日本の匿名掲示板文化をアメリカに移植し、先日設立10周年を迎えた、巨大匿名画像掲示板4chan。今では、先祖である2chan/2ch同様に、様々なネットの流行(ミーム)の一つの発生源となっています。
その4ちゃんを創業したChris Poole(moot)氏がTumblrで明かしたところによると、2005年の秋に、日本のとある玩具店から、50000ドル(550万円)でのサイト買収オファーを受けていたということです。
その時の断りの返事の一部が公開されています。
遅れてすいません。正気じゃないと思われるかもしれませんが、そのような大金を提示されても気持ちは変わりませんでした。僕と仲間たちが4chanに投入した時間とお金を考えると、それに値段を付けるというのは非常に難しいのです。さらに、それに加えて、サイトは毎月、そして毎日、ものすごく人気を高め続けているものですから。
この時moot氏はなんと17歳です(彼は15歳で4chanを始めています)。サイトを500万円(4万5450ドル)で買い取りたいと言われて、どれだけの高校生がきっぱりと断れるものでしょうね。
moot氏はこのおもちゃショップの名前を明かしていませんが、既にその会社は存在していないということです。
2年目の段階で4chanの成長に気づいて日本から買い付けを試みたというその会社も結構すごいと思うのですが。どこなんでしょうね? そして、もし買収が起こってたら、その後の4chanはどうなっていたんでしょう。Anonymousグループもその抗議活動も生まれてなかった?
And that’s something you can’t put a price on.
その時正しい判断をしたことは、どれだけ感謝してもしきれません。4chanは私をお金持ちにはしませんでしたが、それはライフワークとなり、数え切れない友情と10年間にわたる楽しみを与えてくれました。
それこそが値札をつけられない何かなんです。
10周年関連のイベントで公開されたアニメ動画は、DAICON 4 FILMのパロディです。(9:11頃から)
4chanは日本のウェブ文化が大きくアメリカへ流れ込んでいるポイントの一つでしょうね。