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ネットのサービス

サンタクロースに電話を掛けてもらう4つのサービス 2017版

以前、グーグル社が季節行事にあわせて公開していた、サンタから電話を掛けてもらうサービスというのを紹介したことがあります。2010年のことでした。

これが何年か前にサービス終了で消えてしまっていたのですが、クリスマスが近づくと紹介した記事のコメント欄などで「動きません」「使い方を教えてください」といった質問がたまに来ていました。「こんな電話が掛かってくるよ」というサンプル音声だけはグーグルのサーバに残ってるんですけどね

そんなわけで、「こどもがサンタから電話をもらう」ための他のサービスを紹介します。

ChristmasDialer

ChristmasDialer.com はその一つ。

サンタ(Santa)の他にクリスマスエルフ(Elf)を選ぶこともできます。あとは4種類の喋りのバリエーションを選び、”Send a free call now”(無料の呼び出し)ボタンを押すと、すぐに指定した電話番号にサンタからの電話が掛かってきます。

# 当然ながら英語です

電話番号はアメリカ国内のものしか入らないようです。Skype や Google Voice 等でアメリカの番号を持っていれば、スマートフォン等で受けることもできますが、日本で使うにはちょっと面倒かと。

PackageFromSanta

こちらはスマートフォンアプリベース。iPhone版とAndroid版があります。

アプリをインストールして利用開始すると、メールアドレスの登録とニュースレターの購読が要求されます。

無料コールが1回あり、それ以上の呼び出しをしたければ一回につき500円(5ドル)程度を支払うというのがアプリのビジネスモデルのようです。クリスマスの前後の日付にあわせた様々なメッセージ(プレゼントが遅れてごめんね、なんてのもあります)や、年中いつでも通用するメッセージ(夏のバケーション先からの電話とか)、誕生日に仕えるメッセージ、なども選ぶことができます。

メッセージを選んだら、子供の名前や年齢、今いる国(Japanも)を選び、今すぐかスケジュールをセットすると、あとはアプリに電話が掛かってきます(=電話が掛かってきてるかのように動きます)。

本当の電話を使っているわけではないので、世界のどこにいても動きます。

Personalized Call from Santa

カテゴリ: Entertainment
言語: 英語
価格: 無料
バージョン: 5.7

開発者: PackageFromSanta.com
公開日: 2014-10-31
評価(全バージョン):
(8782人のレビュー)
評価(現バージョン):
(8782人のレビュー)

スクリーンショット

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A Call From Santa!なども、同様のスマートフォンアプリのようです。こちらは試していませんが。他にもいくつかあるようです。

DialMyCalls

DialMyCallsという、遠隔地で働く社員に一斉に電話を掛けて同じメッセージを伝えるのに使うようなサービスがありますが、ここもクリスマス毎にサンタからのコールバックを無料で提供しています

自社の通知など自由な音声を吹き込んでそれを送るサービスが元なので、有料プランを契約してサンタ以外のいろんな人から電話させたり、自分で日本語を喋るサンタのメッセージを吹き込み、それを掛けさせることも可能ですね。

ただし、サービスの提供先は米国とカナダのみ、となっています。

まとめ

北米の電話番号を持っていて電話が受けられるならどのサービスでも良いですが、そうでなければアプリ版の PackageFromSanta が簡単でしょう。

とはいっても、どれも英語のサービスなので、なんとなく雰囲気だけ楽しむ、ぐらいしかできなさそうではありますが。

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ネットの事件

詐欺業者に毎秒28回電話を掛け続けるスクリプトで反撃したエンジニア

国税局を名乗った詐欺業者からの「あなたに脱税の疑いがあり、取り締まりの対象となっているので電話をしてださい」という留守電メッセージ電話を受け取ったセキュリティ開発者が、その後に取った反撃を記録し、動画公開して話題となっています。

IRS(アメリカ国税局)のフリをした留守電メッセージを聴いたこの匿名のセキュリティ開発者は、まずは指定の番号に掛けてます。

電話に出てきた「IRSの」女性は、強い訛りで長々と、原稿を読み上げるように、彼の過去数年にわたる納税に関する間違い、当局が今にも家宅捜索し免許証・動産・銀行口座などすべて差し押さえられること、未払い税の総額、などについて告げます(00:08~01:39)。途中かなり”BS(たわごと)だ”として録音を飛ばしているのですが、それでも長い。

彼が未払いの税の支払いに(もちろんフリで)同意すると、使っている銀行名を訊かれ、相手は上司らしい男性に替わります。男性が「あなたの銀行はあなたが政府とトラブルを起こしていることをまだ知らない。トラブルについて知られると口座が凍結されて引き出せなくなってしまう。まず現金を引き出しなさい」と言うあたりまで聴いて、もう十分だと(詐欺であることは間違いないと)思った彼は電話を切りました。

セキュリティ開発者である彼はもちろんこんなヨタ話に騙されないのですが、他にも多くの人がこのメッセージを受け取っていること、その中には信じて言われるがままに言われたところへ送金してしまう人がいるだろうことを想像し、この詐欺業者を懲らしめることを考えたようです(02:14)。

