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ネットの事件

4chanの創設者mootがGoogleへ入社。コミュニティ運営のプロとしてか

さきほど、Tumblr のアカウントで、英語圏の巨大匿名掲示板4chanを創った moot ことクリストファー・プールさんがグーグルにジョインしたと発表しました。

“My Next Chapter”(僕の次の章)というタイトルの短い投稿は以下のとおり。

Today I’m excited to announce that I’ve joined Google.

本日、グーグルに入社したことを発表できることに興奮しています。

When meeting with current and former Googlers, I continually find myself drawn to their intelligence, passion, and enthusiasm — as well as a universal desire to share it with others. I’m also impressed by Google’s commitment to enabling these same talented people to tackle some of the world’s most interesting and important problems.

グーグルの現社員やOBに会ったときはいつも、彼らの知性、情熱、熱意、そしてそれらを他人と共有しようとする普遍的な欲求に惹かれる自分を発見していました。また私は、これらの才能ある人々たちに世界の最も興味深く重要な難問群に取り組ませることができる同社の深い関与にも感銘を受けています。

I can’t wait to contribute my own experience from a dozen years of building online communities, and to begin the next chapter of my career at such an incredible company.

そのような驚くべき企業で次のキャリアを開始し、12年以上にもわたるオンラインコミュニティ構築という私の経験をもって貢献するのを待ちきれません。

こちらはそのTumblrを紹介する本人のツイート

[追記] Google+も担当していたグーグル社副社長のブラッドリー・ホロウィッツ氏が、歓迎のツイートを出しています。

プール氏は、昨年の9月に手塩に掛けた 4chan を、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏に売却しています。4chan は、2ちゃんねる(2ch.net)から派生した画像掲示板 ふたばちゃんねる(2chan.net)のプール氏による英語版クローンとして始まっており、先祖サービス(の創設者)への売却でした。

一方のグーグルは、Google+ の不調などコミュニティ運営についてはFacebookなどのライバルに比べて得意とはいえない企業です。一方の4chanはユーザー数も多く影響力もありますが、匿名性などからお行儀の良いサービスでとはいえません。そのような特殊なコミュニティを見てきたプール氏がGoogleのどのサービスに関わるのか、どれぐらいの権限が与えられるのかは要注目でしょう。

[追記 2016-03-09] 中の人がGoogle+ が 4chan のようになるかって? 「悪名高いアジト(a den of infamy)」のようなものにするつもりはまったくないよと言っています。プール氏本人には4chanに跋扈するトロールのようなところは全くない、とも。