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ネットのマーケティング

サンタがあなたの子供に電話をかけてくれるグーグルの新サービスsendacallfromsanta

[更新 2017-12] グーグルのサービスはだいぶ前から止まっていたので、同様のことができるサービスを4つ調べて新しい記事にしました。こちらをどうぞ

サンタクロースに電話を掛けてもらう4つのサービス


グーグルの新サービスsendacallfromsanta.comは、サイト上でサンタからのメッセージを作成すると、サンタクロースが指定の電話に掛けてそれを喋ってくれるというものです。
Sendacallfromsantawhygooglevoice
サイト上から、あなたの名前、相手の名前、あなたと相手の関係(親子とか、叔父と姪とか友人とかルームメイトとか)や、いつからその相手を知っているか、相手の欲しがっているプレゼント、好きなお菓子(サンタにお出しする)、サンタが相手のことをなんと呼ぶか、などを選ぶと、数秒間でサンタからのメッセージが音声合成されて、サイト上で確認できます。
あとは、その音声をメールで送るか、ツイッターやフェイスブックで送るか、番号を指定して相手に電話で話させるか、を選ぶと、選んだ手段で相手にサンタからのメッセージが送られます。
選択肢の中に、「グーグルTVがほしい」とか、「サンタはあなたの家に寄る前にグーグルマップで場所を確認する」とか、グーグルのサービスがいくつか混ざっていてニヤリとします。
残念ながらメッセージは英語だけで、電話もアメリカ国内の番号のみですが、アメリカの番号で電話を受けてみたところ、実際に掛かってきました。
相手の名前ですが、日本名はうまく喋ってくれず、呼びかけのところは省略されてしまいました。名前のリストにある名前しか発音できないのでしょう。名前がアメリカによくある名前の場合は、ハローのあとに自分の名前を呼んでくれます。
一通り喋ったあと、「もしこの電話を受ける覚えがなくて、二度とこの番号から電話してほしくなければ2を押して」とサンタが言うので、最低一回は相手の許可なくこのメッセージを送れるということですね。相手を驚かせるためのサービスなんだから相手の許可を取ってからじゃ送れないし、かといってどの番号にでもサンタから掛けられてしまうというこの仕組み、日本ではちょっとやれないプロモーションかもなあと思いました。
サンタは最後に、きっちりグーグルボイスの宣伝もしました。
電話以外のメールやTwitterなら、日本にいても問題なくメッセージを送れます。ただ、サンタからの電話がいきなりかかってくるのが、メッセージを貰う側からは一番インパクトが大きいでしょうね。
サンプル音声も公開されているので、どんなメッセージが届くか聴いてみたいかたはどうぞ。
via Official Google Blog: Santa’s calling (from his Google Voice number)

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アメリカ

オープンソース電話セールス撃退システム

The Telecrapper 2000 (広告ポップアップが出るのでそちらは押さずに閉じるのがいいだろう)([更新 2019 リンク切れのためリンクを外しました。元のURLは http://www.pagerealm.com/tc2k/ ]) は、電話セールス業界に反撃を喰らわすべく開発されたオープンソースシステム。< アメリカにいたとき、家の固定電話には一日5件はダイレクトセールスの電話がかかってきていた。僕の場合、固定電話は DSL 用でしかなかったのですべて留守電にまかせっぱなしだったのだが、それでもかなり迷惑だった。いちおう、Do-not-call-list という「うちはセールス電話一切お断り」という政府の仕組みがあって、そこに登録したらセールス電話はかかってこないことになっているはずなんだが、あまり効果はなかった。

この TC2K は、セールス電話に対して適当な合いの手を打ち続けるシステム。その動作は以下のようになっている。

  1. 発信者番号(Caller ID)を取れるようにして、このシステムを電話につなげておく
  2. 電話セールスをかけてくる番号リストを設定
  3. リストにある番号からかかってきたら、ワンコールでこのシステムが電話を受け取る
  4. 音声が途切れるまで(相手が話し終わるまで)待って、何か適当な返事を返す
  5. あとはひたすら、相手の話した後にあらかじめ用意しておいた応答を再生し続ける

このサイトでは、実際にこのシステムを使って電話セールスと「遊ぶ」様子がいくつか音声ファイルとして公開されている。一つはフラッシュにもなっていて、これがかなり笑える。

電話セールス撃退の実例フラッシュ (988Kbytes。 音が出ます) ([更新 2019 リンク切れ。元URLは http://www.custom3dgraphics.com/flash/hiphurts.html])

電話セールスレディと TC2K の会話はこんな感じ。

TC2K: もしもし?
セールス: こんにちは。○○さんはいらっしゃいますか
TC2K: すいません? 誰ですって?
セールス: ○○さんとお話したいんです。
TC2K: なるほど。やっとわかりました。まずはメモを取らせてください。
あなたは非常に礼儀正しい物腰で電話をされる方だ、と。
セールス: ありがとうございます。
TC2K: もし電話をかけてくる人がみんなあなたのようであれば、
電話を取るのはたいへん楽しくなるだろう。
セールス: どういたしまして。そうあるように努力いたします。
TC2K: ああ、すいません話の腰を折ってしまい。どうぞ続けてください。
セールス: ○○さんとお話がしたいのです。
TC2K: 尻が痛い
セールス: は? なんですって? あなたは○○さんなのですか?
TC2K: もうしわけない。じつはここ数日というもの物覚えが悪くなっていて、
こんなことを認めるのもお恥ずかしいのだが。
どうしてあなたに電話をしているのかすら思い出せないんだ。。。
セールス: いえ、電話したのは私のほうで。。。
TC2K: ちょっとしたヒントをもらえるかな? もしかしたら「20の質問」がいいかもしれない。
では最初の質問、、、、

このあと、延々と相手にどうでもいいような質問を続けていく。最後には好きな色を聞く質問で相手を引きずり回す。最後までおかしく聞けることと思う。

こうやって、毎回毎回のセールス電話にコストをかけさせることができれば、電話セールスも少しは収まる。。。。かなぁ?

なお、このシステム、公開されているライブラリやツールに、Perl のスクリプトと自作音声カプラでできているようだ。モデムを使ってソフトウェアだけで動かすバージョンも検討中ということらしい。

[追記] Asteriskでこの「営業電話たらいまわし」をするスクリプトがいくつも公開されているのを見つけた。これとかこれ