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ゲーム

AI Dungeon – AI自動生成で無限に遊べるテキストアドベンチャーゲーム

AI Dungeon は、テキストアドベンチャーゲームをAIにより自動生成してくれるというPython 製のツールです。

Jupiter Notebook で動くものが配布されており、Google Colaboratory 上で自分の AI Dungeon を動かすことができます。

ブラウザで数分待つと始まる。簡単です。

大昔にあった Zork シリーズ的なUI。「動詞」で始まる命令文を入れることで、何かが起こります。

「それをやるとループしてしまいます」という返答だらけになり詰まったこともありますが、それでも大昔の同種のテキストアドベンチャーゲームに比べると、かなり自由度が高い。思いついた動詞で適当に命令しても、それに合わせた結果を返してくれます。このへんはさすが自動生成。

ただし、ストーリー展開に整合性が取れているかというと、自分が遊んでみた範囲では、辻褄が合わなかったり急に場面が変わったりの連続で、寝ている時に見る夢に近いような印象を受けました。

AI Dungeon のサイトには、プレイした結果のストーリーたくさん掲載されています。動かさずにどんなゲーム体験になるか見たい人や、どんなコマンドを入れたら先に進むのかわからないという人は、まずこれらのプレイレポートを見てみるのもいいかと思います。

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技術

ロボトランプ – トランプ大統領本人が言ったかのようなスピーチ文を自動生成するbot

RoboTrumpは、トランプ大統領のスピーチ文そっくりの文章を生成するAIツールということです。

RoboTrump が生成した10種類の異なる政治カテゴリについてのフェイクスピーチと大統領本人の本物のスピーチを混ぜ、1000人の人にそれぞれが本物かフェイクか判定してもらったところ、正しく当てられた率は40%だったということ。ランダムに答えても50%は当たるはずなので、RoboTrump は本物以上にトランプ大統領らしいスピーチを生成した、と言えるかもしれません。

サイト上でこのテストを自ら試すことができます… が、全然わかりません。どれも本物っぽく見えてしまう。

テストの後に回答者の属性ごとの傾向が分析されていますが、保守派、トランプ支持者、通学期間が短い人、若者、ほど、そうでない人よりも本物・フェイクの両方のトランプ・スピーチを本物だと考えたということです。

via Hacker News

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ネットのサービス

米アニメエキスポで評判を呼んだ「俺の嫁(Waifu)自動販売機」

Waifu Labs は、一点もののアニメ風の少女イラストを機械学習によって生成してくれるという webサービスです。

内部の生成の仕組み自体は、Gwern さんのThis Waifu Does Not Exist (解説) を流用しているもので、StyleGAN による自動生成された「存在しない(=既存作品等に無い新規の)アニメイラスト」画像です。

今回のサイトは、完全なランダムで一枚を生成するというオリジナルとは違い、生成の段階で16種類提示される「最初の好み」「色の傾向」「細部」「ポーズ」を選んでいくことで、自分が選択した好みのオリジナルのイラストが得られる、というものになります。

生成された一点画像は、枕やポスターとして購入できる、というのがサイトの狙っているビジネスモデルでしょうか。

作者チームはこのシステムをアメリカ・ロスアンゼルスの Anime Expo に持ち込み、ブースを設けてカスタムのイラストを販売(英語圏でいうところの commission)し、希望者の長蛇の列を作ったのだと、ブログで裏話が公開されています。

ツイッター等のソーシャルメディアでアイコンをこういったアニメ絵にしてる人が特に日本語圏では多く、既存の作品から切り取ったものを使ってる場合は著作権や利用権について突っ込みが入ることも多いと思います。こんな風に自分の希望から他にないイラストが自動生成できてしまうのですから、こういったものを使えばその問題も解消しますね。

また、これぐらいのイラストが数分で無料で手に入ってしまうとなると、ちょっとしたカットを描くような仕事にも影響がでるかもしれませんね。

それから、著作権やオリジナリティという意味では、こういった自動生成のデータを大量に公開し続けておくと、後から人力で描かれたイラストと非常に似たものも存在し、「先行公開していた」と主張することだってできるかもしれません。機械的な自動生成が簡単に使えるようになることで、いったい著作権って何だ、というような騒動が起き、仕組みの対応も迫られる近未来があるかも。