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ペンや筆の動きを推測してコピーできるロボットの研究

ブラウン大学のコタニ・アツノブさんらの研究 Teaching Robots To Draw(ロボットに描き方を教える)は、手書きの文字や絵画をロボットに真似させるというものです。

漢字を含め、ギリシャ語、タミル語、ヒンディー語など様々な文字について、文字のフォントや書き順情報を知っているわけでもなく、書いている途中の様子を見るでもなく、書かれた結果から書き順を推測して、同じような結果になるように書くのだそうです。

動画のデモを見ると、書き順は必ずしも人間が書いたオリジナル通りでもなく、しかし書き終わった結果はオリジナルと似ている、という感じですね。

今の結果としては、単純なコピーや写真の方が複製として優秀なのでしょうけれど、書き順を再現できるということは将来的に契約のサインを真似たり、タッチを含めた名画の複製ができたりする可能性がありますね。まるっきりの複製ではなく筆致が似てるということから、亡くなった書家や画家の新作(風)、みたいな作品もそのうち生まれ得るのかもしれません。

via Tech Explorist

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超伝導ダンス – あなたの研究を踊ってみてコンテスト優勝作品

第11回 あなたの博士課程を踊ろう! コンテストの最優秀賞というのが公開されています。

こちら、超伝導理論を研究するカナダ・アルバータ大学のプラモド・ヤパ氏(Pramodh Yapa
)とその仲間たちが6週間掛けて製作したという、超伝導理論を説明するミュージカルダンス

一人一人のダンサーを電子に見立てて踊っています。超伝導状態で二つの電子がクーパー対を形成するというところが、二人組でのダンスに。

説明を聴いても言ってることは難しいですが…

第11回、ということで11年やってるコンテストだそうですが、今年はなんと50個もの応募があったそうです。

最優秀賞の他に、3つの優秀賞も選出されています。

生物学部門から、「脳の意識」

化学部門から、「浸透理論 – 導電プラスティック」

社会学部門から、「物理学を学ぶためのドアとしてのムーブメント」

大学院の専門となると一般の人に話してもなかなか理解されないことも多いと思いますが、自分の研究を紹介してみよう、という気にさせるコンテスト、面白いですね。

via Science Magazine via Winning Science's annual 'Dance Your Ph.D.' contest, physicist depicts electrons swinging on superconducting wires | EurekAlert! Science News

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技術

目が見えなくてもレーシングゲームができるようにする研究

コロンビア大学博士課程のブライアン・A・スミスさんが開発しているRacing Audio Display(RAD)は、音の情報だけでビデオゲームを遊べるようにするためのユーザ・インタフェースです。

コースに対する車の角度によって変わる音と、次にどちら向きのどんなカーブが来るかという音声情報の2種類によって、コースをはみでたりせずにコーナーをうまく回ることができるということです。このシステムにょって、目が見えているプレイヤーとそれほど違わない速度を出せ、よく練習した人ならタイムを上回る場合もあるということ。

研究紹介の動画では、画面を横にして隠しても、まったく影響なくレースを続けることができています。

ヘッドフォンから聴こえている情報、をこの動画で体験できるわけではないのですが、実際にどう聴こえるのかも知りたいですね。

研究の今後では、レーシングゲーム部分にライバル車を登場させた上でゲームができるようにしたり、アドベンチャーゲーム、ロールプレイングゲーム、ファーストパーソンシューティングゲームなど他のジャンルにも同様の仕組みを組み込んだりすることだそうです。

via GamesBeat