# 実際、ウィスコンシン州でこの手の詐欺に$6000(66万円) 払ってしまった人がニュースになっています。業者も引っかかる人がいないと続けてないでしょうから、一定数の人は騙されているのでしょうね

彼が書いたスクリプトは、複数の電話番号からこの業者の番号に掛けて、以下のようなメッセージを喋るというもの(02:24)。

ハロー。あなたは詐欺業者であると検出しました。そのため、私たちはこの回線を溢れさせることでこれ以上の詐欺電話を掛けられないようにしています。

02:34 からは、このスクリプトが掛けた電話をモニタした様子です。「はい、こちらIRSの…」と出た相手は、上の自動メッセージを聴かされ続けて、「ああ、また『検出』だ」とか、「お前の名前は?」とか、あきれて歌を歌い始めたり、そのうち、ヒンディー語で悪態をつきはじめます(YouTubeのコメント欄に翻訳あり)。「ああ、これ10-15ぐらいの違う番号から掛かってきてるぞ」というのも。

第一弾の動画が100万回以上再生されたのを受けて、同メイフェムプロジェクトは他のツールも作成し、詐欺業者に対して使用しています。

こちらは、警告文の代わりに「ハロー」を、いろいろな種類の声や速さで言わせるというもの。毎回違う人に聴こえるので、本当に騙されて掛けている人かどうかを知るためには切らずに聴き続ける必要があります。少し時間を置いて、いつもの合成音声で「私は交渉に来た。私は次も、その次も、その次も、詐欺業者を回線から取り除くまで…」と話し続けます。

国税局ではなく、Windowsのライセンス更新でお金を振り込ませる、という別の詐欺業者へも同ツールを使って攻撃しています

スクリプトの内容

スクリプト自身は公開されていないのですが(悪用も簡単ですからでしょうか)、画面に映ったスクリプトからか、動作からの推測か、同じように動くスクリプトを再現してGitHubで公開した人も現れました。

スクリプトはC#で書かれており、電話を掛けるのはTwilioのAPIを使っています。なお、今回のような利用はTwilioの利用規約違反です。

複数の電話番号をTwilioで取得し、それをセットすることで多数の異なる番号から相手に掛けるようにしています。Twilio APIで電話を掛けるのはタダではないので、このエンジニアの行動にもそれなりにコストが掛かっているようで、寄付を募るページをPatreonというサイトで開いています。

自力救済問題

たとえ相手が詐欺を行っていたとしても、電話を掛け続けて回線を使えなくするのは別の犯罪なように思います。この開発者が名前を明かさず、寄付もBitcoin経由で受け付けているあたり、やっている方もわかっているのだと思いますが。動画があっというまにバイラルで広まり、この彼をヒーローだと評するコメントも多数集まっているのは、普段こういった詐欺的なメッセージに悩まされたり時間を取らされたりしている人が多いことの現れかもしれません。

京都府警が詐欺グループの電話番号に対して同様の攻撃を掛けた、というのが先月NHKニュースで報じられていた(記事は消えているのではてなブックマーク)ので、相手が悪いとわかってるなら構わない、とか、警察がやるなら構わない、とか、人によって意見がわかれるところなのかもしれないですね。

via BGR

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ガジェット

「電源が切れたよ」と電話してくれるIoTコンセント iSocket 3G

iSocket 3G は、一見ただのコンセントタップに見えますが、SIMが挿せて通信もすることができる賢いコンセントです。

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このタップ、自分自身に電気が供給されなくなると、あらかじめ指定された電話番号に対して、音声またはSMSで通知を送ります。内蔵したバッテリーでアラートを送る間の電源は確保しているそうです。

isocker-3g-alert

セットアップは、SIMを挿してSIMの番号に指定のテキストを送るだけらしく、使い方もこれ以上ないぐらいシンプルですね。

家じゅうが停電しても、携帯がつながればアラートが受け取れるということで、家庭のネットワーク機器に依存せず通知ができます。これは、従来の通知なら取りこぼしていたケースを拾えるということになりますね。

# もちろん、地域全体がブラックアウトしていたら、携帯基地局も止まりますが、自分のところだけ、とか近所だけ、みたいな場合でも動くと

こちらのユーザーレビューでは、マリーナに止めているクルーザーの通電が切れたら知りたい、という男性の利用法が書かれています。たとえば、クルーザーの中の冷蔵庫が止まったままだと中身が溶け出して問題になるとか、そういうのをマリーナの係員にチェックさせることで防げるということ。

他にも、別荘の水道管の凍結防止装置、遠隔の灌漑装置、研究室の実験装置など、止まると損害が大きな電気機器に使う事もできると、製品サイトでは言っています。

サービスが悪くてよく停電するような貸倉庫とか、予告メンテナンス以外でも停電しているのに報告しない事業者のサービスレベルの監視にも役に立つのかもしれません。

デバイスはSIMロックフリーで、主要なアメリカの携帯ネットワークのSIMに対応しているということです。アメリカ以外では動作確認していないとのことですが、前掲のクルーザーの人はアメリカではなくオーストラリアで使っているということです。

そのまま使えるわけではないでしょうが、日本でも低速で維持費の掛からない格安SIMなどもあるので、こういうコンセントが欲しい人もいるのではないでしょうか?

via The Verge