできます。すべての相手のチャットで使うアバターの設定もできるし、その相手・グループとのチャットだけで使うアバターを変えることも可能です。

コメントを送る際、左側にある顔マークで感情を選ぶと、感情に併せて漫画の中のキャラクターが描かれます。また、短時間に多くのメッセージを連投すると、コマの中でその人のキャラクターが大きく取り上げられるなど、会話の特徴に応じてコマの描かれ方も変化するようになっているということ。

一連の会話を、よりコミックらしいスタイルで出力したり、ソーシャルで共有したりすることも可能です。

チャットにスタンプをつけたり、あるいはスタンプだけでコミュニケーションしたり、というのはLINEなどで人気が出てFacebook までが取り込もうとしていますが、特にこちらが指定していない素の会話でも、コミックの形になっていると面白さが出たり、会話が弾んだりということがあるかもしれないですね。

このComiXchat でも、現在のアプリ内バナー広告以外に、有料のキャラクターや有料の背景シーンの販売などをビジネスモデルの一つとして検討しているそうです。

via VentureBeat

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電子コミックであることを生かした「世界は広い」という表現のアイデア

アメリカの人気webショートコミックサイトxkcdの新作Click and Dragは、一見なんてことのない、というかオチが着いてないように見えるコミックですが、実際に触ってみると「世界の広さ」を表現してることがわかります。リンク先でしかけを見つけてみてください。

「話に聞いて、世界というのは悲しいところなんだなと思ってた。そして実際そうだった」

「話に聞いて、世界というのは素晴らしいところなんだなと思ってた。そして実際そうだった」

「ただ、世界がここまで広いものだとは、予期していなかった」

コミック大国の日本では、コマの枠から外にはみ出たり、紙の裏側のページとやりとりしたり、といった様々な表現が、ギャグ漫画などでさんざんやられていますが、オンラインの漫画やブラウザを使った漫画で、アプリやブラウザの機能を使った「紙では再現できない」表現というのもこれからいろいろ出てくるのかもしれませんね。(日本のオンライン漫画で既にやってたらすいません)

このコミックの世界の全体像を知りたい人は、ネタばれになりますがこういうのを作った人がいます。

via The Daily What