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Google地図で指摘された「幻の島」の正体が判明

「グーグルアース」記載の島、行ってみたら存在しなかった、というニュースが数日前に話題になっていました。グーグルの地図に表示されていたニューカレドニア近くの「サンディ島」が、実は存在しないことがわかった、というものです。

米インターネット検索大手グーグル(Google)の地図サービスや衛星画像サービス「グーグルアース(Google Earth)」上でオーストラリア北東沖の南太平洋上にあるとされるサンディ島(Sandy Island)が、実は存在しないことが分かった。オーストラリア地質学チーム「サザン・サーベイヤー(Southern Surveyor)」の調査過程で明らかになった。

AFPの記事では、「存在しない島が地図に記載された経緯も不明だが、シートン氏たちは謎を突き止めるため追跡調査を行うことにしているという。」と書かれていましたが、ニュージーランドのオークランド博物館が、この謎の島が海図に、そしてそこからGoogle社の地図に載った経緯について発表しています。

同博物館所属のショーン・ヒギンズ氏が同館所蔵の多数の古い海図を1700年代までさかのぼって調査したところ、1908年の海図(上の写真)に、このサンディ島があったということです。

この島を1876年に「発見」したのは、ベロシティというう名前の船。その後、サンディ島はある地図には存在し、他の地図には存在しないという状態で、現代までその存在が引き継がれてきたようです。

Google Maps Maniaブログによれば、このVelocityという船、1827年にイギリスで建造されてからしばらくは英米間の輸送船として使われましたが、その後ポルトガル船に拿捕され、オーストラリアへ移され、そこで船長がサンディ島の発見を報告した1876あたりには、捕鯨船および(南太平洋諸島からの)奴隷運搬船として使われるようになったそうです。

オーストラリアのオンライン図書館に記録があり、なんと1870年時点の船の写真まであります。幕末の偉人の写真があるのだから、時代的にはあっても不思議ではないですが、よく整理されてアクセスできるようになっているなと。

最初のニュースの時、「地図会社が競合会社のコピーを発見するためのダミーの島ではないか」という意見も出ていましたが、どうでもいい位置のどうでもいい無人島などだと、意外と訂正されることもなく世界中にたくさん存在しない島があるのかもしれませんね。国境付近にあったり周辺や地下に資源があったりすると、もっと小さな岩礁でも大騒ぎになって戦争まで起こりうるというのに。

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わざと間違い、正しい答えを返さない電卓 Wrongulator

Wrong(間違い)+Calculator(電卓)でWrongulatorは、「決して正しい答えを返さない電卓」だそうです。

Wrongcalculator

この「世界最悪の電卓」、見た目は太陽光で動くよくある電卓ですが、その恐ろしいのは計算結果が決して合わないこと。同僚を騙すときのジョークグッズとしてどうか、と言っていますが、ひそかに本物と入れ替わったりしたら混乱を起こすでしょうね。

イギリスの通販サイトに4.95ポンド(630円(6ドル))で掲載されていますが、予想外の人気だったのかそもそもあまり製造してないのか、今は在庫切れのようです。米Amazonでも売り切れ

HP関数電卓のファンが集まるカンファレンスで、このウロングレーターの実演紹介をしています

via Wrongulator Guaranteed to Be Incorrect 101% of the Time – Technabob