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ネットのマーケティング

ハフィントン・ポスト創業者が、Samsungのスマホ向けライフスタイル・アプリThriveを提供

個人メディアからウェブ上の一大メディアとなったハフィントン・ポスト(ハフポスト)を作ったアリアナ・ハフィントン氏、昨年ハフポストの編集長を辞めてからはThrive Global という別の小さな会社で活動していたようなのですが、Samsung と提携して新しいスマートフォンアプリを作っているのだそう。

このアプリ The Thrive 、「スマートフォンから自分を切り離し、休憩して自分自身に戻る」(Take a break from your phone.
Reconnect with yourself.)というキャッチがついています。

ハフポスト編集長を退任してから、何度か睡眠に関するニュースで出てきていたので、

健康とかワークライフバランスとか、Thriveglobal 社はそっちの方向のビジネスなんだな、とは思っていました。

アプリは12月15日にSamsung社のスマートフォンで使えるようになるそうで、まだ機能が予告されてるだけなのですが、その機能はこんな感じ。

  • VIPリストに指定した相手以外からの通知・着信・メッセージを制限するThriveモード
  • 制限した相手には、あなたが今スマホを離れた時間を過ごしていることを自動応答で通知
  • どのアプリをどれだけ使っているかを教えてくれる

単に電源を切るとかではなく、特にホワイトリストに入れた相手なら受け付ける、といったあたりが一味違うところでしょうか。(そういうアプリが過去に無かったわけでもないでしょうが)

thriveってなんだ?

社名にも入っていて、アプリ名でもある”thrive” という単語、あまり見ないし自分で使うこともなかったのですが、辞書を引くと「育つ、繁栄する、目標に向かって進む」といった意味だそうです。

ハフィントン氏のインタビューなどからは、”thrive” は “survive” と対比して使われているようですね。

“survive” が「(ただ単に)生きる」ということなら、”thrive”は「目的を持って生きる」とか、「成功するために生きる」、みたいな意味合いになるんでしょうか。”not just survive, but thrive”で、「ただ生きるんじゃなくて、成功を目指せ」とかそんな。

この新アプリを紹介するThe Verge のタイトルで使われている “humblebrag” も知らなかった面白い言葉で、humble(謙虚に)+brag(自慢する)でなんとなくわかる通り、「謙遜しつつ自慢する」という意味のようです。

このアプリの自動応答が「いやあ、今ちょっと自分の貴重な時間を過ごしてるとこなんだわー」みたいに受け取られるとすれば、たしかに humblebrag かもしれません。

とはいえ、あのハフポストを作り上げた立志伝中の人が次にやることですから、もしかしたらこれも大きな成功を収めたりするのかもしれません。

via The Verge

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ガジェット

Toasteroid – 食パンの焼き色でメッセージや天気予報を受けられるトースター

Kickstarterで寄付募集中のプロジェクトToasteroidは、好きな模様でパンを焼けるトースターです。

toasteroid_breads

模様の焼けるトースターというだけなら、それほど新しいわけではないのですが、Toasteroid はインターネット連携の部分が売りのようです。

toasteroid-how-it-works

スマートフォンで焼き目の模様や焦げの強さを設定すると、次に焼いたときにその通りに焼きあがります。

toasteroid-weather

その日の天気予報を焼いたり

toasteroid-message

遠くに住んでいる友達や恋人に、メッセージを焼いたりすることができます。

実際のトースターが得られる寄付額は、サイズが小さめのミニバージョンで$65(7150円), 普通バージョンで$85(9350円)。市販のあかつきには普通バージョンの予定価格は$169(1万8590円) となるそうです。

# クラウドファンディングのプロジェクトなので、お金を払っても最終的に物ができないリスクはあります。

朝必ずパンを焼いて食べるなら、パンに通知メッセージが書かれるのは良い通知手段かもしれません。食べない日があると、通知が伝わるのが一日以上遅れてしまいますが。

via Digital Trends

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未来予想

AR/VRのダークな未来を描いた動画ハイパーリアリティー

既にスマートフォンの画面は広告と通知だらけになっていますが、Augmented Reality(AR)などの技術が進化して自分の視界に直接情報が表示されるようになったら、生活はどうなるのか、というのを描いたショートフィルムが Hyper Reality です。

hyper-reality-game

視界いっぱいに表示されて、空中で手を動かして遊べるソーシャルゲームは迫力がありますが、左右の後ろには薄く通知やらToDoやらが見えています。

hyper-reality-chat

ビデオチャットは自動翻訳つき

hyper-reality-town

バスの中や町は、それぞれの店舗のバーチャルな看板や付近の情報、すれ違う人の情報、交通標識など、あらゆる関係者が情報を押し込んできてたいへんな視界に。

hyper-reality-shop

スーパーマーケットで手に取った商品の情報も取れますが、この主人公はあるはずのポイントが失われているのを見てカスタマーサポートと長々やりとりをする羽目に。

部分部分としてはいろいろと便利そうな部分も無くはないのですが、全体としてはうんざりするような未来ですね。個人として不要な情報を遮断できるのか、それとも遮断すると生きていけないような仕組みができあがってしまうのか。