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ネットの事件

仮想通貨発行元「仮想通貨プレゼント当選者は以下のみなさんです」仮想通貨発行元「やった当たった!」

仮想通貨ウォルトン(WTC)の発行元ウォルトンチェイン(Waltonchain)が、仮想通貨が無料で貰えるプレゼントキャンペーンの発表で大きな失態を演じたそうです。

Waltonchain 「おめでとうございます! バレンタインデーの$WTCを貰おうキャンペーンの当選者の発表です。」

Waltonchain 「やった! まさか当たるなんて! ありがとうウォルトン! これからも頑張って」

フォロワー 「????」

公式が当選の喜びの声を上げた! どうして?

どう考えてもインチキとしか思えないですね。当選者となる身内のニセアカウントを用意しておいて、そこを当選させれば一銭も掛からずに宣伝ができるというわけ。

この喜んだ方の公式ツイートはすぐに消されたようですが、スクリーンショットが複数のユーザーによって撮られていて、あっという間に広まってしまいました。

Waltonchain は以下の公式声明を出します。

「(略)抽選はスクリプトで公正・ランダムに行われました。(中略) このチームメンバーはたまたま抽選に参加しており、間違ったアカウントで喜びをつぶやいてしまいました。チームメンバーの参加は禁じていますのでこのメンバーの当選は無効します。ほんとうにすいませんでした」

公正な抽選の「証拠」として、
インスタグラムで「公正な抽選の様子」なる動画を公開しましたが、

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video of the winner selection script Congratulations!

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こんなの、こういう表示をするスクリプトを書けばいくらでも作れちゃうと思います。

まあ仮想通貨に固有の話ではなく、こういう自作自演の失敗はこれまでも繰り返されているのですが、それにしてもひどい話ですねえ。

via reddit

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ネットのマーケティング

iPhone 108台を使ったジェンガ

iPhone SE 108台をつかってジェンガ遊びをするおじさん二人の動画

しかも、この動画で使ったiPhoneはすべてネット上でプレゼントされるそうです。条件は彼らの二つのInstagramアカウントをフォローするだけ。

抽選は既に始まっていて、こちらのページで初日の当選者10人が発表されています。Pythonスクリプトで全フォロワー(既に100万人いますが)からランダムに選ばれるのだと。世界中に発送するそうなので日本からでも応募できますね。

こんな豪気なプレゼントをするのはもちろん宣伝のためです。動画中、山と積まれたiPhone SEの側背面が金色っぽく見えますが、これがこの人たちの売っている竹風スキン

unlockedなiPhone SEのアメリカでの価格が$400(4万4000円)ぐらいのようなので、108台プレゼントするには本体代だけで43200ドル(475万2000円)必要ですね。

売ってるスキンの価格が$8.95(880円)。43200/8.95 ~= 4800枚のスキンが売れれば、プレゼントの原資にはなるよう。まあ利益率が何割なのかは不明ですが、このプロモーションで数万枚も売り上げが増えれば損はしないのかと。…という規模感からすると、このメーカー、かなりの数のスキンを普段から売り上げているのかもしれません。

via Technabob

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ネットのマーケティング

[カナダ] ビタミンウォーターの蓋の裏に「このバカ」と印刷して回収騒ぎに

カナダ、アルバータのある家族が、買ってきたVitamin Waterのボトルを開けたところ、フタの裏に”You Retard”(このバカ)と書いてあってショックを受けた、というニュースです。

you-retard-cap

文字に気づいた女性には、脳性まひの妹さんがおり、Retardの単語は家族の中で長年の禁句になっていたこともあり、女性の父が長文の抗議を販売元のコカコーラ社に送ったということ。

最初は、コカコーラの従業員が悪意を持って、あるいは冗談でこのようなフレーズを印字したと思っていたようですが、これは、コカコーラ社が正式に行っていたキャンペーンの結果だとわかりました。英語の単語とフランス語の単語を一文字ずつ、ランダムに組み合わせてフタの裏に印字する、という企画だったそうです。

フランス語の retard は、遅い、遅れた、という意味で、英語のようにバカという意味はないそうなのですが、いくらフランス語系のカナダ人が多い地域があるからといって、説明なしにそれがフランス語だと誰でもわかるはずはないですね。

コカコーラ社は謝罪をし、出荷前のキャップはすべて破棄されたということです。悪意はなかったし、偶然の産物、不幸な事故だ、とも言っているようですが。

記事のコメント欄では、「自分の買ったのには”workplace massacre”(職場虐殺)とあった」という人も出ています。本当かどうかわかりませんが。

ランダムに複数のものを組み合わせるのはコンピューターを使えば簡単ですが、無限で生成される組み合わせが大丈夫なものかをチェックしないと、偶然で問題が起こってしまいますね。今年の3月にも、乱数生成の文面でTシャツ会社が一つ閉鎖に追い込まれています。チェックの手間やチェックをすり抜けたものが起こすリスクを考えると、企画者はもうちょっと慎重になるべきなのかもしれません。

via Family Outraged After Finding "You Retard" Under VitaminWater Cap